伝統とテクノロジーが綴る宝珠のV8! マセラティ グラントゥーリズモ/グランカブリオ ジャパンプレミアレポート(2/2)

  • 筆者: 中込 健太郎
  • カメラマン:マセラティジャパン・中込 健太郎
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この日の為にイタリアから空輸された28台のマセラティたち

10月12日、報道陣は都内からバスで成田空港を目指す。今回のイベントは空港の制限エリアでの開催のため、指定されたバスでの会場入りが「厳命」された。

都内から一時間半ほどで会場に到着、会場では厳重な持ち物検査なども実施された。そこからハンガーに進むと、そこにはミラノ・マルペンサ空港から、28台のマセラティのフラッグシップモデルを積んで前日の晩に日本に到着した、ボーイング747‐400ERFと、そこから降ろされたばかりの真新しいグラントゥーリズモ/グランカブリオがカバーをかけられ置かれていた。

747-400は「ジャンボ」の愛称で多くの人が知るボーイング747型機の発展型で、それまでフライトには機長、副操縦士のほかに、航空機関士が必要だったものが、この747-400の登場で必要なくなり、2名体制で運航できるようになるなど、それまでの「747クラシック」から進化を遂げた「ハイテクジャンボ」と言われたモデルだ。

そもそも747の登場で空の旅がぐっと身近な存在になった。エポックメイキングのセンセーショナルな改良型であるこのボーイング747‐400と今回のマセラティグラントゥーリズモ/グランカブリオのマイナーチェンジにも、個人的には符合するものを感じた。

ちなみにERFは航続距離伸長版のフレイター(貨物機)を意味する。今回イタリアからマセラティの最新モデルを運んできたエアブリッジカーゴの機体には「MASERATI」のロゴが入っていた。

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トークセッションではオフィシャルカメラマン霧島氏が貴重な体験をコメント

レセプションのあと、ステージに飾られた二台のグラントゥーリズモ/グランカブリオがアンベールし、その後招待されたゲストに、届いたばかりの最新モデルが早速公開された。

マセラティジャパンによれば『昨年の実績ではクーペモデルの販売実績は240台ほど、これは世界でもトップクラスの実績です。今回空輸した28台もすべてすでにお届け先が決まっています。もはやかなり希少な存在になったと言ってもいいV8自然吸気エンジンというところも、多くのお客様に高く評価いただいています。』とのこと。

今回のイタリアから28台のマセラティととも日本へのフェリーをともにしたオフィシャルカメラマンの霧島ローランドさんは『先にイタリアに入って工場の様子から出荷の模様、機内への積み込みの模様など撮影しました。

とてもきれいな工場や、普段なかなか見ることができない場所光景を目の当たりにして感動しました。貨物機に乗るという体験もなかなかできないもの。アッパーデッキに昔のビジネスクラスのシートのような形状のシートがあって我々はそこに乗りますが、ロシア人のパイロットが結構お茶目だったり、とてもたくさんのフードがあって「食べてください」と勧められましたがそんなに食べられませんでしたが。

途中ロシアを経由して19時間ほどのフライトはいい体験。なんでも(マセラティ・ジャパンのグイド・ジョバネッリ)社長がかなり飛行機好きだそうで、社長乗ったら喜ぶだろうなと思うことがたくさんありました』と話し、これに対しグイド・ジョバネッリ社長『今回はイタリアに行けずにとても残念。ぜひとも一度日本へのフェリーでクルマたちと空の旅を共にしてみたい』と話す一幕もあった。

”醒めない夢”をわたしたちに提供し続ける名門 マセラティ

自動車における近代化は悪いことばかりだとは思わない。むしろ楽しく快適なドライブを可能にし、より環境にも経済的にも優れたクルマの登場は大いに歓迎すべきことだろう。

しかしながら、やはり長らくの伝統や、昔から守られて来たものが消えゆく寂しさというのは拭い去りがたいものがある。伝統とともに生きるブランドは特にそういう面が強いように感じる。

そんな中、今回のマセラティグラントゥーリズモ/グランカブリオのマイナーチェンジは「醒めなかった夢」のような印象を持つ。もう少し、自然吸気V8エンジンとの甘美な時間を過ごせると思うとなんだか素敵なことではないだろうか。

「醒めない夢はない」ことはわかっているのだ。だからこそ、今を最も素敵に、そんなメッセージをリニューアルしたマセラティのフラッグシップクーペと、その発表の為のエクスクルーシブな体験に立ち会い感じたのである。

>>新型グラントゥーリズモ/グランカブリオの詳細なスペックはこちら!

[Text:中込 健太郎/Photo:マセラティジャパン/中込 健太郎]

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中込 健太郎
筆者中込 健太郎

自動車ライター。1977年生まれ。神奈川県出身。武蔵工業大学(現東京都市大学)工学部電気電子工学科・水素エネルギー研究センターを卒業。自動車産業向け産業機械メーカーを経て、大手自動車買取販売会社で店舗業務からWEB広告、集客、マーケティングなどに携わる。現場経験に基づくクルマ選びや中古車業界の事情に明るいことから、ユーザーはもとより、自動車販売の現場からの信頼も厚い。幼少期からクルマをはじめとした乗り物好きが高じ、車種を紹介するコンテンツなども手掛ける一方、「そのクルマで何をするか」をモットーに全国をクルマで旅行し、食べ歩き、温泉巡り、車中泊といったカーライフに関する執筆も多数手がける。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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