トヨタ ハイエース バン スーパーGL(ディーゼルターボ)実燃費レポート/永田恵一(1/5)
- 筆者: 永田 恵一
商用車の代表格、トヨタ ハイエースの実燃費テストを実施!
ハイエースは1967年に初代モデルが登場して以来、商用ユースを中心に使われる1BOXカーの王座に君臨し続けている。
5代目となる新型ハイエースは2004年8月の登場以来好調なセールスを続けており、トヨペット店で販売されるハイエースに加え、ネッツ店でもエンブレムが違うだけの兄弟車であるレジアスエースが販売されている。首都圏では、国民車的存在である現行プリウスより走っている姿を見るような感覚を覚えるほどだ。
またハイエースは日本市場はもちろん、スペース性や信頼性、耐久性の高さを主な理由として海外市場でも絶大な人気を集めている。それだけにハイエースのコピー車があったり輸出が目的と思われる盗難も多く、昨年まで7年連続で盗難車のワーストワンでもある。
現行ハイエースは車種としては商用ユース向けの「バン」、普通免許で乗れる最大人数である10人が乗れる「ワゴン」、14人が乗れる「コミューター」(幼稚園や自動車教習所の送迎によく使われる小型バス、中型免許以上が必要)に分かれる。さらにボディは商用車の5ナンバー枠のような区分である4ナンバー枠に収まる「標準」、標準ボディの全長を若干伸ばして全幅と全高を拡大した「ミドル」、ミドルの全長と全高を拡大した「スーパーロング」の3つが設定される。
ボディはバンに「標準」「ミドル」「スーパーロング」、ワゴンに「ミドル」「スーパーロング」(ワゴンのスーパーロングが10人が乗れて広大なラゲッジスペースも持つグランドキャビンだ)、コミューターに「スーパーロング」が与えられる。なお、レジアスエースにはワゴン、コミューターはなく、バンのみのラインナップとなる。
※ワゴンの「ミドル」と「スーパーロング」は3ナンバーの乗用車登録となるので普通の高速料金だが、バンの「ミドル」と「スーパーロング」は1ナンバーの普通貨物登録となるため高速料金が割高になる。また1ナンバーは1年車検となるが、その代わり1ナンバーは3ナンバーより自動車税や重量税が安いというメリットもある。
実燃費テスト車両はマイナーチェンジ後の新型ディーゼルターボ
バリエーションは今回テストしたバンにフォーカスすると、グレードとしてはベーシックな「DX」、プライベートユースも想定し装備内容も充実する「スーパーGL」に分かれ、「DX」にはカラードバンパーとメッキグリル、プライバシーガラスなどがセットで装着され、主に見栄えがグレードアップする「GLパッケージ」も用意される。
エンジンは中心となる3リッター直4ディーゼルターボ(最高出力144ps、最大トルク30.6kg・m)、2リッター直4ガソリン(133ps、18.6kg・m)、2.7リッターガソリン(151ps、24.6kg・m)の3つがあり、バンの標準ボディには3リッターディーゼルターボと2リッターガソリン、バンのミドルボディとスーパーロングには3リッターディーゼルターボと2.7リッターガソリン、ワゴンには2.7リッターガソリン(排ガス規制の関係でディーゼルは設定されない)、コミューターには3リッターディーゼルターボと2.7リッターガソリンが設定される。トランスミッションは4速ATが中心だが、標準ボディのDXは5速MTを選ぶこともできる。
今回テストしたのは、昨年11月にマイナーチェンジされたモデルだ((ハイエースはマニアックなファンが多いこともあり、改良を受けたモデルはMR2やRX-7といったスポーツカーと同じように○型と呼ばれ、現行モデルは4型と呼ばれている)。
主な変更点は、グリルやヘッドライトといったスタイリング、各種情報を表示するマルチインフォメーションディスプレイの採用、機能面では主グレードへのトヨタが普及を進めている空力パーツであるエアロスタビライジングフィンの採用、バンのスーパーGL(2WDに限る)のサスペンションセッティングの変更による乗り心地の向上などとなっている。
燃費測定の基本ルール
・燃費の測定は、車両に純正搭載されている車載燃費計を使用
・スピードは流れに乗ったごく一般的なペースで走行
・車両の状態もエアコンは快適に過ごせる温度(オートエアコンなら25度)に設定
・走行モードが選択できる場合にはノーマルモードを選んで走行
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