マツダ 新型アテンザ (プロトタイプ)試乗レポート/桂伸一(2/2)
- 筆者: 桂 伸一
- カメラマン:マツダ株式会社
トルクに勝り力量感に溢れた加速性能の高さが刺激的!
ガソリンの2.5リッターと注目のディーゼル、スカイアクティブ-D2.2、両エンジンには、225/45R19タイヤが装着されて、外観はメーカー純正のドレスアップカーかと思うほど足元がクールな仕上がり。
新型アテンザの大柄なボディにはこのサイズこそが自然に映える、とも言える。タイヤの大きさとグリップ力が勝る分だけ、高いコーナリング性能につながる。路面からの入力もサスペンションやボディを通して増大するため、旋回中の振動や剛性感などに荒さを感じる。
ドイツ流の、しなやかなストロークを生むショックアブソーバーの減衰力特性がほしいところ。とはいえ、走行性能そのものはやはりCX-5と同様、トルクに勝り力量感に溢れた加速性能の高さが刺激的だ。
アイドリング時こそディーゼルの鼓動を感じるが、一旦動き出せばそれは消滅して、クリーンに回転は上昇して特に4000~5000rpmで高周波の快音が心地いい。トルクフルなエンジン特性は重量級のSUVにマッチするが、セダン/ワゴンのパワーユニットとして最良な選択肢を与える事になる。
全長x全幅x全高のスリーサイズは、セダンが4860x1840x1450mm。ホイールベース2830mm。ワゴンはサイズが若干異なり4800x1840x1480mm。ホイールベース2750mm。どちらも伸びやかなスタイリングは極めて美しい。
インテリアはせっかくの広さをスポイルしない造詣。ただしここはプロトタイプらしく、部分的な素材の色や形、合わせ面などに要改善カ所があった。
今回試乗したエンジンは、ガソリンが排気量違いの2タイプとディーゼルを合わせて3タイプ。
ベーシックはスカイアクティブ-G2.0。直列4気筒、2リッター自然吸気ガソリン直噴はDOHC16バルブから155ps/6000rpmのパワーと20.0kgm/4000rpmのトルクを出す。
スカイアクティブ-G2.5はそのスケールアップ版。188ps/5700rpm、25.5kgm/3250rpmで、これも高回転サウンドが心地いい。
注目のスカイアクティブ-D2.2は、直列4気筒2.2リッター直噴ターボディーゼル。パワーは175ps/4500rpm、42.8kgm/2000rpmの大トルクを低回転で発生していることは、低速から急激に盛り上がる加速特性が示している。
ミッションはすべて6速ATと組み合わされる。6速MTも用意されているクリーンディーゼルだが、有り余るトルクと6速ATの組み合わせが抜群に優れているため、個人的には好みだが6速MTの「手漕ぎ」の意味を感じない。
いずれもアイドルストップ機能を持ち、i-ELOOPと呼ぶ減速時にキャパシタに電力を蓄え、加速中はオルタネータの発電を休止することで燃費向上と環境性を高めた制御も注目できる。
レーダーとレーザーとカメラを使い車輌の周囲全方位に目を光らせる、最新の安全技術をフルに盛り込んだ事にも注目だ。中~高速走行での衝突、衝突被害の軽減に効果を発揮するSBSスマートブレーキサポート。
市街地の低速走行では“ぶつかリにくいクルマ”としてのサポート、SCBSスマートシティブレーキサポートなど自動ブレーキを含むアクティブセーフティは、日本の購買層のキーポイントである。
細部ではドア開閉の動きにまで拘ったマツダ入魂の1台。熟成された量産モデルに乗る日を待ち遠しく思う。
新型 マツダ アテンザ 関連情報 特集← これまでの詳細情報はコチラ
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。