ジャガー XFR 海外試乗レポート(4/4)

  • 筆者: 松田 秀士
  • カメラマン:ジャガー・ランドローバー・ジャパン
ジャガー XFR 海外試乗レポート
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最新のものが最良のジャガー

インテリアライト

もし、一つだけ改善を要求するとすれば、ステアリングがとても軽いことだろう。これは悪いことではないが、ステアリングを切り始めの応答性が良くロールも素直なため、馴染むまで切り過ぎる傾向にあった。といって、それでクルマが不安定になることはないのだが、加速時の後ろ荷重状態ではその傾向が顕著だった。

さて、ジャガーがそれまでのフォード傘下からインドのタタモーターズ傘下に移った昨年、XFはデビューした。モナコでの試乗会でそのことをエンジニアに尋ねたとき、タタモーターズからはプレミアムブランドとしての位置づけがハッキリしているので開発予算も縛りが少なくなってやりやすい、と眼を輝かせていたのが印象的だった。

それを思い出すと、今回のXFR、いやXFそのものの進化がまるでポルシェのように「最新のものが最良のジャガー」と言わんとしているかのようだ。いたるところに英国製のクルマの匂いがし、ポリシーが伺えるのだ。

ライバルとは明らかに異なるラグジュアリーでスポーティーな味付け。それは、明らかにニッチマーケットに特化したクルマ作りを目指しているということではないだろうか。価格はまだ正式な発表がないが、アストンマーチンのようなスペシャルプライスではない。

発売は6月以降とのことだが、早く日本で乗ってみたい。

イメージインパネ試乗フロントシート試乗
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松田 秀士
筆者松田 秀士

1954年高知県生まれ。僧侶の資格を持ち、サラリーマン、芸能人の付き人を経て、28歳でレースデビュー。92年には、デイトナ24時間&ル・マン24時間レースに出場。94年、インディ500マイルレースに日本人2人目のドライバーとして初参戦。2年目の95年には完走を果たし、翌年、当時日本人最高位完走という成績を残した。同じ頃から東京中日スポーツ新聞等で自動車評論活動を開始。現在も執筆活動の傍ら、レーシングドライバーとしても活躍中。記事一覧を見る

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