レクサス GS 450h 試乗レポート
- 筆者: 石川 真禧照
- カメラマン:原田淳
高級感+プレミアム感=ハイブリッド
昨年8月にスタートしたレクサス店は、トヨタが新しい試みとして創業したカーディーラー。これまでのトヨタブランドとは異なり、輸入車を購入するような高所得なユーザーに狙いを定めたプレミアムブランドを新たに設定したのだ。もともとレクサス店は、北米市場で、トヨタブランドとは区別した高級車ブランドとして立ち上げたもの。それを日本市場に逆輸入したわけだ。
GSはこの新ブランド用に用意したモデル。現時点では最上級セダンとしてポジショニングしている。旧アリストがフルチェンジして、GSという世界共通の名称になったのだ。エンジンバリエーションはV6の3.5LとV8の4.3Lになる。これに加わったのがGS450hだ。エンジンはV6の3.5L、これにモーターを搭載したハイブリッドカーになる。レクサスは高級感とプレミアム感を演出するために、ハイブリッド方式を採用したのだ。
V8 4.5L車並みの動力性能
トヨタはプリウスにはじまりクラウン、エスティマ、アルファードなど乗用車系のハイブリッドカーを市販している。トヨタ方式のハイブリッドカーは、ガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせ、走行する方式。
国産メーカーではホンダもハイブリッドカーを市販しているが、トヨタは電気モーターでの走行を重視しているのが特徴になる。
GS450h用のハイブリッドはエンジンにGS350に搭載された新開発のV6、3.5L、296馬力を採用、これに高出力化したモーターを組み合わせた。ちなみにモーターの出力は200馬力で、システムとして発揮できるGS450hの最高出力は345馬力になる。
V8、4.5L車並みの動力性能で、2L車並みの燃費というのがこのクルマのキャッチフレーズ。その実力はインプレッションで試した。
渋滞したところでの燃費は、V8 4.5L車の倍以上
スタートボタンを押し、ミッションをDにシフトする。新開発のFR車用の無段変速ATは、エンジンブレーキ用として使えるマニュアルモードも備えている。
まずV8、4.5L並みという加速を体験する。スタートからトルクが一気に立ち上がり、0→100km/hは手許のストップウォッチでも6秒!テストコースなら5秒台突入は間違いない。確かにメルセデス・ベンツのAMG E55レベルだ。ハイブリッドは静粛性もウリのひとつだが、試乗車は急加速中に若干エンジンのうなり音が聞こえた。
ハンドリングはかなり重めの操舵力が特徴。このセッティングは主に高速道路を巡航するときに楽なように、ということなのだ。車両重量も重いハイブリッドセダンは、ワインディングロードではなく、ハイウェイに向いている。
そして、本来、ハイブリッドカーが真価を発揮するのは高速走行ではなく、渋滞したところをモーターで走行するときなのだ。ここでの燃費はV8、4.5L車の倍以上良い。
新装備「NAVI・AI-AVS」は、走行面をアシスト
今回の試乗は、東京・銀座から首都高速、横浜・横須賀道路など主に高速道路と一般道を10km程度走行した。このルートを往復したのだが、平均燃費は 10~12km/Lだった。途中、急加速したりの走行なので、本来は12~13km/Lはいくだろう。同じルートをノーマルのGS350で走れば 8~10km/L、GS430ならば6~8km/Lぐらいだ。確かに燃費はよい。インプレッションの項にも書いたが、これが渋滞路だったら、モーター走行が多くなるので、さらに燃費は向上するのだ。
今回の450hは、新しい装備が装着されていた。ひとつは「NAVI・AI-AVS」。これはナビの道路情報に基づいてショックアブゾーバーの減衰力を制御するシステム。いつも通っている道では凸凹などを記憶し、それに合わせた減衰力を選択するという。ドライバーモニター付プリクラッシュセーフティシステムは、ハンドルの前方コラム上にドライバーの顔の向きをモニターするカメラを設置、ドライバーの顔が正面を向いていない状態で、ミリ波レーダーが前方に障害物を発見するとブザーと表示で注意を促す、さらに危険な状態になるとブレーキもかけてくれるシステムなのだ。
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