苦境の三菱自ならではのウルトラC、クルマを売らないカーディーラーへの大変身!?(2/2)
- 筆者: 桃田 健史
- カメラマン:桃田健史/オートックワン編集部
目指すのは「ライフスタイル・コンシェルジュ」
では、実際にどのようなディーラー改革を行なうのか。
目指すべき方向は、クルマを含む交通機関全般のなかで、顧客のライフスタイルにあった「移動」や「娯楽」のあり方を「提案」することだ。
これまでの、新車や中古車の「売り切り型」だけではなく、電車・バスなどの公共機関、さらに「いわゆる白タク」と呼ばれるライドシェアリングも含めて、相手の生活のなかに大きく踏み込んだ「パッケージプラン」を提供するのだ。
そのなかには、EVやプラグインハイブリッド車などの電動車に対応した「電力」の販売。コネクテッドカーの観点から、電話やネット通信の販売を含めるのだ。そうなれば、ネット通販や映像コンテンツプロバイダーなどとも絡んでくる。さらには、学資保険や年金などの金融商品との連動も考えられる。
当然、こうした幅広い事業をクルマディーラー単体で構築することは不可能だ。そのため、三菱自は、ソフトバンク、NTTドコモ、楽天、ソニー損保、hulu、日本交通、ウーバー、JTB、JRなど、多様な企業と強靭な連携を結ぶことになる。
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