ホンダ フリードスパイク 試乗レポート(1/3)
- 筆者: 清水 草一
- カメラマン:島村栄二
「車中泊ブーム」から生まれたフリードスパイク
フリードスパイク。スパイクの元をたどればモビリオスパイク。
旧モビリオの5人乗りバージョンたるスパイクは、モデル末期まで安定した販売台数を維持していた。特に地方の元ヤン系の女性に人気が高いようで、都会育ちのモヤシ系中年男子としては、「う~むそうなのか・・・」と、アゴをなでずにはいられない気持ちでありました。
モビリオスパイクが根強い人気を誇っていた理由のひとつが、「車中泊需要」である。モビリオスパイクは、セカンドシートを畳むと床がフラットになって、そこで大人二人が寝ることができたのだ!
背の高い男性だと微妙に足がつっかえたが、そこそこ快適な車中泊が可能。「車中泊マシン」の中で、最もコンパクトなのがモビリオスパイク!という、立派な存在意義があったのです。
時は流れ、モビリオの後継車として登場したフリード。
モビリオに比べ大幅に居住性が向上し、最もコンパクトな3列シートミニバンとして、ホンダの国内販売を支える3本柱の一角を占めるに至った。
フリードには、旧スパイクを連想させる5人乗りバージョン「FLEX」も設定され、これがモビリオスパイクの後継モデル?と目されたわけであります。
ただしフリード FLEXは、見た目はまんまフリード。角張りカーに魅力を感じる地方の元ヤン系ドライバーには物足りない。しかもFLEXは、セカンドシートを前方に寄せて収納する方式だったので、車中泊する為の荷室長が取れなかった!
「そのせいで、モビリオスパイクユーザーは、なかなかフリードに乗り換えてくれなかったんですよ」と、ホンダの開発陣は内幕を赤裸々に明かしてくれた。
と言っても、フリードは発売以来、十分以上の売れ行きを見せている。このままなら「最小の車中泊マシン」たるスパイクは消滅してもおかしくなかったかも・・・。
それを打ち破ったのが、降ってわいた車中泊ブームだ。昨年3月の「1,000円高速」実施以来、車中泊で長距離ドライブを楽しむ人が急増。高速のサービスエリアや一般道の道の駅では、車中泊を決め込むクルマがゴロゴロいる。
ホンダも「車中泊はブームになる!」と見た。そして誕生したのが、このフリードスパイクなのだ!
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