公道も!サーキットも!性能バランスでパイロットスポーツカップ2を超える“ミシュラン パイロットスポーツ4 S”登場
- 筆者: オートックワン 編集部
- カメラマン:オートックワン編集部
日本ミシュランタイヤ株式会社は、同社のハイスペックスポーツタイヤ“MICHELIN PILOT SPORT(ミシュラン パイロット スポーツ)”シリーズの新製品となる、“MICHELIN PILOT SPORT 4 S(ミシュラン パイロット スポーツ フォー エス)”を発売すると発表した。
発売日は2017年4月1日。対応サイズは19インチおよび20インチの計39サイズで、価格はオープン。
同発表会に登壇した日本ミシュランタイヤ株式会社 代表取締役社長のポール・ペリニオ氏は、パイロットスポーツシリーズについて、
「ミシュラン パイロットスポーツシリーズは、過酷なレースで鍛えられた技術とともに進化してきました。その証として、世界の名だたる自動車メーカーから最も新しい自動車メーカーまで、400車種を超える採用実績をいただいております。これはひとえに、全ての性能に妥協しないというミシュランの製品作りのポリシーである“MICHELIN Total Performance(ミシュラン トータルパフォーマンス)”があるからです」
と、同シリーズの優位性を語るとともに、PILOT SPORT 4 Sが発売される2017年は初代のパイロットスポーツが発売された1997年からちょうど20周年にあたり、記念すべき新製品でもあることを述べた。
まず、PILOT SPORT 4 Sの特徴と性能について、縦をウェットグリップ、横をドライグリップの性能軸で表して他のパイロットスポーツと比較した場合、画像のグラフのようなポジショニングとなる(右上がPILOT SPORT 4 S)。
パイロットスポーツシリーズにおいて、最もドライグリップの高い製品は右下のPILOT SPORT CUP2だが、同タイヤのメインはあくまでサーキット走行。公道走行については、サーキット走行後に履き替えたりせずに家まで帰れるといった類であり、雨の日も気を付ければ帰れます、といった程度のウェットグリップ性能という。
だが、PILOT SPORT 4 Sはメインは公道走行でありながら、週末や月1回、1シーズンにサーキットと楽しみたい時に対応出来る性能を有している。
サーキット走行が可能でありながら、ウェットグリップはタイヤラベリング制度で最も良い評価となる“a”を獲得しているPILOT SPORT 4 S。その理由について、成瀬氏は“2種類のトレッドパターン”と“2種類のコンパウンド”を挙げる。
そしてコンパウンドについてもトレッドパターンと同様に、イン側にはウェット向け、アウト側にはドライ向けと2種類のコンパウンドを採用。
イン側に関してはシリカの結合力を高めた新コンパウンドにより、雨で路面温度が下がった際もしっかりとグリップ。アウト側はシリカとカーボンブラックのハイブリッドコンパウンドを新たに開発、サーキットを走行した時にショルダー部分にストレスがかかっても踏ん張りが効く様にグリップを確保している。
この“2種類のトレッドパターン”“2種類のコンパウンド”により、広い接地面を得るとともに接地面圧が最適化され、結果として直線でも、コーナーでもしっかりと路面を捉えることが出来るとのこと。
さらに、前述した最高レベルのウェットグリップ性能により、濡れた路面でも安心してスポーツ走行することが可能になっているという。
PILOT SPORT 4 Sの実力の高さを証明する一つとして、同発表会にPILOT SPORT 4 Sのアンバサダーとしてアメリカで行われた試乗会へ参加したロニー・クインタレッリ選手が登場。
PILOT SPORT 4 Sの第一印象について「すごく乗り心地が良かった」と話し、その後のサーキット走行においては「限界走行でのバランスが凄くいい。今回のコースはフロントタイヤに厳しくて、普通のタイヤで10周連続で走ると5~6周目からフロントのグリップがとにかく落ちてきて乗り辛くなるけど、パイロットスポーツ4Sはずっとグリップが落ちない」と語った。
そして最後に「皆さん、機会があれば公道だけでなく、サーキット走行でこの素晴らしいパイロットスポーツ4Sをぜひ試して欲しいです」と締めくくったロニー選手。
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