ロータス エヴォーラS SR 試乗レポート/松田秀士(1/3)
- 筆者: 松田 秀士
- カメラマン:オートックワン編集部
エリーゼよりもひと回り大きい「エヴォーラ」
ロータス『エヴォーラ』は、2009年にデビューしたミッドシップスポーツカー。今となってはいにしえの名車ロータス「エスプリ」の後継車にあたる。といってもエスプリとは時代も違い設計を全く異にする新設計。
よく、「エリーゼ」のシャシーを流用しているといわれるけれども、アルミ材の接着技術など、ロータス独自のテクノロジーは共通だが、ボディサイズはエリーゼよりもひと回り大きい新設計である。これは、オプションで2シーターを用意しつつも、基本は“2+2”として、ホイールベースを延長していることから由来している。
シャシーの構成パーツは、エリーゼと同じようにリベットを使用せず、アルミ材や接着剤を使い航空機と同じ手法でモノコックタブを製作している。サイドシルの厚みは、エリーゼに対して100mmから80mmへと20mm薄くして乗降性を良くしている。実際、エリーゼに乗り込む時よりも労せず、すんなりと乗車できた。
エヴォーラの場合、ルーフは溶接なのでエリーゼに比べるとボディ剛性は高い。さらに2014年モデルは曲げ剛性がそれまでの26,000Nm/degに対して27,000Nm/degへとアップしている。また、エンジンは3.5リッターのトヨタ製V6エンジンが搭載され、吸排気システムやコンピュータープログラムをロータスが開発している。2011年からは、同様のトヨタ製の3.5リッターV6エンジンに、スーパーチャージャーをドッキングした「エヴォーラS」もラインナップされている。
手の込んだ造りに、ラグジュアリーなインテリア
今回の試乗会は2014年モデルのリリースに合わせて開催されたもの。
ラインナップには、エヴォーラSに加えてオプションをほぼフル装備しながらも、リーズナブルな価格設定の「エヴォーラS SR」が追加設定された。SRとはスポーツレーサーの意だ。試乗車は6速ATのエヴォーラS SR。もちろん他に6速MT仕様もラインナップされる。
コクピットに座ると、エリーゼのそれと同じように、レーシングマシンのごとく非常に低い位置に腰が納まる。
エリーゼとの違いは、インテリアがとてもラグジュアリーなこと。ダッシュパネルからセンターコンソール、ルーフも含めて、造りそして仕上げに手が込んでいる。英国のクラフトマンシップ、エリーゼにはない高品質なインテリアが広がる。また、赤のステッチが入ったブラックレザーのスポーツシートは、デザインも上品だが身体のホールディングも素晴らしい。
ただし、身長163㎝のボクの場合、シートスライドを一番前にセットしても少し遠い。ただ、試乗車はAT仕様だったのでクラッチペダルがなく、MT仕様に比べればドライブしやすかった。
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