新型デリカ「D:6」の予想価格は450万円〜? 発売時期は? 販売店への取材で新情報も!?
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:佐藤 正巳/小林 岳夫/茂呂 幸正/三菱自動車
「唯一無二のオフロードミニバン」として根強い人気を誇る三菱 デリカD:5。2007年の登場から18年以上が経過し、多くのファンが「次のモデルはいつ出るんだ?」と心待ちにしています。
そんな中、そろそろデリカD:5がフルモデルチェンジされるという噂が、クルマ好きの間で大きな話題となっています。
この記事では、そんな新型デリカ「D:6」に関する最新情報と予想を交えてカーライフ・ジャーナリストの渡辺 陽一郎さんが徹底解説します。
新型デリカの名称は「D:6」? その理由とは
三菱 デリカD:5の次期モデルの名称は「デリカD:6」となる可能性が濃厚です。これは、乗用のデリカでは6代目になるからです。
この記事でも、これ以降は「新型デリカD:6」として話を進めます。
新型デリカD:6の外観デザインはどうなる? ヒントは「D:Xコンセプト」
「ジャパンモビリティショー2023」で世界初公開されたコンセプトカー「三菱 D:Xコンセプト」。これこそが、新型デリカD:6の姿を強く予感させるモデルです。
塊感のある力強いデザインは、まさにデリカのDNA。SUVとミニバンを高次元で融合させたそのスタイルは、見る者に強烈なインパクトを与えました。
ショーモデルとはいえ、市販化を意識したディテールも多く見られることから、新型デリカD:6への期待は高まるばかりです。
新型デリカD:6の内装予想
室内空間は現行デリカD:5でも十分な広さがあり、3列目の足元空間は、トヨタ ノア&ヴォクシーや日産 セレナ、ホンダ ステップワゴンといったライバル車を上まわります。
近年のミニバン市場では、3列目シートの居住性を重視する傾向が強まっています。例えば、同じくフルモデルチェンジが噂される日産 エルグランドでも、居住性の大幅な向上が期待されています。
こうした市場のニーズに応えるかたちで、今後登場が噂される新型デリカD:6も、3列目を中心に室内空間を拡大し、ファミリーユースでの快適性をさらに高めてくることが予想されます。
新型デリカD:6の予想ボディサイズ
新型デリカD:6のボディサイズは、現行モデルより一回り拡大され、全長約4900mm×全幅約1850mm×全高約1900mmになると予想されます。
現行デリカD:5のボディサイズとの比較は以下の通りです。
| 全長 (mm) | 全幅 (mm) | 全高 (mm) | |
|---|---|---|---|
| 新型デリカD:6 | 約4900 | 約1850 | 約1900 |
| 現行デリカD:5 | 4800 | 1795 | 1875 |
また、デリカの真骨頂である悪路走破性もさらに進化しそうです。
他車との差別化を図るため、現行の185mmという最低地上高から新型では200mm前後まで拡大され、ライバルを寄せ付けない圧倒的な走りを実現するでしょう。
新型デリカD:6の予想パワートレイン
新型デリカD:6では、パワートレインが大きく刷新される可能性が高いです。
現行のクリーンディーゼルエンジンに代わり、特徴の異なる2種類の電動パワートレインが用意される可能性が高いでしょう。
一つは、外部からの充電が可能で、力強いモーター走行を主体とする三菱得意の「PHEV(プラグインハイブリッド)」。そしてもう一つが、より多くの人が選びやすい価格帯を実現する「ハイブリッド」です。
PHEVシステムは、上級モデルのアウトランダーPHEVで実績のあるものが採用されるでしょう。
2.4Lガソリンエンジンは主に発電を担い、前後に搭載された高出力モーターで駆動する仕組みです。
一方で、より幅広いユーザー層にアピールするため、PHEVより価格を抑えたハイブリッドモデルも設定されると考えられます。
こちらは外部充電機能や大容量バッテリーを搭載しないシンプルな構成ですが、燃費性能の向上に貢献します。高価格帯になりがちなPHEV専用車とせず、選択肢を設けることで販売の裾野を広げる狙いがあるようです。
新型デリカD:6の予想価格は450万円から!
フルモデルチェンジで最も気になるのが価格でしょう。
現行デリカD:5は、約430~470万円という価格帯が人気で「ノア&ヴォクシーやセレナでは物足りないが、トヨタ アルファードは高すぎる」という層の受け皿として、独自のポジションを築いています。
新型デリカD:6でも、この絶妙な価格設定は維持されると考えられます。
パワートレイン別の予想価格は以下の通りです。
ハイブリッドモデル(買い得グレード):450万円前後
新型デリカD:6のハイブリッドモデルの価格は450万円前後と予想されます。これはセレナやノア&ヴォクシーのハイブリッド(4WD)よりは高価ですが、現行デリカD:5からの乗り換えも現実的な価格帯となりそうです。
トヨタ ハリアーのハイブリッド(4WD)は約452万円であるため、ここと競合する価格帯になると考えられます。
PHEVモデル(上級グレード):670万円前後
新型デリカD:6のPHEVモデルの価格は670万円前後と、アウトランダーPHEVの上級グレードと同等の価格帯になりそうです。高価ではありますが、ミニバンの常識を覆すダイナミックな走りが期待できます。
アルファードのハイブリッドZ(4WD)の約657万円と比較しても、PHEVならではの付加価値を考えれば十分に魅力的です。
新型デリカD:6は、電動化によって進化しながらも、ライバルとは一線を画す「手の届くプレミアムオフローダー」という価値を提供し続けてくれるでしょう。
新型デリカD:6の発売時期は2027年ごろ?
デリカD:6の発売時期は2027年ごろと予想されています。
「ずいぶん先だな…」と感じるかもしれませんが、それには理由があります。実は、現行デリカD:5は今なお販売が絶好調なのです。
現行デリカD:5は2019年の大幅改良が功を奏し、2025年上半期には月平均で約2200台を販売。これはトヨタ RAV4やマツダ CX-5に匹敵する数字で、三菱の登録車ではトップの売れ行きです。
そのため、デリカは急いでフルモデルチェンジをする必要がない一方で、電動化や安全装備の進化という時代の要請に応えるため、着々と準備を進めているのでしょう。
【最新情報】販売店に取材! JMS2025で市販モデルに近いコンセプトカー登場か
ここで、最新の情報をひとつご紹介します。2025年7月下旬に販売店へ確認したところ、興味深い話が聞けました。
「2025年後半に現行型の改良が入る可能性があり、一部グレードで受注が停止しています。フルモデルチェンジはまだ先ですが、メーカーの準備は着実に進んでいますよ」。
この発言から、ひとつの可能性が浮かび上がります。それは、2025年10月から開催される「ジャパンモビリティショー2025(JMS2025)」で、より市販モデルに近い新型デリカD:6のコンセプトカーが出品されるというシナリオです。
2023年の「D:Xコンセプト」で未来を示し、2025年のショーでより具体的な姿を披露。そして2027年に待望のデビューへ。
ファンの期待に応える三菱のロードマップに、これからも目が離せません。まずはこの秋、大きな動きがあることを期待して待ちましょう。
三菱 新型デリカD:6を予感させる「D:Xコンセプト」の外観・内装を画像でもっと見る!
以下には、比較用として現行デリカD:5の画像もまとめています。気になる方はあわせてチェックしてみてください。
【筆者:渡辺 陽一郎 カメラマン:佐藤 正巳/小林 岳夫/茂呂 幸正 画像提供:三菱自動車】
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