新型ヴェゼル vs ライバル人気コンパクトSUV対決7番勝負! CX-30に比べヴェゼルが勝る4つのポイントとは(2/2)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
総合評価! 人気コンパクトSUVで買い得なのはトータルバランスに優れた「ホンダ 新型ヴェゼル」だ
勝負その7! 推奨グレードの買い得度比較
推奨グレードは、ヴェゼルがe:HEV Z(289万8500円/2WD)、CX-30はXD プロアクティブ(288万7500円/2WD)になる。
どちらのグレードも快適装備がひと通り揃い、先進運転支援システムなどの装備内容は同程度。そして価格も同等になる。
そうなると、凝ったハイブリッドシステムを搭載し、実用燃費に優れる新型ヴェゼルが、ディーゼルターボのCX-30に比べ割安に感じられる。
■勝者:ヴェゼルの勝ち!
総合評価! 全方位で優れる「ホンダ 新型ヴェゼル」と、個性の強さで勝負する「マツダ CX-30」
新型ヴェゼルのハイブリッドシステムでは、エンジンは主に発電機を作動させ、駆動はモーターが行う。そのためにアクセル操作に対する反応が機敏で、加速は滑らかだ。ノイズも小さい。
さらに高速道路の巡航では、エンジンが直接駆動して燃費をさらに節約する制御も行う。高機能なハイブリッドシステムを搭載して、後席も広く荷室の使い勝手も良い点もCX-30に勝っている。
総合的にはヴェゼルの魅力が強く、ファミリーユーザーにも適する1台だ。
新型ヴェゼルは幅広いユーザーに推奨できるが、CX-30はマツダらしい一体感のあるスポーティな運転感覚を追求している点が個性的で、やや好き嫌いが分かれるところだ。購入を検討する際には必ずディーラーで2台を試乗し、確かめてみることをおすすめする。
クリーンディーゼルターボの搭載も、他メーカーのコンパクトミニバンでは得られない特徴だ。CX-30ではボディサイドに周囲の風景がダイナミックに映り込む演出もあり、幅広いユーザーを対象にしたヴェゼルでは得られない個性が魅力の鍵となる。
■総合評価:ヴェゼルの勝ち!
[筆者:渡辺 陽一郎]
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