【クルマ用語解説】「サイドシル」てどこの部分? その役割は?【初心者向け】

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クルマの部位を差すときに、なかなか名称が出てこないってことありませんか?

当記事では初心者の方へ向けて様々なクルマにまつわる用語を解説! 今回は知っているようで意外と理解していない自動車用語「サイドシル」について解説してきます。

目次[開く][閉じる]
  1. 「サイドシル」とはクルマに乗るときの敷居の部分のこと
  2. スポーツカーなどは強度を増すために、サイドシル部分が高く幅広くなっている場合も
  3. よく見る車名プレートは傷がつくのを防ぐ為のパーツ

「サイドシル」とはクルマに乗るときの敷居の部分のこと

「サイド」と名がついていることから、自動車の横わきに備わっているものということは何となくお分かりになるかと思いますが、「シル」とはどこを指すのでしょうか?

このシルとは窓や戸などの敷居を指す言葉であり、自動車の場合はドアを開けたところの下の部分を指します。つまり、まさにクルマに乗るときの敷居というワケなんですね。

また、シルという言葉には土台という意味も持ち合わせているのですが、自動車にとってもこの部分はクルマ全体の強度を司る重要な部分でもあるのです。

そのため、ドアを開けたところをよく見てみると複雑に折り目が付けられた形状となっており、かなりの強度をもっていることが分かります。特に、屋根を持たないオープンカーではボディ全体の強度の大半をここが受け持っていることになるため、その重要度がさらに増しているということになるんですね。

スポーツカーなどは強度を増すために、サイドシル部分が高く幅広くなっている場合も

このサイドシル、当然ながら高さや幅を上げれば上げるほど強度が増すため、本格的なスポーツカーなどはこのサイドシル部分が高く、幅広くなっている場合もあります。そういった車種の場合は乗り降りするのも一苦労で、まさに「敷居が高い」と言えるかもしれません。

ちなみに強度が強いということは、万が一損傷させてしまうと修理が大変ということも言えます。そのため、縁石などにサイドシルを引っかけて凹ませてしまうとドアパネルを凹ませてしまったときよりも多額の修理費を覚悟しなければなりません。

よく見る車名プレートは傷がつくのを防ぐ為のパーツ

そのほか「サイドシル」と名前が付くパーツとしては「サイドシルプロテクター」や「サイドシルプレート」といったものが存在します。これらは乗り降りをする際、無意識にサイドシルに靴を引っかけてしまってボディを傷つけるのを防ぐためのもの。

サイドシルプレートは車名のロゴや証明が仕込まれているようなドレスアップ効果の高いものもありますが、基本的には傷がつくのを防ぐ意味合いの強いパーツと言えます。

また「サイドシルスポイラー」とはサイド部分に装着するエアロパーツのことを指していますが、通常のサイドスポイラーがボディ下部などに装着する方法となっているのに対し、サイドシルスポイラーはサイドシルを覆うような形状になっているものが多く、よりボディデザインにマッチしたものが多く見られます。

このように実は自動車を形作る上で大切な部分であったサイドシル。興味のある人はさまざまな車種のサイドシルの形状を見比べてみると新しい発見があるかもしれませんよ!

[筆者:小鮒 康一]

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小鮒 康一
筆者小鮒 康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後に急転直下でフリーランスライターへ。国産旧車に造詣が深いが、実は現行車に関してもアンテナを張り続けている。また、過去に中古車販売店に勤務していた経験を活かし、中古車系の媒体でも活動中。最近では「モテない自動車マニア」の称号も獲得。記事一覧を見る

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