ホンダ「N-BOX」全面改良の新型は早くも予約で2万5千台超え!”1番売れてる軽”の初代人気を超えられるか
- 筆者: オートックワン 編集部
- カメラマン:小林岳夫
今一番売れている軽自動車「ホンダ N-BOX」が2代目にフルモデルチェンジした。
2011年12月に登場した初代N-BOXは、2012年度の年間販売台数が23万台を超え、軽自動車販売台数で1位を獲得。2014年度は、新型を投入したライバルのダイハツ タントに首位の座を譲ったものの、翌年には首位を奪還し、2016年度までに年間販売台数トップを4回飾り、初代N-BOXはこれまでに累計106万台を販売。好調な販売を続けている。
そのN-BOXが初のフルモデルチェンジで、初代の良さはそのままにさらに磨きをかけ、ホンダの先進技術を惜しみなく注ぎ込んで大幅に進化した。
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新型N-BOXは、標準ボディのN-BOXとN-BOXカスタムという2タイプをラインナップするのは従来と変わらないが、新型ではそれぞれのエクステリアデザインを別々のデザイナーが担当し、大きく異なるスタイルにしたのが特長だ。
標準ボディのN-BOXは、先代モデルのデザインを踏襲しつつ、ヘッドランプにはLEDを全タイプに標準装備し、リング状のポジションランプも採用するなど新たなアイコンを追加した。
一方のN-BOXカスタムは、メッキのバーを中心に9灯式フルLEDヘッドライトにかけて一体感のあるフロントグリルとし、さらに流れるように点滅するシーケンシャルターンシグナルを採用。存在感のある力強い雰囲気になった。
インテリアはより上質でリラックスできる雰囲気とし、標準ボディのN-BOXは明るい雰囲気のベージュ×グレージュを、N-BOXカスタムはシックなブラック×バーガンディを設定し、それぞれのエクステリアのイメージに合わせている。
ママにうれしい助手席スーパースライドシート
ファミリーが乗ることを前提に開発された新型N-BOXのメインターゲットは子供を持つ女性で、買い物や送迎、家事、仕事に忙しいママの暮らしをサポートするような機能が盛り込まれている。
その1つは、助手席が大きくスライドできる「助手席スーパースライドシート」だ。
これは、助手席が57cmスライドするというもので、この機能を使って助手席を後方に大きく移動させれば、例えば、助手席のママが後席のチャイルドシートに座らせた子供の世話ができる。
また、助手席を前方へスライドさせ、さらに助手席の背もたれを前に倒すことで運転席と助手席の間に隙間を作り、ウォークスルーができるようにした。
ありそうであまりなかった軽自動車でのウォークスルーだが、雨の日に子供を抱っこしながらリアのスライドドアから車内に乗り込み、子供を後席に設置したチャイルドシートに座らせて、運転席まで移動することもできる。
しかも、助手席をスライドさせるレバーは座席の前後に配置してある。運転席・後席どちらからでもラクに操作できるのもうれしい機能だ。
さらに、ディーラーオプションになるが、足先をかざすだけでスライドドアを開けられるハンズフリースライドドアも設定されている。
買い物袋を両手に持ったままでも、小さな子供を抱っこしたままでも、足でスライドドアを開けることができるので非常に便利なオプションだ。
ホンダ センシングを全車標準装備で安全面でもナンバーワンを目指す
安全装備では、先進安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」をホンダの軽乗用車として初めて採用し、全車に標準装備する。
すでに他のホンダ車に採用されているホンダ センシングの機能に加え、とハイビームとロービームを自動で切り替えるオートハイビームを搭載。
また、新型N-BOXのホンダ センシングから後方誤発進抑制機能がホンダ車として初めて採用された。安全性能も大きく進化した新型N-BOXは、これまで以上に軽ナンバーワンを目指す。
なお、ホンダは、今後発売するすべての新型モデルでホンダ センシングの標準装備化を進めていくとしている。
Nのあるライフスタイルをプロデュース
新たなNシリーズの展開として、「N for Life」のテーマのもと、Nのある豊かな生活を新たに提案していく。
初代N-BOXからNのブランディングを監修しているクリエイティブディレクターの佐藤可士和氏が、新型N-BOXでもプロデューサーとして、より良いライフスタイルを提案する。
新型N-BOXのテレビCMと同時に、Nのある生活を提案する「N for Life」のCMも展開。全国のホンダカーズのショールームでもNの世界観をイメージした展示が行われる。
Nブランドの各種グッズ(バスケットやブランケット、色鉛筆、マグカップなど)は、車の中でも家でも使えるように様々なアイテムを取り揃え、ホンダカーズのショールームやウェブサイトなどで購入することができる。
新たなNシリーズの幕開けに期待
6年前にN-BOXからスタートしたNシリーズは、日本に新しい”のりもの”を提供したいということから「New Next Nippon Norimono」をテーマとし、N-ONE、N-WGN、N-BOXスラッシュ(N-BOXの派生モデル)とファミリーを増やしてきた。
本田技研工業株式会社 執行役員 日本本部長 寺谷公良氏は、「6年前に、日本にあたらしいのりものを提供するため、N-BOXを皮切りにNシリーズがスタートしました。既存の軽自動車の枠を超えてあらゆるニーズに応えることで、日本に新たな価値を提案してきました。2代目となる新型N-BOXは、豊かな生活を実現するクルマを突き詰めることで、大幅な進化を遂げました。軽量化による軽快な走りや多彩なシートアレンジに加え、先進安全運転支援システムのホンダセンシングをホンダの軽乗用車として初めて全タイプに標準装備しました。新型N-BOXを皮切りに、Nシリーズは今後もお客様に豊かな生活を提案出来るよう、シリーズ展開を行っていきます。」とコメントした。
新型N-BOXは、7月7日から先行予約を行っていたが、発表日前日の8月30日時点ですでに2万5000台の注文がはいっているとのこと。これは、現行フィット(3代目)の2万7000台の先行受注に次ぐ、ホンダ歴代2位の記録になる。
早くも大ヒットモデルになりそうな新型N-BOXだが、新たなNシリーズの今後の展開に期待がかかる。
[TEXT:オートックワン編集部/PHOTO:小林岳夫]
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