MINI 新型クロスオーバー 試乗|ミニらしさを残しつつ、見た目も走りも進化して高い実力を備えるクロスオーバーSUV(1/2)
- 筆者: まるも 亜希子
- カメラマン:小林 岳夫
目次
MINIらしさを残したまま正常進化した新型クロスオーバー
空前の「SUVブーム」なんて言い始めてから随分と時が過ぎ、もはやこれはブームではない。SUVは日本だけでなく世界のスタンダードとして定着しつつある。日本ではとくにコンパクトサイズのニーズが高く、全長4.5m以下のモデルだけでも20車種ほど。4.6m前後のモデルまで含めると40車種以上も販売されている激戦クラスだ。ミニ・クロスオーバーはそのなかで、輸入車としては売れっ子モデルの部類に入る。
2017年3月に2代目へとフルモデルチェンジし、全長4315mm/全幅1820mmと少しサイズアップしたものの、全体的なイメージは初代からの正常進化。つまり、MINIらしさを残したまま使い勝手や走りの性能を高め、クロスオーバーSUVとしての実力アップを図ってきたのが新しいミニ・クロスオーバーだ。
パワートレーンのラインアップはディーゼル、プラグイン、ガソリンと豊富
パワートレーンは当初、2.0リッターのディーゼルターボエンジンのみだったが、MINI初のプラグインHVが加わり、つい先日エントリーモデルとして1.5リッターのガソリンターボ、ONEも登場。
ディーゼルには150ps/300NmのクーパーD、190ps/400NmのクーパーSDが用意されており、多くが4WDだがONEとクーパーDではFFも選べるなど、ラインアップがどんどん充実してきている。
俊敏な加減速から悠々としたクルージングまで、思い通りに操れる気持ちよさ
今回試乗したクーパーSD・クロスオーバーは、8速ATで4WD。18インチタイヤを履くモデルだ。車重は1630kgと、このサイズではちょっと重量級。
走り出しの感覚はアクセルペダルの踏み加減からステアリングの操舵力まで、操作全般にミドルサイズミニバン並みの重量感を感じる。でも、そこからすぐに大きなトルクの波が押し寄せてくるように、グワッと前に飛び出す力強いスタートダッシュがはじまる。さすがは、ただのクーパーではない、クーパー“S”。こうなると最初に感じた重量感はどこへやら、俊敏な加減速から悠々としたクルージングまで、思い通りに操れる気持ちよさだ。
もちろん、その乗り味にはミニの持ち味である「ゴーカート・フィーリング」も感じられる。さすがに3ドアのミニと比べればかなりドッシリ感があるものの、山道でなくても一般道のちょっとしたカーブや、高速道路のジャンクションなどでの軽快な身のこなしは爽快。
新しいプラットフォーム、新開発のシャシーの恩恵もあってか、左右にフラット感を保つ安定性が高まり、カーブなどでの姿勢変化がしなやかになったと感じる。ちょっとした悪路も走れるよう、最低地上高をしっかり確保しながら、こうしたスポーティさも磨かれているのがクーパーSD・クロスオーバーだ。
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