レクサス新型 LS 登場直前に最終型『LS460』の実力を試乗チェック(2/2)
- 筆者: 国沢 光宏
- カメラマン:原田淳
スポーティな仕立ての”F SPORT”モデルだが乗り心地もずいぶんと良い
Dレンジをセレクトして走り出す。記憶にあったレクサス LS460より軽快。しかも試乗車は”F SPORT”を名乗るモデルだったが、乗り心地もずいぶん良くなっている。
>>レクサス LS(F40型 最終モデル) フォトギャラリー
考えてみればLSのデビューは11年前の2006年。何度も何度も改良を加えているため、熟成の域に達していると言ってよかろう。荒れた路面も走ってみたが、初期型と別のクルマだと思えるほど滑らか。良いクルマです。
面白いことに”良いクルマ”といっても上限がある。ウナギは美味しいけれど、死んでもイイと思えるほど美味しいウナギにゃお目に掛かったことなし。高級車も同じで、ロールスロイスのファントム(このクルマは別格!)以外、良いクルマの上限に達したなら大差なし。
最終モデルのLSは「もはや十分良いですね!」と思える領域に近い。
もはや熟成の域に達したLSで唯一不満なのが・・・
レクサス LS、唯一の「これは酷いです!」なのがマークレビンソンのオーディオ。
デビューした時から「マークレビンソンの面影もないね!」と思ったが、全く改良されていない様子。NXやISに搭載されているマークレビンソンは、平均的なプレミアムオーディオの領域に入っているけれど、LSときたらボコボコ濁った音質でバランスも良くない。
自動車メーカーは年次改良で着実に改良を加えて行くのに対し、オーディオメーカーって最初のスペックのまま納品しているということが改めて解った。
これからLSを買おうするなら(最終モデル好きもけっこう居ます)、27万5千円するマークレビンソンはムダ使いだと思う。私の記憶だと標準オーディオの方が音のバランスも良くおすすめ。
果たして次期LSは成功するだろうか?
そんなレクサス LS460をフル装備で買うと1200万円くらいになるそうな。私なら迷わずメルセデス・ベンツ Sクラスを買う。LSは世界規模で売れ行きが伸び悩んだのも納得出来ます。
果たして新型LSは成功するだろうか?
このクラス、決定的な魅力がなければ、世界の強豪には勝負出来ないと思う。
[レポート:国沢光宏/Photo:原田淳]
LEXUS LS460 ”F SPORT”[FR] 主要諸元
全長x全幅x全高:5090x1875x1455mm/ホイールベース:2970mm/車両重量:1990kg/乗車定員:5名/駆動方式:後輪駆動/エンジン種類:V型8気筒 DOHC ガソリン直噴エンジン/総排気量:4608cc/最高出力:392ps(288kw)/6400rpm/最大トルク:51.0kgf-m(500N・m)/4100rpm/トランスミッション:スーパーインテリジェント8速オートマチックトランスミッション/燃料消費率:8.4km/L[JC08モード燃費]/サスペンション形式:(前)マルチリンク(後)マルチリンク/タイヤサイズ:245/45R19/メーカー希望小売価格:10,151,000円(消費税込)
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