ホンダ エアウェイブ 試乗レポート(竹岡圭)

  • 筆者: 竹岡 圭
  • カメラマン:原田淳
ホンダ エアウェイブ 試乗レポート(竹岡圭)
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UVカット&プライバシーガラスで上にも問題ナシ

エアウェイブは、ひと言で言ってしまえば、フィットのワゴンだ。コンパクトなボディに、センタータンクレイアウト、これを生かした、元気いっぱいのショートワゴンというワケ。

エクステリアのいちばんの特徴と言えば、外から見るとフロントガラスからそのまま続いているように見えるスカイルーフだろう。普通のルーフも選択できるが、フロントガラスより厚い5.8mmのUVカット&プライバシーガラスなので、安心感も女性には大敵の日焼けも問題ナシ。アクティブなエアウェイブらしさを求めるならば、絶対スカイルーフがオススメである。

でも、残念ながら、室内側の天井はオールガラスになっているワケではないので、運転席に座っているとガラス面の長さ的に恩恵にはあまり預かれない。室内の全体的な明るさという意味では、ありがたいが、やはりこれは後席の人をおもてなしするための装備と考えたほうがよさそうだ。

ブラックとシルバーのようなゴールドとの組み合わせのツートーンのインパネは、鳥が羽ばたく寸前のようなデザインで、アクティブな雰囲気にまとまっている。質感もそこそこに保たれていて、このクラスとしてのレベルとしては上位に位置すると言っていいだろう。

ポケッテリアは、ほとんどのものがフタ付きとなるが、ひとつくらいオープントレイがあってもよかったかも…。フタ付きというのは、お掃除もラクチンだし、隠す収納にはもってこいなので、小物がチョコマカしてしまいがちな、女性にとっては嬉しいのだが、駐車場などでお釣りや領収書を受け取ったとき、とりあえずポンと投げ入れられるような、オープントレイがあると、とりあえず置き場として結構役に立つのだ。

もうひとつ、カップホルダーと小物入れが一体式というのも、どうかと思う。せっかくのシャッター付きの小物入れならば、やはり小物をしまいたいと思ってしまうので、カップホルダーは別立てにして欲しかったところだ。

ラゲッジスペースは、先代のオデッセイ並みと謳われたフィット同様、エアウェイブのラゲッジスペースもかなりのものだ。後席のアレンジは、フィットと同じタイプなのだが、エアウェイブの方がホイールベースが長く、後席のニースペースも広々としているために、前席がいちばん後ろにセットされていても、後席の背もたれがワンアクションで倒せるという簡単アレンジが魅力。

そして登場した、超オドロキのビッグスペースは、開口部が低く、段差もないので、収納力+使い勝手の面でもかなりイイ。

さらに、オプションのプレイングボード付きラゲッジスペースを選択すると、後席の背もたれまで樹脂素材となり、汚れモノだろうが、濡れモノだろうが、遠慮なく積めてしまうのがありがたい。お掃除だって、ふき取るだけだからラクチンなのも、女性にとっては嬉しい限りで、もう言葉通りガシガシ使ってくださいといった雰囲気なのだ。そんな遠慮のなさが、エアウェイブには似合っている。

1.5Lエンジンはなかなかに元気である。トルクコンバーターを持たないホンダ独特のCVTも、レスポンスが高まるようチューニングされているので、フィットのような感覚で運転すると発進時の飛び出し感を場面によっては感じることもあるかもしれない。 しかし、その後の加速感はおとなしめの自然なフィーリングなので、素直で扱いやすいといってイイだろう。 でも、私のポジションからだと、シフトインジケーターが見えないのが残念。

ハンドリングは、ホンダのコンパクトワゴンらしい、キビキビ感をきっちり残したフィーリング。狭い街中でも、Aピラーがかなり前に出ていて、3角窓がきっちりと役割を果たす大きさとなっているので、左右の見切りがいいのも、普段使いには嬉しいところである。さらに、ボディが短いのでラフな動きにも、結構安定感があるので、アクティブに走り回るといった、エアウェイブのフィールドを考えるとピッタリの味付けだ。しかし、荷物をまったく積んでいないと、後席では少々跳ね感を感じるのも事実。後席自体は、フィットよりも大きめでシートのクッションもしっかりしているが、少々微振動が多いのと、想像するよりは音が入ってくるのが残念なところだ。

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竹岡 圭
筆者竹岡 圭

OLを経て、自動車専門誌を皮切りに、モータージャーナリスト活動を開始。国内外のレース、ラリーなど自らモータースポーツ活動に関わりながら、海外のモーターショーを精力的に回るなど、なにごとにも積極的に取り組んできた結果、近年は一般誌、女性誌、Web媒体、新聞、TV、ラジオなど、その活動はとても多彩なジャンルに広がっている。記事一覧を見る

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