ジープ ラングラーがフルモデルチェンジ|新型ラングラー(JL)には新開発の2L直4ターボ搭載、今後ディーゼルやPHEVの追加も!【LAショー2017】

  • 筆者: ケニー中嶋
  • カメラマン:ケニー中嶋・FCA

新型“ジープ ラングラー”の登場は2017年のLAオートショー最大のニュースだ

2017年のLAオートショー最大の話題は、フルモデルチェンジした新型“ジープ ラングラー”の登場だろう。

ミリタリージープから派生した民生仕様のシビリアンジープを表す”CJ”として誕生して以来、世界中で長く愛されて続けてきた伝統のオフロードジープ。セブンスロットグリルの面構えを一瞥するだけでラングラーと判る基本デザインは踏襲しつつも、新型ではややワイドなスタンスへと変貌を遂げている。

タフなオフロード性能を満たすためのボディ・オン・フレームと前後リジッドアクスルという基本構造はもちろん継承されているが、一方で軽量化と燃費向上を図るために、全てのドア、ヒンジ、ボンネット、フェンダー、ウィンドシールドフレームなどには抗張力アルミ材が用いられ、リアのスイングゲートにはマグネシウム素材が奢られている。

4輪コイルスプリングのサスペンションはショックアブソーバーをチューニングし、オフロードの走破性を損なうことなくオンロードのハンドリング性能が高められた。

いうまでもなくオフロード性能はクラス最高で、アプローチアングル44度、デパーチャーアングル37度、ブレークオーバーアングルは27.8度、最低地上高は277mm。さらに水深30インチ(762mm)まで走破可能だという。

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V6 3.6リッターに加え新開発の直4 2リッター直噴ガソリンターボを搭載

新型ジープ ラングラー(JL型)のパワーユニットは、ガソリンエンジン2種類だ。

新開発の2リッター4気筒直噴ターボはクラス最高の出力270hpと400Nmのトルクを発揮。3.6リッター「ペントスター」V6エンジンは最高出力285hpと最大トルク353Nmで、アイドルストップ機能がつく。

変速機は全車8速ATまたはV6のみ新開発の6速MTのチョイスが設けられている。

四輪駆動システムに関しても、ハイ/ローのトランスファーケース付きのフルタイム四駆をラングラーとして初採用する。

今後ディーゼルやPHEV(プラグインハイブリッド)の追加も!

北米でも要望の高いディーゼルエンジンについては、今回のモデルチェンジから少し遅れて2019年に、3リッターV6エコディーゼルがラインナップに加わることになるとのこと。

さらに会場で開催されたプレスカンファレンスでは、2020年にラングラー初のPHEV仕様も追加されることもアナウンスされた。

新型ジープは、かなり本気だ!

2ドアと4ドア、ソフトトップとハードトップなど多彩なバリエーションを用意するジープ 新型ラングラー

新型ジープ ラングラーのグレードは、2ドアボディにはスポーツ、スポーツS、ルビコンの3種類を、4ドアボディはスポーツ、スポーツS、サハラ、ルビコンの4種類をそれぞれ設定。サハラとルビコングレードにはLEDヘッドランプが用意される。

ハードトップとソフトトップを選ぶことができるが、ソフトトップには初めて電動トップが用意された。

フレームごとフロントガラスを前方に倒すことも簡単にでき、ドアも簡単に取り外せるのはラングラーならではの機能で、オフロードでは抜群の威力を発揮する。

さらにハーフメタルドアにはオプションで横下方向の視認性に優れた窓を設けたものを選ぶことができる。

日本での発売日や価格は未発表だが、こういった選択肢の広さ、バリエーションの豊富さは、さすがオフローダーの王道を歩んできたジープ ラングラーだ!

[レポート:ケニー中嶋/Photo:ケニー中嶋・FCA]

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筆者ケニー中嶋
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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