井口卓人選手／今井優杏の「あなたの愛車教えてください！」(2/3)

井口選手のクルマ好きは幼少時から！

―ちなみに、アルテッツアの前は何に乗られていたんですか？

僕、結構乗ってますよ！

―え、クルマ好きなんですか？

大好きです！だから年齢の割には（23歳）結構乗ってるんですよね。

―い・・・意外・・・・。最近の若手レーサーは、みんな市販車に興味がないのかと・・・

僕の周囲もそうですよ。だから若い子とは話が合わないんですよ。あ、僕も若いですけど。

―（笑）。レーサーになる前からクルマが好きだったんですか？

めっちゃ好きです！幼稚園の頃から本屋さんに行ったら一番最初にクルマ本のコーナーに行ってたくらいです。親いわく、一番最初に喋った言葉が、“ブーブー”だったって。

―へぇ！それじゃあレースのきっかけはそこからなんですか？

それが、僕のスタートはバイクだったんですよ。父もバイクのレースをやっていたんです。だけど父があるとき大きな事故をしまして、怖くなってしまって。それを機に、カートに競技に移行しました。単純にカートなら4つタイヤがあって安全じゃないか？という理由で親を説得したんですが、クルマ好きだった僕からしたら、“これはチャンス！”って感じでした（笑）。どちらかと言えば、バイクはしょうがなしにやってたようなものだったんですよ。

―それで今、シリーズチャンピオンを争うトップレーシングドライバーになるなんて、話が運命的ですよね！

まさかここまで来られるとは思ってなかったですから。まずはFT（フォーミュラトヨタ）の1年目で“もうダメだ”って思ってたくらいです。でも運や人に恵まれて、ここまで来れました。親ともよく言ってるんですよ。「ここまで来ちゃったね」って。

―シリーズチャンピオンに際してのプレッシャーは感じてますか？

いや、実はそんなに感じてないんです。っていうのも僕、自分が期待されてるとか話題に上ってるとか、あんまり思えないんですよ。僕はパッと乗ってパッと速いタイプのドライバーじゃないんです。割とコツコツと積み重ねていくタイプだと思ってますし。でもそうやって話題にしてもらえるなんて、本当にめちゃくちゃ嬉しいですよね。

―いや、もっとスターとしての自覚を持った方がいいんじゃないかな（笑）

今年が大きな節目になるのは自覚してるんで、今後のレーサーとしての成功のためにもしっかり狙っていこうと思ってますよ！

―期待してます！