自動車のミラーレス化実現は認可の問題?技術の問題? レクサス新型LSでの可能性を探る(2/2)
- 筆者: 桃田 健史
- カメラマン:レクサスインターナショナル
どのようなモニターを採用するべきか?
次に運転席では、ミラーレス化による影響がどうなるのか?
最も可能性が高いのは、Aピラーの内側に小型モニターをつけることだ。人間はやはり、車両側面とその後方の視界について、いまいま利用しているサイドミラーの方向を見てしまう。となれば「その方向と位置にモニターが必要」ということになるのだろうか?
だが、そうなってしまうと、モニターを”とってつけました”という感じで、Aピラーの裏部が大きく張り出してしまう。ミラーレス化のメリットのひとつは、車両側面に対する視野の良さであり、それがスポイルされてしまう。
となれば、サイドカメラの映像を、デジタルルームミラーに組み込みこと、ダッシュボード中央部のHMI(読み方:エイチエムアイ。ヒューマンマシンインターフェイス/モニターと同義)で表示すること、または運転席の前部のインスツルメントパネルの中に組み込むこと、といった選択肢が考えされる。
今回、新型LSを市街地想定コースと、1周4キロの高速周回路でじっくりと試乗したわけだが、そうした運転の実体験から考えて、サイドカメラの画像機器はやはり、Aピラーの付け根側にあるのがベターだと思った。
インスツルメントパネル内には、映像を使い、表示できるスペースは見当たらない。また、ルームミラーとダッシュボード中央のHMIでもサイドミラー映像を出すにしても、どうしても直感的にAピラーの方向を見てしまう。
サイドミラー本来の役割は変わらない?
今回の試乗で、レクサス・セーフティ・センス+Aという大きな括りの中で、将来の自動運転へとつながるレクサスCoDriveとして、レーンチャンジアシスト(LCA)を試した。言い換えれば、これは自動車線変更だが、その作動中、アクセルとブレーキから足を完全に離し、そしてステアリングを”ほぼ触れていないようなくらい”軽く触っている程度だったが、筆者の目は自然とサイドミラーに向いていた。
やはり、ミラーレス化になっても、簡易的な自動運転になっても、サイドミラー本来の役割は変わらないのではないか? 新型LSに実際に試乗しながらそう感じた。
今年1月、レクサスインターナショナルの幹部は筆者からの問いに対して、新型LSのミラーレス化の可能性を示唆した。
そうした製品企画の方向性は、新型LSの量産が近づいている現時点でも変わっていないと思う。
[Text:桃田健史]
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