「ハイ!メルセデス」対話するクルマ、メルセデス・ベンツ 新型Aクラス発表会レポート

  • 筆者: 野村 浩一(オートックワン編集部)
  • カメラマン:オートックワン編集部

[text:オートックワン編集部/photo:オートックワン編集部・メルセデス・ベンツ日本]

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  1. メルセデス・ベンツ 新型Aクラス発表会
  2. 使って育てる MBUX
  3. 近未来へ近づいたインテリアデザイン
  4. 関連コンテンツ

メルセデス・ベンツ 新型Aクラス発表会

2018年10月18日、メルセデス・ベンツ日本は新型Aクラスの発表会を都内でおこなった。

Aクラスとはメルセデス・ベンツが展開しているハッチバック型の乗用車であり、今回のフルモデルチェンジで4代目となる。

新型Aクラスの注目を集めたトピックスは「MBUX」(Mercedes-Benz User Experience)だ。

そもそも「MBUX」とは?という所だと思うが、先に簡単に伝えておくと、運転中に「ハイ!メルセデス」と言葉を発すればクルマのAIが、あなたのドライブパートナーとして、音声でいつでもドライブサポートをしてくれる便利な機能なのだ。

新型Aクラスは、新しいシステムの「MBUX」をはじめ、部分的だが自動運転を実現した最新の安全運転支援システムを採用するなど、上級セダンのSクラスやEクラスなどに搭載された機能を多く取り入れ、新世代のメルセデス・ベンツを象徴するモデルとなった。

新型Aクラスのラインアップは以下の2つである。

・A 180/322万円(消費税込み)

・A 180 Style/362万円(消費税込み)

さらに新型導入を記念し、A 180 Edition1/479万円(消費税込み)が500台限定で販売される。

なお、今回の発表イベントには

・メルセデス・ベンツ日本 代表取締役兼CEO 上野 金太郎氏

・ダイムラー社 研究開発部門 MBUX ユーザーインタラクションコンセプト 担当マネージャー Mr. Tobias Kiefer氏(トビアス・キーファー)

・ダイムラー社 研究開発部門 コンパクトモデル開発 プロジェクトリーダー Mr. Oliver Zolke氏(オリバー・ゾルケ)

が登壇した。

使って育てる MBUX

新型Aクラスの最大の特徴は、まさに冒頭で話した「ハイ!メルセデス」である。

これはAIによる学習機能で、ユーザーに適応する能力を備えてるため使えば使うほど、ユーザーのことを理解してくれる優れものである。

今まででも、音声認識機能は様々な車に搭載されているが、命令語(「目的地」、「電話」)が決まってるため、ユーザーがその通りに発言する必要があった。

だが、これに対し「MBUX」は機械が人間に合わせるようになっているため、例えば「暑い」といえば適切な温度を提案してくれて、OKなら実行してくれる。

MBUXデモシーン

今回のイベントでは「MBUX」を実際にその場でデモ披露して見せた。

そこでは日常会話レベルの声量やスピードにも関わらずナチュラルな反応を見せるメルセデスがいた。

「大阪の天気を教えて」、「音楽を鳴らして」、「調子はどう?」、「六本木にいきたい」、などなど、抽象的な要求に対してもスムーズに答え、目的地へのルート提供も即座に叶えた。

最後に、ドイツ・ダイムラー社のトビアス氏との通話デモがおこなわれた。

車内から男性モデルが、「トビアスに電話」と投げかけ、スムーズにトビアス氏に電話が掛かり、通話がおこなわれ、音質も良好で十二分な機能を発揮して魅せた。

筆者も最後に少し試したが、想像以上にスムーズ。

「ハイ!メルセデス」と発した、ほぼ直後に「どうされましたか?」と返答が来て機械と共存する未来をイメージさせられた。

ここまでの高い完成度だと、さらなる欲も出てくる。

例えば、中国で話題になったダッシュボード上に3Dキャラが出てくるというシステムと組み合わせたら、より愛着が持てるだろう。

会場の様子

現地に行くと、会場スタッフは全員「Hi Mercedes」と大きくプリントされたシャツを着ており、今回の「MBUX」が一番のトピックスだというのは一目瞭然だった。

ブルーライトのみで照らされた会場で、大きなスリーポインテッドスターのライトアップの下には、ベールに包まれたメルセデス・ベンツ新型Aクラス。

若年ユーザーにも向けてるということもあり、バー空間、ブルーライト、そしてEDM寄りのBGM…

こうした雰囲気の中で待機させる演出に、良い意味でメルセデス・ベンツの若々しさを感じた。

メルセデス・ベンツ日本株式会社 代表取締役社長兼CEO 上野金太郎氏が語った想い

「世の中でも当たり前になってきた対話型のシステムが車でもできるようになったことで、メルセデスもユーザーに歩み寄りたいし、ユーザーにもメルセデスに歩みよってほしい。」と語る上野社長。

「例えば、調子はどう?とメルセデスに話しかけたときにも、まぁまぁと答えるときもあれば、最高です、という時もあったりユニークに車も遊び心を持てるようになった。

これを機にベンツと呼ばれるのではなく、メルセデスとも呼ばれるようになると良いな」と、にこやかに説明しその場を和ませた。

また「あえて言いなれないメルセデスという言い方に、ユーザーに挑戦していただき、そういう体験からメルセデスという名が広がってほしい。」そして「もっと運転中にも音声入力にアミューズメント性をもって使いこなしてもらいたい。

話しかけるのが恥ずかしいというユーザーもいると思うが、この対話型ということにもよって少しずつ慣れてほしい。」とも語った。

「安全性の協調や、エンタメ性を味わっていただき、メルセデスにもっと興味を持っていただきたい」と説明した。

近未来へ近づいたインテリアデザイン

この他にもインパクトがあったのは、ダッシュボードのデザインである。

まるで横長のタブレットをそのまま据え置いたかのような仕様。

無駄な要素はこうして今後スマートに変換されていくのだろうと予感させるものだった。

タービンを思わせるスポーティなエアアウトレットも先進的である。

また、オプション設定のアンビエントライトは64色を10種類の変化で楽しむことも可能であり、車内の雰囲気を変えたり、家族や仲間とのレクリエーションの幅も増している。

[text:オートックワン編集部/photo:オートックワン編集部・メルセデス・ベンツ日本]

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筆者野村 浩一(オートックワン編集部)
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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