ドライバーズミニバン 徹底比較(1/4)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:島村栄二
若い頃はスポーツカー、今でも本当はスポーツカーに乗りたいが、家庭の事情等でミニバンに乗らざるを得なくなった30~40代の男性は大勢いるだろう。そんな人達にとって、諦めて選ぶのではなく、積極的に選びたくなるモデルが、存在することをお伝えしたい。
2008年、このクラスのロールーフミニバンには比較的大きな動きがあった。1月にMPVが比較的大がかりなマイナーチェンジを実施。内外装だけでなく、FF車への5速ATの採用や足まわりのチューニングの改良、上級装備を与えた「Lパッケージ」の追加などがトピックスである。6月にはスバル初の独自開発のミニバンであるエクシーガが発売された。レガシィの3列シート版といえるエクシーガは、日本カー・オブ・ザ・イヤー特別賞「MOST FUN」を受賞した。さらに10月には、カテゴリー代表選手であるオデッセイがフルモデルチェンジして4代目に移行した。
もともとこのカテゴリーは、MPVが先駆者で、オデッセイは開拓者。やがてミニバン人気の興隆とともに、さまざまなタイプのミニバンが送り出される中で、オデッセイは先代の3代目モデルで低床プラットフォームを採用し、よりスポーティに一新。これに触発されて、MPVも従来のオーソドックスな路線からスポーティで個性的なミニバンに変化を遂げている。そしてエクシーガは、「レガシィのような3列シートが欲しい」というユーザーの要望に、実にストレートに応える形で登場した。
オデッセイとエクシーガとMPVは、それぞれキャラクターがかぶる部分も見受けられる。MPVはこれら2台とはちょっと素性の異なるクルマだが、価格帯が近く、販売もまずまず堅調。前記2モデルの購入検討時の選択肢として挙げられることも多いクルマとして、参考までに持ち込んだ。
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