ジャガーがあえてクロスオーバー車を造る意義とは/新型 SUV「ジャガー F-PACE」海外試乗レポート(3/5)
- 筆者: 金子 浩久
- カメラマン:ジャガー・ランドローバー・ジャパン
期待以上の力強い加速を示した最新ディーゼル
インジニウムのディーゼルは期待以上の加速を示した。やはり430Nmの最大トルクは強力で、少しのアクセルペダルの踏み込みだけで力強く加速していく。
このディーゼルエンジンだと時速100キロでの巡行は1850回転ぐらいにしか過ぎない。1850回転しか回っていないから静かなものだ。ディーゼルというと、ひと昔前までは騒音と振動が付きものだったが、現代のクリーンディーゼルではそれらとは無縁だ。
F-PACEにはいくつかの走行モードが備わっているが、オフロード用のものはない。その代わりに、オンロードをスポーティに走るためのダイナミックモードが備わっている。エンジンのレスポンスが鋭くなり、トランスミッションの変速パターンが変わるというお馴染みのもので、これもXFと共通している。
ただし、XF同様にモードを切り替えるためのボタンの並んでいる位置が良くない。ESPオフスイッチなどと並列に並んでいるから、視線を大きく動かして見なければならないのは大いに不便であり、危険でもある。
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