【2022年版 車検費用の相場】車検費用の目安はどのくらい? 費用の内訳、車検相場や費用を安くするコツなどを徹底解説
- 筆者: MOTA編集部
クルマを保有している人やクルマの購入を検討している人なら、どうしても気になってしまうのが車検費用。果たして、目安としてどれほどの費用が必要なのでしょうか。
当記事では、車検費用の相場や内訳・仕訳、計算方法、消費税や重量税の金額や、分割払いの可否についても紹介します。なお、費用などの金額については2022年7月13日現在のデータを基に試算しています。
目次
そもそも車検とは?
車検とは、正式に「自動車検査登録制度」と言います。
道路運送車両法によると、車検には新規検査、継続検査、構造等変更検査の3種類がありますが、一般的に車検というと、継続検査のことを指すことが多いです。車検は所有しているクルマが安全面や環境面などが国の定めた基準に適合しているかどうかをチェックする検査のことです。車検の期間は乗用車の場合、新車購入後3年目、それ以降は2年ごとに車検を受ける必要があります。
車検は検査証の有効期限満了日の1カ月前(離島は2カ月前)から車検を受けることができます。上記の期間内であれば、次回の車検満了日が繰り上がることはありません。この検査では、検査を受けた時点のクルマの状態をチェックするだけで、合格したといっても2年先の検査まで安心して乗り続けられることを約束してくれるものではありません。したがって、車検と同時に予防を含めた点検も一緒に行うことが推奨されています。
車検費用の相場の目安はこれくらい
ディーラーで車検を受ける場合の車検費用例
車種例 | 小型車 | 軽自動車 |
---|---|---|
(1)法定費用 | 4万6310円程度~ | 2万7730円程度~ |
(2)車検基本費用 | 4万3200円程度~ | 3万4020円程度~ |
(3)部品交換費用 | 車のコンディションによって様々 | 車のコンディションによって様々 |
合計 | 約9万円程度~ | 約6万円程度~ |
※2022年7月13日現在のデータを基に試算しています。
車検費用の相場は、ディーラーならば軽自動車は約6万円程度、1500ccクラスのコンパクトカーなどの小型車(5ナンバー車、7ナンバー車)は約9万円程度です。
一方、カー用品店で車検を受ける場合、費用相場は軽自動車は約5万円、小型車なら約7万円となっています。
この価格は、部品交換費用を除いた車検費用のおおよその目安です。ただし、車検基本料金の24カ月定期点検料や車検代行料はディーラーやカー用品店など車検業者によって金額が変わりますので、あくまでも目安としてお考えください。
それでは、車検費用にどんな費用が含まれるか、その内訳を見ていきましょう。
車検費用の内訳
車検費用の内訳
(1)法定費用 | 自動車重量税、自賠責保険、検査手数料(印紙代)のことです。 普通自動車や軽自動車などの車種や重量によって金額は異なりますが、車検の際に一定の金額が必要となります。なお、これらの法定費用に消費税は発生しません。 |
---|---|
(2)車検基本費用 | 24カ月定期点検料、測定検査料、車検代行手数料の合計金額のことです。 車検の際に必ず発生する費用ですが、車検を受ける場所(ディーラー、カー用品店など)によって料金は異なります。 |
(3)部品交換費用 | タイヤやブレーキパッドなど点検の結果、部品交換や追加の整備が必要な場合にかかる費用のことです。 所有するクルマのコンディションによって必要になる場合と必要ない場合があります。 |
それでは、車検にかかる費用を細かく見てみましょう。
車検費用の内訳:(1)法定費用
一般的に車検費用の中で多くの割合を占めるのが法定費用です。法定費用は車種ごとに法律で決められた費用なので、どこで車検を受けても同額になります。
この法定費用に含まれるものは自動車重量税、自賠責保険、検査手数料となっています。
1-1)自動車重量税(継続検査等時)
車両重量 | 2年自家用 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
エコカー | エコカー以外 | |||||
免税 | 本則税率適用 | 右の期間まで | 13年経過 | 18年経過 | ||
~0.5t | 0円 | 5,000円 | 8,200円 | 11,400円 | 12,600円 | |
0.5t~1t | 0円 | 10,000円 | 16,400円 | 22,800円 | 25,200円 | |
1t~1.5t | 0円 | 15,000円 | 24,600円 | 34,200円 | 37,800円 | |
1.5t~2t | 0円 | 20,000円 | 32,800円 | 45,600円 | 50,400円 | |
2t~2.5t | 0円 | 25,000円 | 41,000円 | 57,000円 | 63,000円 | |
2.5t~3t | 0円 | 30,000円 | 49,200円 | 68,400円 | 75,600円 | |
軽自動車 | 0円 | 5,000円 | 6,600円 | 8,200円 | 8,800円 |
*2021年5月1日より適用された金額です。
自動車重量税とは、車両重量によって課税される税金で国に収める税金です。小型車(5ナンバー車、7ナンバー車)や普通乗用車(3ナンバー車)、軽自動車ともに車両重量と新車登録からの期間によって課税額が変わっています。重量が重かったり、新車登録から年数が経っていたりする自動車ほど、自動車重量税は高くなるように設定されています。
エコカー減税が適用されない自家用車の自動車重量税は、車両重量の1トン以下のコンパクトカーが1万6400円(2年分)、一方、車両重量が1.5トン~2トンのミニバンなどは3万2800円(2年分)となります。
また、新車新規登録から13年、そして18年経過した時点で、自動車重量税が増額されます。自分のクルマがそれぞれいついくら増額されるかをあらかじめ知っておくと、車検時の費用が計算しやすいです。
自動車重量税は排出ガス性能及び燃費性能の優れた環境性能の高い車種に対してはエコカー減税が適用されます。新車新規登録時免税を受けた車両においては、初回の車検(継続検査)時も免税となります。ただし、平成29年5月1日以降新車新規登録などをした乗用車については免税要件を満たし、かつ平成32年度燃費基準+40%以上を達成している車両のみ初回の車検(継続検査)時も免税となります。また、車検日においてエコカー減税の対象となる車両については車検(継続検査)時に納付すべき税額が割引された本則税率となります。
1-2)自賠責保険(2021年4月1日の改定料金)
車種 | 37ヶ月 | 36ヶ月 | 25ヶ月 | 24ヶ月 | 13ヶ月 | 12ヶ月 |
---|---|---|---|---|---|---|
自家用乗用自動車 | 27,770円 | 27,180円 | 20,610円 | 20,010円 | 13,310円 | 12,700円 |
軽自動車 | 27,330円 | 26,760円 | 20,310円 | 19,730円 | 13,150円 | 12,550円 |
自賠責保険とは、正式には「自動車損害賠償責任保険」と言います。これは交通事故の被害者救済を目的に作られた保険で、クルマを所有する場合は、車検期間分必ず加入しなければなりません。そういった背景から自賠責保険は強制保険とも呼ばれることがあります。
自賠責保険は万が一の交通事故の場合、対人への損害のみを補償する保険です。モノを壊した場合や運転者自身のケガなどは自賠責保険の補償対象外となります。したがって、クルマを所有する場合は自賠責保険に加えて、任意保険と呼ばれる自動車保険に加入する必要があります。
自賠責保険は一般的に車検期間分加入することになります。したがって、普通車で車検を受ける場合は24カ月契約の2万5830円。軽自動車の場合は2万5070円を支払うことになります。ただ上記の表に「+1ヶ月」という料金設定がある理由は、万が一、車検が切れてしまったときに次の車検までの期間にプラス1ケ月の契約でできるようにという配慮なのです。自賠責保険料は2017年4月1日時点の保険料です。沖縄県や離島などの一部の保険料は異なります。
1-3)検査手数料
車検依頼先 | 車種 | 検査手数料 |
---|---|---|
認証工場 | 3ナンバー車 | 1,800円 |
5ナンバー・7ナンバー車 | 1,700円 | |
軽自動車 | 1,400円 | |
指定工場 | 小型、普通乗用車 | 1,200円 |
軽自動車 | 1,100円 | |
ユーザー車検 | 小型、普通乗用車 | 1,800円 |
軽自動車 | 1,700円 |
出典資料:国土交通省「検査登録の運営経費」より
車検(継続検査)を受ける際に検査手数料が掛かります。この検査手数料は印紙で支払うため、「印紙・証紙代」とも言われることがあります。検査手数料は、車検の依頼先(認証工場、指定工場、ユーザ車検)や車種によって金額が変わります。
認証工場の場合、5ナンバーや7ナンバーの小型車、3ナンバーの普通車、軽自動車で変わります。小型車の検査手数料は1700円(印紙400円、証紙1300円)。普通車は1800円(印紙400円、証紙1400円)、軽自動車が1400円です。
指定工場の場合、小型、普通乗用車が1200円、軽自動車が1100円と安くなります。ユーザー車検の場合、小型、普通乗用車が1800円、軽自動車が1700円になります。
車検費用の内訳:(2)車検基本費用
車検基本費用とは24カ月定期点検料、測定検査料、車検代行手数料の合計金額のことです。この車検基本費用は人件費が含まれるため、自動車ディーラーやカー用品店など車検を受ける場所によって金額が変わってきます。同じクルマであっても車検費用が変わるのはこの車検基本費用が変わるからと考えると良いでしょう。
「車検基本費用」(自動車ディーラーの場合:目安)
車検基本費用項目 | 車種 | 料金の目安 |
---|---|---|
24カ月定期点検料 (継続検査料、検査ライン使用料も含む) | 軽自動車 | 23,220円程度〜 |
1500ccクラスのコンパクトカー | 32,400円程度〜 | |
2500ccクラスのミニバン | 36,720円程度〜 | |
車検代行手数料 | 一律 | 10,800円程度〜 |
「車検基本費用」(カー用品点の場合:目安)
車検基本費用項目 | 料金の目安 |
---|---|
24カ月定期点検料 (継続検査料、検査ライン使用料と車検代行手数料を含む場合が多い)
| 12,800円程度〜 |
データ出典:MOTAの独自調査による
2-1)24カ月定期点検料
車検(継続検査)を受けるためには、24カ月定期点検を受けないといけません。自家用車の24カ月点検項目は56項目あります。この24カ月点検を自動車ディーラーで行うと軽自動車で2万3220円、1500ccクラスのコンパクトカーで3万2400円、2500ccクラスのミニバンで3万6720円が目安となります(この金額には継続検査料や検査ライン使用料なども含む場合が多いです)。
しかし、カー用品店では検査ラインの使用料、申請代行料を含んでも1万2800円という低価格で24カ月点検を行うところもあります。同じ点検ではありますが、これだけ価格差があるので、注文の際にはよく確認しましょう。
2-2)車検代行手数料
車検代行手数料は、車検を受ける場所によって「事務手数料」とも言われるものです。これはユーザーに変わって車検を行い、登録手続きを行うための人件費で、この事務手数料も車検を出す場所によって変わってきます。自動車ディーラーでは1万800円が目安です。カー用品店では車検基本料(相場1万2800円)の中に24カ月点検、検査ライン使用料、事務手数料をすべて含んでいるところもあります。
車検費用の内訳:(3)部品交換費用
車検(継続検査)を受けるために行う24カ月定期点検によって、各種パーツの劣化やオイル漏れ、ブレーキパッドの摩耗、損傷といった整備が必要となった場合に掛かるのが部品交換費用です。登録してからの年数や走行距離などによってクルマの傷みはまちまちですが、タイヤやブレーキなどは新車から2回目の車検の時に交換するのが一般的となっています。
車検費用の総額の計算方法
ここで、車検(継続検査)に必要な費用の内訳をおさらいしましょう。
下記の表では「普通車(3ナンバー)」「小型車(5ナンバー)」「軽自動車」の車種を、「新車登録から3年目」「エコカー減税適用なし」「自動車ディーラーへ依頼」という条件で試算しました。なお、車検基本費用はあくまでも目安です。
車検費用の計算表
大項目 | 小項目 | 条件 | 小型車(5ナンバー・7ナンバー) | 普通車(3ナンバー) | 軽自動車 |
---|---|---|---|---|---|
(1)法定費用 | 自動車重量税 | 新車登録から3年目、 エコカー減税適用なし | 24,600円 | 32,800円 | 6,600円 |
自賠責保険 | 24ヶ月 | 20,010円 | 20,010円 | 19,730円 | |
検査手数料(印紙代) | 認証工場 | 1,700円 | 1,800円 | 1,400円 | |
(2)車検基本費用 | 24ヶ月定期点検料 | ディーラー | 32,400円〜 | 36,720円〜 | 23,220円〜 |
車検代行手数料 | ディーラー | 10,800円〜 | 10,800円〜 | 10,800円〜 | |
(3)部品交換費用 | - | コンディションによる | +α | +α | +α |
車検総額(目安) | 89,510円+α | 102,130円+α | 61,750円+α |
※2022年7月13日現在のデータを基に試算しています。
上記のそれぞれ内訳項目にて解説した金額表を見ながら、この表を使って、車検費用の目安を試算してください。何度もお伝えしていますが、「(1)法定費用」は車検を受ける場所(自動車ディーラーやカー用品店など)によって差はなく、固定です。「(2)車検基本費用」「(3)部品交換費用」は、車検を受ける場所によって金額は変動します。ご注意ください。
なお、この後「車検を受けるお店・整備工場によって異なる車検費用の相場」にて、サービスの違いを紹介しますので、そちらもご覧ください。
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車種ごとの車検費用の相場
車検(継続検査)の費用は、車検に場所の違いを除くと「所有しているクルマの車両重量」「軽自動車、5ナンバーや7ナンバーの小型車、3ナンバーの普通車というクルマの種類」そして「エコカー減税の対象かどうか」で変わることを理解していただけたでしょうか?
それでは、クルマの種類別に車検費用の相場を見てみましょう。
ここでお伝えする「車検費用の相場」とは、法定費用と車検基本費用の合計(目安)です。クルマのコンディションによって追加整備で必要となる「部品交換費用」は含んでいませんので、ご注意ください。
排気量1500ccクラスのコンパクトカー(フィットなど)の車検相場
※写真はホンダ フィット
人気のコンパクトカーのホンダフィットやトヨタ アクアなどが属する排気量1500ccクラスの車種の車検相場を見てみましょう。
このクラスは車両重量1トン~1.5トン、5ナンバーサイズの小型車が中心のクラスです。
エコカー減税の適用がある自動車重量税は1万5000円で、適用がない場合は2万4600円〜。自賠責保険は24カ月契約で2万0010円。印紙代1,700円を足すと、法定費用の小計は3万6710円~4万6310円です。
これに車検基本費用として24カ月定期点検料の2万3760円、継続検査料の8640円、検査代行料1万800円がかかります。
これらをすべて足すと、排気量1500ccクラスの車種の車検相場は7万9910円~8万9510円となります。
排気量2000ccクラスのミニバン(ステップワゴンなど)の車検相場
※写真はホンダ ステップワゴン
排気量2000ccクラスの車種の車検費用の相場はどれくらいでしょうか。ちなみに、このクラスの代表車種は、ミニバンで例を挙げた場合、ホンダ ステップワゴンや日産 セレナ、トヨタ ヴォクシーなどが当てはまります。
このクラスは車両重量1.5~2トン、3ナンバーサイズの普通車が中心となるクラスです。エコカー減税の適用がある自動車重量税は2万円〜で、適用がない場合は3万2800円〜。自賠責保険は24カ月契約で2万0010円。印紙代1,800円を足すと、法定費用は4万1810円~5万4610円です。
これに車検基本費用として24カ月定期点検料の2万8080円〜、継続検査料の8640円、検査代行料1万800円がかかります。
これらをすべて足すと、排気量2000ccクラスの車種の車検費用の目安は8万9330円~10万2130円といえます。
軽自動車の車検相場
※写真はホンダ N-BOX
続いて、幅広い人気を誇るホンダ N-BOXをはじめとした軽自動車の車検相場を見てみましょう。
自動車重量税はエコカー減税適用で5000円、適用がない場合は6600円〜。自賠責保険は24カ月契約で1万9730円。印紙代1,400円を足すと、法定費用は2万6130円〜2万7730円です。
これに車検基本費用として、24カ月定期点検料の1万4580円、継続検査料の8640円、検査代行料1万800円がかかります。
これらをすべて足すと、軽自動車の車検相場の目安は6万150円〜6万1750円です。
車検を受けるお店・整備工場によって異なる車検費用の相場
車検(継続検査)は自動車ディーラーだけでなく、カー用品店、ガソリンスタンドなどの車検業者に依頼することができますし、自分で検査場にクルマを持ち込んで行うユーザー車検というものもあります。
ここでは、車検を出す場所によって変わる車検相場について見てみましょう。
ディーラーでの車検費用の相場
所有しているクルマを車検に出す場所として最も一般的なのが自動車ディーラーです。新車で購入した人であれば、車検のタイミングが近づくとハガキなどで連絡してくれるので、非常に重宝します。
ディーラーへ車検を出した場合の相場を紹介しましょう。追加車検費用が発生しないという条件で見てみると、軽自動車は約7万円、1500ccクラスのコンパクトカーで約10万円。2000ccクラスのミニバンでは約11万円となっています。
ディーラーで車検を受けると、カー用品店やガソリンスタンドと比べると割高となっています。その理由は、24カ月点検が、2年後の車検までを見越して丁寧に行うことそして、検査代行料などが発生するからです。割高ではありますが、クルマに詳しくない人にとってはプロがしっかりと見てくれていますので安心感は高いです。
カー用品店での車検費用の相場
最近ではカー用品店でも整備だけでなく、車検を受けることができるようになっています。例えば、大手カー用品店で車検を受けた場合、追加車検費用が発生しないという条件で見てみると、軽自動車は約4万5000円、1500ccクラスのコンパクトカーで約6万5000円。2000ccクラスのミニバンでは約約7万5000円となっています。
ディーラー車検とカー用品店の車検の違いを比較
ディーラーで受ける車検相場と比較すると、車検費用が非常に安いのが特徴です。その理由は車検基本料が非常に安く設定されているから。ディーラーだと車検基本料は約2万3000円~約4万円と車種によって幅がありますが、しかしカー用品店だとこの車検基本料が車種を問わず約1万5000円程度となっているからです。
また、カー用品店の中には、車検の際に受けられる店舗独自の特典がある場合もあります。店舗によって内容は異なりますが、エンジンオイルやブレーキオイルなどのオイル交換費用の割引が受けられることも。車検費用を安く抑えたいと考えている人には大歓迎でしょう。
ガソリンスタンドでの車検費用の相場
車検(継続検査)は自宅の最寄りのガソリンスタンドでも出すことができます。点検を併設されたピットを行うところもありますが、多くは提携している整備工場に持ち込んで車検を通すというパターンが多くなっています。その結果、価格が安いというメリットがあります。
軽自動車で約4万5000円、1500ccクラスのコンパクトカーで約6万円。2000ccクラスのミニバンでは約7万5000円となっており、カー用品店とほぼ同じ相場となっています。
ディーラー車検とガソリンスタンドでの車検の違いを比較
ディーラーの車検とガソリンスタンドの車検を比較すると、やはり価格の安さが違いとして際立ってきます。また、カー用品店よりも行く頻度が多い人も多いでしょうから、より身近な場所で愛車の車検が受けられる、ということもメリットのひとつといえるでしょう。また、カー用品店の車検のように、店舗独自の特典サービスが受けられることもあるようです。
ただし、ディーラーならほぼ確実にある代車サービスが受けられないこともあるなど、デメリットもあることは覚えておきたいところです。
ユーザー車検での車検費用の相場
ユーザー車検とは、ユーザーが検査場にクルマを持ち込んで行うタイプの車検です。車検業者に依頼するのではなく、ユーザー自身が行う工程が多いことが、ユーザー車検の特徴となっています。
ユーザー車検でかかる費用は、自動車重量税や自賠責保険といった法定費用のほかは継続検査申請書代だけとなっていますが、「これなら車検費用を安く抑えられる」と思うのは、少々楽観的です。
まず車検を受ける日を予約しなければなりませんが、検査場は平日しか開いていませんので、利用者は仕事を休む必要があります。加えて、検査ラインでやることを事前に覚えていなければなりません。事前に検査ラインを見学することもできるので確認しておくといいでしょう。
最初にも書きましたが、車検はあくまでもその検査を行った時点でのコンディションチェックに過ぎません。安心・安全に乗るためには24カ月点検整備を受けなくてはなりません。これはシロウトではできませんので整備工場に持ち込まなければなりません。
結果的にユーザー車検は法定費用と24カ月点検整備料、申請書代だけのため、非常に車検費用を抑えることができますが、平日に時間をわざわざ作らないとならないというデメリットがあります。
車検を受けるお店でおすすめはどれ?
ここまで車検を受ける場所ごとの車検相場や、それぞれの違いを比較してきましたが、結局受ける場所はどこがおすすめなのでしょうか。
この質問に対する回答は、あなたが車検で何を重要視するかによって変わります。
ディーラー車検:愛車の整備状況を常にベストにしたい人におすすめ
まず、愛車の整備状況をとことんベストな状態にしたい人はディーラー車検がおすすめです。その理由は、愛車を車検に適合する状態にするだけではなく、ずっと安心して乗れる状態にするために隅々まで整備してくれるから。また、はがきなどで次に整備が必要な日を教えてくれるので、毎日忙しい人でも車検日を忘れることがなく安心です。
カー用品店やガソリンスタンドの車検:費用の安さと店舗独自の特典に魅力を感じる人におすすめ
カー用品店・ガソリンスタンドの車検の魅力は、費用の割安さと、車検についてくる特典です。ただ車検自体が安いだけでなく、割引や特典を活用すれば、カーライフ全体での支出を減らすことができるので、これは1つの賢い選択であるといえるでしょう。
ユーザー車検:手間を惜しまず、とにかく安く車検を通したい人におすすめ
ユーザー車検の良い点は、とにかく割安なこと。平日に時間を取り、わざわざ手間をかけて車検を通すという大変さはありますが、それも苦に感じない、という人におすすめです。
車検費用を少しでも安くするコツ
既に述べたとおり、ユーザー車検は車検費用を安くする究極の手段です。しかし、ユーザー車検で車検を通すには、時間も手間もかかるので、ちょっとハードルが高いと感じる人も多いのではないでしょうか。ここでは、ちょっとした工夫で車検費用を安くするコツ・方法をご紹介します。
車検費用を安くする方法:複数業者で見積もりを取る
ずばり車検費用を安くする方法は、複数の業者から車検の見積もりを取り、最も安い車検業者を利用する、というものです。
新車や中古車を購入したお店でしか車検を受けたことがないという方は、まずは自分の家から行ける範囲内に車検業者がどれくらいあるのか調べてみましょう。普段は意識したことがない場所に、カー用品店や自動車整備工場があるかもしれません。車検業者のリストアップが完了したら、それらの業者に向かい、車検金額の見積もりを出してもらいましょう。前述した通り、ディーラーよりもカー用品店やガソリンスタンドの方が車検相場は安い傾向にありますが、車検費用は業者の価格設定により異なります。
安く車検を受けるなら、複数見積もりを取る、これが鉄則です。
車検費用を安くする方法:整備項目を見て、いらない整備内容は外してもらう
車検の見積もりをとったら、整備項目の一覧を確認してみましょう。整備内容は、基本的には「車検を通すために必要なもの」「車の安全性に関わるもの」となっていますが、中には不要不急なものが入っているかもしれないので、それを削れば車検費用が安くなるかもしれません。
例えば、エアコンフィルターの交換が整備内容に入っていた場合。エアコンから出る空気が臭うのであれば必要かもしれませんが、これはオーナーの判断で整備するかしないかを判断しても良いと言えるでしょう。また、整備内容によっては、カー用品店で個別に部品を買い、自分で整備したほうが安上がりなものもあります。
見積もり内の整備項目をみて、不要なものは外せないか交渉することが、車検費用を安くする方法の1つです。相手は車検のプロなので、整備内容の緊急性が分からなければ、スタッフに質問すると良いでしょう。
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車検費用の仕訳
仕訳とは?
仕訳とは企業や個人事業主が簿記上の取引の内容「借方」と「貸方」の左右に分類して、仕訳帳に記入することを指します。
簿記上の取引とは資産、負債、資本、収益、費用の増減を意味します。どうしてこのような仕訳をするのかというと確定申告をするために帳簿を付ける必要があるからです。
個人事業主で白色申告の場合は帳簿を付けなくてもいいですが、青色申告の場合は帳簿を付けて税務署に提出する必要があります。
ちなみに、車検費用は車両費の1つとして処理されます。
車検費用のうち消費税がかかるものはどれか
車検費用は「法定費用」「車検基本費用」「部品交換費用」の3つにわかれます。
この中で消費税が課税されるのは、24カ月定期点検料、検査ライン料、検査代行料を合計した車検基本費用。そして検査の結果によって必要となった整備や、エンジンオイルなどの消耗品の交換などの部品交換費用に消費税は課税されます。
自動車重量税、自賠責保険、検査手数料(印紙代)の合計である法定費用には消費税は課税されません。
車検費用の仕訳で使用する勘定科目
車検費用を仕訳すると、自動車修繕費は勘定科目では修繕費、自動車重量税と収入印紙代は租税公課。自賠責保険は保険料、車検事務手数料は支払手数料に仕訳することができます。
車検費用を分割払いする方法
クレジットカードを利用する
車検費用の支払い方は現金払いだけでなく、ディーラーやカー用品店などではクレジットカードで支払うことも可能です。この場合、24カ月定期点検料、検査ライン料、検査代行料を合計した車検基本費用、そして、検査の結果によって必要となった整備やオイルなどの消耗品の交換などの部品交換費用はクレジットカードで支払うことができます。
法定費用の支払には使えないことに注意
車検費用の中で非課税の法定費用(自動車重量税、自賠責保険、検査手数料(印紙代)に関してはクレジットカードでの支払いはできませんので、現金で支払わなければなりません。
マイカーローンを利用する
JAバンクなどが行っているマイカーローン。普通マイカーローンと聞くと新車や中古車を購入するときに利用するものと思うでしょう。実はマイカーローンは購入だけでなく、修理・車検費用などカーライフに関する様々な用途に利用できます。借り入れ時の年齢や最終償還時年齢、前年度税込年収、勤務年数などが設定されていますが、1000万円以内の融資金額、融資期間は6カ月以上10年以内と自分のペースで返済することができます。
ただし、マイカーローンを利用できる人は所定の要件を満たした人だけとなっているので、ご注意を。また、最近では個人向けのリースプランもあります。これは5年や7年というリースを契約し、その間の税金をはじめ、定期点検や車検費用を含んだ金額を月々均等払いするというもの。月々の支払い額は一般的なローンに比べて大きくなるものの、自動車税や車検といった突発的な大きな出費を抑えられるクルマの買い方もあります。
車検の必要性
クルマの車検は、人間にとっての定期健康診断と同じようなものです。クルマが安全に走行できるように経年劣化によるパーツの劣化やネジなどの緩み、タイヤやブレーキの残量のチェック。さらにヘッドライトの明るさや排気ガスの濃度が基準をクリアできているかなどをチェックしています。
車検制度があることで、日本国内におけるクルマの安全性や環境性は高いレベルが担保されているのです。万が一、車検制度がなかったら、整備不良なクルマが街を走り回りことになります。その結果、突然のトラブルによって交通渋滞を引き起こしたり、排気ガスによる空気の汚染がひどくなるなど社会に害を与えることになってしまいます。そういったことを防ぐためにも車検は必要な制度と言えるでしょう。
車検の手続きには、どうしてもある程度の費用と手間がかかってしまうものですが、とても重要なものであることは間違いないので、忘れずに受けるようにしましょう。そして、車検を受ける際には、ここまで紹介した車検相場や受けるお店・業者による違いを意識して、お得に車検を受けてみてください。
車検に向けて揃えておきたいおすすめグッズ
車検は面倒でもありますが、愛車の状態をチェックする絶好のチャンスです。車検前に、自分でできるメンテナンスはやってみる価値アリ! 自分で交換すれば安上がりだったり、一つ覚えてしまえばいろいろ応用できるものですよ。
それではここから、車検に向けて揃えたいグッズや、自分でも簡単にできるメンテナンスグッズをご紹介していきましょう。
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エーモン 非常信号灯は、車の故障時などに周りに危険を知らせるLEDのライトです。助手席の足元などに備えられた「発炎筒」と同じ役割を果たすもので、保安基準適合品で車検にも対応しています。
発炎筒は4年という使用期限があるほか、とっさの時に使える自信がない方もいるでしょう。しかしこのLED非常信号灯は消費期限がなく、電池交換で繰り返し使用可能。夜間、約200m先からでも確認できる強力発光で点灯時間も長く、二次災害を防ぐのに役立ちます。マグネットでボディにくっつけられるのも便利なポイントですよ。
こちらのLED非常信号灯(6904)は、従来品に比べ明るさが1.7倍アップし、さらによく見えるようになっています(メーカー調べ)。
おすすめ2:エーモン 三角停止板 国家公安委員会認定品 6640
エーモン 三角停止板は、高速道路上での故障時などに設置が義務付けられている三角表示板です。発煙筒とどちらかの車載義務がありますが、近年は標準装備はされていない車種が多いため、高速道路を利用するドライバーは万が一に備えて自分で用意する必要があります。
本品は風速18mという強風でも吹き飛ばない安定性を持ち、国家公安委員会の認定品にもなっています。
三角停止板は故障車両の後方50m付近に設置しますが、高速道路上では設置のための移動も大変。上記の非常信号灯とあわせて使うのがおすすめです。
おすすめ3:シュアラスター ヘッドライトクリーナー ゼロリバイブ S-104
- ヘッドライトクリーナー ゼロリバイブ S-104
- シュアラスター
シュアラスター ゼロリバイブは、ヘッドライトの黄ばみやくすみを落とし、UVカットのトリプルコーティングで紫外線から守るヘッドライトクリーナーです。
本品は洗車後、液剤をクロスにとって磨くだけのカンタン施工。コンパウンド(研磨剤)入りで、ヘッドライトカバーなどの樹脂パーツをクリアに磨き上げることができます。
車検ではヘッドライトの明るさと色についても規定があり、暗すぎたり、左右非対称のものは通りません。車検の前には黄ばみ・くすみをキレイにして光量アップしておきましょう。(※車検の合否を保証するものではありません)
おすすめ4:CCI ヘッドライトコート剤 スマートガード W-190
CCI ヘッドライトコート剤 スマートガードは、状態によって持続期間1年以上という圧倒的な耐久性を誇るヘッドライトクリーナーです。
研磨とコーティングの二段階作業となりますが、マスキングテープや2液混合の容器、専用クリーナーやスポンジなどが入ってすぐに施工できるセットになっています。
特殊形状の硬質コンパウンドと耐久力に優れた厚みあるコーティング被膜が特徴。一度の施工で車検後も黄ばみ・くすみのないヘッドライトを保ちたい方におすすめです。
おすすめ5:PIAA ヘッドライト・フォグランプ用 ハロゲン H4 3800K
PIAA ヘッドライト・フォグランプ用 ハロゲン H4 3800K(2個入)は、2灯式ヘッドライトの交換用バルブ(電球)です。本品は規格番号「H4」の商品ですので、交換の際はご自身の車の適合バルブをよく確認しましょう。
最近はLEDヘッドライトが人気ですが、車検に通らないものもあります。本品はLEDではなくハロゲンバルブで、色温度は3800K(ケルビン)。メーカー純正品よりやや白く明るさを増したホワイトの車検対応品となっています。
ヘッドライトの球切れは車検が通らないだけでなく、通常の走行時でも「整備不良」として罰則があります。暗いなと感じたら早めに交換しましょう。
おすすめ6:PHILIPS LED ストップ&テールランプ T20ダブル(W21/5W)
PHILIPS LED ストップ&テールランプは、規格番号「T20 ダブル」のLEDバルブ(2個入)です。最長8年という高寿命を実現しており、メーカー保証も3年と長く、安心して使うことができます。
LEDバルブは白熱球よりも瞬時に点灯するため、後続車へ素早くブレーキングを伝え、追突リスク減にもつながります。
光の分散機能を高めることで、視認性を確保。車検にも対応しており、LEDデビューにもおすすめです。ただし、極性(++--)が異なる車種には適合しないので確認の上購入しましょう。
おすすめ7:ホルツ ウォッシャー液 クルマの【激落ちくん】 超純水ウォッシャー
ホルツ ウォッシャー液 超純水ウォッシャーは、薄めずそのまま使用できる2リットルのウォッシャー液です。
高純度の水を使用しているため不純物がほとんどなく、ウォッシャー液にありがちな白残りを防いでくれます。マイナス30度まで凍らないオールシーズン対応で、冬場も安心。撥水コーティング車にもおすすめです。
車検においては、ウォッシャー液がしっかり噴射されること、そして補充されていることが重要。たとえ入っていても、もちろん凍結していてはいけません。車検前に減っていたら補充しておきましょう。
おすすめ8:SOFT99 オールシーズンガラコウォッシャーパウチパック 撥水タイプ
SOFT99 オールシーズンガラコウォッシャーは、洗浄とともに撥水コーティングをしてくれる2リットルのウォッシャー液です。
薄めず使えばマイナス40度まで凍結せず、寒冷地の冬でも使えます。また水で2~3倍に希釈するとマイナス15~9度までの不凍となりますが、原液と同効果を発揮するので冬場以外は経済的に使えますよ。
ウォッシャーするだけで雨をはじいて視界をクリアに保ってくれます。洗車やコーティングなどなかなか時間が取れない方でも、お手軽に洗浄&撥水ができるので忙しい方にもおすすめです。
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