ワゴンR/ムーヴ/デイズを徹底比較 ~日常使いにもってこいの軽ハイトワゴン~(1/4)

ワゴンR/ムーヴ/デイズを徹底比較 ~日常使いにもってこいの軽ハイトワゴン~
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日常使いにもってこいの軽自動車ハイトワゴン

スズキ ワゴンR

最近は軽自動車の売れ行きが低調だといわれるが、2016年度(2016年4月から2017年3月)の販売統計を見ると、新車として売られたクルマの34%が軽自動車だ。販売台数は172万台で、34%の販売比率は約10年前と同程度になる。

「低調」とされる根拠は、2014年の227万台/41%に比べて大幅に減ったためだが、この年は売り方が異常であった。販売会社が自ら届け出を行い、中古車市場に卸す自社届け出が頻発したのだ。

2013年も39%、2012年は37%占めるなど、この時期には無茶な売り方(正確には届け出の仕方)をしたから、その後に売れ行きが下がって当然。しかし今でも軽自動車の人気は根強い。

そして2017年には再び軽自動車が勢いを強める。2月にスズキ ワゴンRが6代目にフルモデルチェンジを行った。さらに、ダイハツ ミライースやホンダ N-BOXも夏前後には一新されるとウワサされている。

そこで今回は新型になったスズキ ワゴンRを中心に、ダイハツ ムーヴ、日産 デイズのライバル3車を比べたい。

直近のワゴンRの販売台数を見ると伸び悩んでいる。3月は軽自動車市場全体で6位であった。ただし発売直後にワゴンRの販売台数が伸びないのは、歴代モデルを振り返るとよくあることだ。2003年9月に3代目が発売された直後はホンダ ライフを抜けず、2008年9月の4代目もムーヴを相手に苦戦した。2012年9月の先代モデルはN-BOXに押さえられていた。

発売直後のワゴンRに弾みが付かないのは、日常生活の中で使われる実用車の性格が強いからだ。いわばナベやカマのような道具だから、フルモデルチェンジを受けてもユーザーが急いで新車に乗り替えることはない。

その代わり車検期間が到来すれば、必ず新型を買ってくれる。そのためにワゴンRがフルモデルチェンジを受けると、「このデザインはもはや飽きられた」といわれるが、一定期間を経ると着実に売れている。

ただし今は事情が少し違う。2011年12月に発売されたN-BOXが格段に広い室内とミニバン風の外観でヒット作になり、軽自動車のイメージまで変えたからだ。それまではワゴンRやムーヴなど、全高を1600~1700mmに設定する車種が売れ筋だったが、N-BOXの登場により、ダイハツ タントを含めてスライドドアを備えた全高が1700mm以上の車種に人気が移った。スズキ スペーシアも1700mm以上で、安全装備の充実などのテコ入れも行ったため、2013年3月の発売から売れ行きをほとんど下げていない。

このようにワゴンR/ムーヴ/デイズは販売面で脇役的な立場になりつつあるが、選ぶ価値は高い。4名が快適に乗車できて、荷物の収納性も優れ、ポケット類も豊富に装着される。価格はN-BOX、タント、スペーシアよりも割安で、燃費も優れているからだ。

軽自動車を買う時は、まずは全高が1600~1700mmの軽自動車を検討して、機能に不満があったらさらに背の高い車種をチェックするのが合理的だろう。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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