HKSの50年に渡る軌跡と未来を体感できる「HKS 50th MUSEUM」 歴代マシンや開発エンジンを展示【東京オートサロン2023】
- 筆者: 井口 豪
- カメラマン:佐藤 正巳
HKSの50周年の軌跡と未来を体感できる展示
1973年に故長谷川浩之氏の手によって設立され、2023年に創業50周年を迎えたチューニング業界のパイオニア企業HKS。その幕開けを飾る東京オートサロン2023では、メインブースに加え、50年の軌跡と未来を体感できる「HKS 50th MUSEUM」が出展されました。
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オートレース界に一大旋風を巻き起こしたエンジン「200E」
HKSがオートレース用エンジンの本格的な開発に取り組んだのは1977年。1979年に完成したその初号機は「HT600」と名付けられ、最大出力54.5psを発生させました。さらに改良を加え、HT600の後継機として開発されたエンジン「200E」はオートレース界を席巻。HKS 50th MUSEUMでは、その200Eや搭載車両が展示されました。
HKSの歴代マシンやF1参戦を目指して開発された幻のHKS製エンジンも展示
「HKSドラッグ70スープラ」「HKS Gr.A R32 GT-R」「HKSレーシングパフォーマーGR86」などHKSの歴代マシンや、新開発のカーボン製CFRPインテークシステムを装備したRBアドバンスドヘリテージコンセプトエンジン等がずらりと展示。そんな中、モータースポーツファンの熱い視線を集めていたのが幻のエンジン「300E」でした。
HKSはF1ブーム全盛期の90年代初頭にF1エンジンを開発。そうして完成したのが3.5リッターV12エンジンの300Eでした。残念ながら300EはF1で戦うことはありませんでしたが、今も幻のエンジンとしてモータースポーツファンの間で語り継がれています。
HKS 50th MUSEUMでは、300Eの実走テストに使われたF3000用の「ローラT91/50改」も展示。HKSと日本チューニング界の変遷を後世に伝えるブースで、モータースポーツファンを楽しませてくれました。
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