レクサスが定額で乗れる!? レクサス版サブスクサービスは本当にお得か KINTO for LEXUSを徹底検証

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トヨタが始めたサブスクリプションサービスが、CMなどでもおなじみのKINTO(キント)。昨今、あらゆる分野でサブスクが流行りだが、自動車でもついに始まったか! と大いに話題になった。

ただ、当初は苦戦していたのは事実で、2019年7月に全国サービス開始後しばらくは加入者も伸び悩み、同年12月では1000件弱だった。

なかには高級車のレクサス車を提供するKINTO for LEXUSも用意する。維持費はどのくらいなのだろうか。それぞれのモデル別にシミュレーションしながらKINTO for LEXUSについて紹介しよう。

目次[開く][閉じる]
  1. 最初は苦戦していたが現在は利用者が激増
  2. KINTOはレクサスをはじめ憧れのモデルにも乗れる!
  3. レクサス車の支払いシミュレーションを紹介!
  4. KINTO for LEXUSは個人事業主や法人契約などが多い

最初は苦戦していたが現在は利用者が激増

KINTOは注目を集めたものの、当初は苦戦していたのは事実で、2019年7月に全国サービス開始後しばらくは加入者も伸び悩み、同年12月では1000件弱だった。

対象車種を大幅に増やしたり、3年契約に加えて、5年契約と7年契約をプラス。そのほか、法人契約を可能にしたり、KINTOだけの特別仕様車を用意するなど、ニーズに合った様々な施策を実施したことで、利用者は激増して、直近のデータ(2019年3月〜2021年6月末)では約2万件という絶好調ぶりだ。この背景には、菅田将暉、二階堂ふみ、矢本悠馬という豪華な出演者で話題となっている、若者向けのテレビCMが後押しているのもあるだろう。

KINTOはレクサスをはじめ憧れのモデルにも乗れる!

今回注目したのがレクサスだ。KINTOで利用できる車種はGRヤリスやモデリスタ仕様、レクサスも含まれていて、憧れのモデルに乗れるのもメリットのひとつ。そもそもKINTOは、諸費用込なのは当たり前として、高級車やプレミアムカーを若者が乗る際にネックになる任意保険も込みとなるのは大きなメリットで、レクサスとなればなおさら。実際、KINTOもKINTO for LEXUSとして力を入れている。

レクサス車の支払いシミュレーションを紹介!

現在、WEB上で契約できるレクサスはUX、RX、ES、RCの4車種。KINTO/現金一括払い/銀行自動車ローン(均等36回払い/金利5.0%)で、計算してみると、月々の支払い額は下記のようになる。

※KINTOホームページの見積りシミュレーション例。税込・端数四捨五入表示。税金・諸費用、任意保険・メンテナンスなど込み。任意保険料は18等級、主たる運転者の年齢を35歳として計算

■UX250h "version C"(2WD)

KINTO=74,800円

現金一括払い=86,594円

銀行自動車ローン=初回:99,510円/2回目以降:96,800円

■RX300 "F SPORT"(2WD)

KINTO=104,500円

現金一括払い=115,921円

銀行自動車ローン=初回:130,088円/2回目以降:129,600円

■RC300 "F SPORT"

KINTO=130,900円

現金一括払い=115,496円

銀行自動車ローン=初回:131,634円/2回目以降:129,500円

■ES300h

KINTO=127,600円

現金一括払い=111,273円

銀行自動車ローン=初回:127,525円/2回目以降:124,600円

4車種それぞれの結果を見てみると、基本的にKINTOが安く、RCとESでは現金一括払いのほうが若干安いが、そもそも現金一括で支払うということ自体が比較対象として非現実的なので除外だろう。

ちなみに現金一括だと、どちらも諸費用など込みで600万円を軽くオーバーなので、KINTOと比較するのは変だ。もちろんKINTOは、サブスクリプションなので、面倒な手続きや計算も必要なく、利用料金を毎月払えば利用できて、とてもスムーズである。

KINTO for LEXUSは個人事業主や法人契約などが多い

KINTO 広報部に伺ってみると、トヨタと比較した場合、レクサスを契約する人の特徴としては個人事業主などの契約が多く、約半数が法人契約で、法人比率が高いとのこと。

年齢層のターゲットはやはりKINTOの特徴としてある、若年層、シニア層で、自動車保険含む諸経費込み、WEB契約が可能、免許返納時は解約金なしといったが独自メリットが功を奏しているようだ。

支払いが定額であることがわかりやすくて人気

実際のユーザーの声もいくつか教えていただいたが、

「KINTOは、ネットで自分のペースでワクワクしながら、ひとりで悩んで、ひとりで決められるのがいい」

「会社でクルマを買うと、保険だったりメンテナンスだったり、支払いが結構面倒くさい。KINTOは全部コミコミで、支払いが一定だから、非常に分かりやすいし、経費計上もすごくラク」

「クルマってどんどん進化するし、そういう変化や刺激も楽しみたい。だから、3年ごとに新しいクルマが体感できるKINTOはいいと思います」

など、KINTOが意図する独自セールスポイントに合致している点に注目だ。

気軽にレクサスに乗れるのは大きなメリット!

残価設定ローンやリースと同じではないか? という声もあるが、すべてコミコミで、ネットから申し込めるのはKINTOならではのポイント。

広報担当の方にオススメコメントをいただいたが「レクサスというブランド、レクサス車を通じた体験をもっと手間なく、もっとスマートに、より自分に合った持ち方で楽しめる選択肢の一つがKINTOです」というのは、すべてを表しているように思える。

もちろん、クルマは大切な財産であり、所有物なのでサブスクリプションとして定額で、一定期間乗るのに抵抗があるとか、ネットから申し込むのは違和感があるという人には、向かないサービスだ。これは他のジャンルのサブスクでも同じで、音楽をダウンロードして聴くのが嫌なら、CDを買えばいい。

単純なコスト計算ではなく、クルマ購入にかかる手間や時間もコストとして考えられる人には向いている。つまり面倒なことはイヤな人だ。

さらにレクサスについて言えば「あのレクサスを気軽に乗るいいチャンス」でもある。ネットから申し込み可能な車種も現在は4車種だが、見直しを実施しているため今後増えていく可能性もあるので、クルマの新しい買い方として、利用検討してみるのもいいだろう。

【筆者:近藤暁史】

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近藤 暁史
筆者近藤 暁史

男だてらに学習院大学文学部国文学科卒。ファッション誌の編集から一気に転身して、自動車専門誌の編集部へ。独立後は国内外の各媒体で編集・執筆。雑ネタを中心に、旧車、メカ、メンテナンス&レストアなどを得意とする。また、貼って効くなど、業界唯一のオカルトグッズ評論家としても活躍する。愛車は19歳のときに買ったFIAT500(ルパンのやつ)、2代目プントを6台乗り継ぐ(すべて色違い)、フィアット馬鹿一代。さらにバイクは現在稼働が4台。ひっそりとYouTube「こんどう自動車部」も進行中なので、こっそり見てみてください。記事一覧を見る

MOTA編集部
監修者MOTA編集部

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