ホンダ 新型SUV ヴェゼル(VEZEL)ヴェゼルハイブリッド 試乗レポート/国沢光宏(2/2)
- 筆者: 国沢 光宏
- カメラマン:島村栄二
ヴェゼル ガソリンモデルの良さに、思わず「いいね!」
そして、ヴェゼルのガソリンエンジン車に乗り換えると、その乗り心地の良さに驚く。
ヴェゼルハイブリッドの乗り心地についちゃ「普通のSUVレベルですね」。悪くはないが、良くも無い。けれどもガソリンエンジン車に乗ったら、思わず「いいね!」。ザックス製のダンパーを採用しているだけある。
ガソリンモデルだからといって気になる、絶対的な動力性能だって文句なし。最高出力こそ131馬力と、ハイブリッドより21馬力少ないが、車重が100kg軽いためにパワーウエイトシオ“ほぼ”変わらず。ヴェゼルはガソリン車だってスポーティモデル並の走りを披露してくれ、軽快な乗り心地と合わせて快適でございます。
燃費もヴェゼルハイブリッドに届かないが、アイドルストップなどが効果を発揮しているらしく、ヴェゼルハイブリッドで「17km/L」を記録したのと同様の乗り方で「14km/L」前後。ハイブリッドと比べて15~20%くらいの違いです。
ハイブリッドとの価格差は34万円。燃費の差で浮くガソリン代は、走行1万km毎に2万円程度。走行10万kmくらいなら、普通のガソリン車の方が安く付く。
「どうしてもハイブリッドに乗ってみたい!」と言うのならば止めないけれど、ぜひとも普通のガソリン車とランニングコストの比較をしてみたらいいと思う。クルマそのものの仕上がりは明らかに「普通のガソリン車の方が良い」。
休日が楽しみになりそうな魅力あるクルマ、それが「ヴェゼル」
走りと燃費を除く使い勝手はどちらも同じ。身長183cmの私が運転席に座った状態で、リアシートのレッグスペースをキッチリ残し、さらにラゲッジスペースだって持つ。エクストレイルやフォレスター級のSUVと比べたって負けていない。取り回しの良さを考えれば、実に素晴らしい!
唯一の難点は、自動ブレーキ装置が30km/h以下の速度でしか稼働しない(31km/h以上だとノーブレーキで突っ込む)簡易型だということ。今や軽自動車以外、31km/h以上でも稼働する標準タイプの自動ブレーキが欲しいところ。(付いていないよりはマシと考えれば良いか?)
いずれにしろ、ヴェゼルの魅力は大きい。こういったクルマを買うと、休日が楽しみになると思います。
もし読者のみなさんがヴェゼルに興味を持っているのならば、次の週末にでもディーラーへ行き実際に試乗してみることを勧めます。イキオイで契約しちゃう!なんていうクルマの買い方も、たまには面白いかもしれませんね。
↓↓ヴェゼルの動画試乗レポートはコチラ↓↓
ホンダ ヴェゼルの主な仕様
全長×全幅×全高:4,295×1,770×1,605mm/ホイールベース:2,610mm/エンジン:1.5リッター直4 i-VTEC+iDCD [ハイブリッド] 1.5リッター直4 i-VTEC [ガソリン]/トランスミッション:7速オートマチック+パドルシフト [ハイブリッド] 無段変速オートマチック [ガソリン]/最高出力:97kW(132ps)[ハイブリッド・エンジン] 22kw(29.5ps)[ハイブリッド・モーター] 96kW(131ps)[ガソリン・エンジン]/車重:1,270~1,280kg [ハイブリッド・FF] 1,350~1,380kg [ハイブリッド・4WD] 1,190~1,210kg [ガソリン・FF] 1,270kg [ガソリン・4WD]
燃費([]内はグレード名・駆動方式):27.0km/L [HYBRID・FF]/23.2km/L [HYBRID・4WD]/26.0km/L [HYBRID X・FF]/23.2km/L [HYBRID X・4WD]/21.6km/L [HYBRID X L Package・4WD]/24.2km/L [HYBRID Z]/20.6km/L [G・FF]/19.0km/L [G・4WD]/20.6km/L [X・FF]/19.2km/L [S・FF]
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