キングオブスーパーカー「ランボルギーニ」│跳ね上げドアやシンプルな内装を写真でチェック
- 筆者: MOTA編集部
斜め上方に向かって開くシザードアにリトラクタブルヘッドライト、そして低く地を這うようなスタイリングを持つランボルギーニ カウンタックは、世界中の車好きだけじゃなく、日本の子どもたちも夢中にさせた。「スーパーカー=特殊なドア」というイメージを定着させ、日本人にとってのスーパーカー像を作り上げたランボルギーニ カウンタックを写真と共に見ていこう。
スーパーカーらしいスタイルと特殊なバック走行が話題
1974年から1990年まで製造販売されたランボルギーニ カウンタックは、地を這うようなワイド&ローなスタイルとリトラクタブルヘッドライトを装備し、いかにもスーパーカーらしいパッケージングだ。そして、スーパーカーとしてのカウンタックを象徴するのが上方に開く「シザードア」。シートのすぐ後ろには、V型12気筒DOHC自然吸気エンジンを搭載する。
大きなエンジンを後方に搭載するカウンタックは、真後ろの視界がほぼゼロ。そのため、バックミラーだけでは後方の確認が満足にできない。そこでカウンタックオーナーはバックをする際、シザードアを開けてサイドシル(ドア下の敷居部分)に腰掛け、箱乗り状態でバックした。このバックの方法は「カウンタックリバース」と呼ばれている。
空気を切り裂くような鋭いウェッジシェイプスタイル
低い位置のバンパーからルーフまで直線的なラインを描くスタイルは、空気を切り裂くようなスポーティなスタイリング。このフロントからリアまで一筆書きで描かれたような“ワンモーションスタイル”は、ランボルギーニの現行モデルであるアヴェンタドールやウラカンにも受け継がれている。
上下から絞り込まれたリアスタイルは、カウンタックならではの後ろ姿を作り出す。また、座席すぐ後ろに搭載されるV型12気筒エンジンは、デビュー当初3929cc(4リッター)で縦置きに搭載。駆動方式は後輪を駆動させるMRとし、トランスミッションは5速MTが組み合わされる。
極太のサイドシル、シンプルなダッシュボード・コンソール
インテリアは運転に必要な装置以外が見当たらないシンプルな造形で、直線基調のダッシュボードにはメーター類が一列に並ぶ。そして、運転席と助手席を隔てるのは極太のセンターコンソール。またサイドシルも極太で、いかにもボディ剛性が高そうである。
先述した「カウンタックリバース」は、極太のサイドシルに腰を掛け、ドアを開けた状態で、上半身を乗り出すようなスタイルでバックする。「カウンタックリバース」は、オーナーにだけ許された儀式のひとつと言えるだろう。
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