セレナライダー/ステップワゴンモデューロX/ヴォクシーG’sを徹底比較 ~人気のミニバンをエアロパーツでドレスアップ~(2/4)

セレナライダー/ステップワゴンモデューロX/ヴォクシーG’sを徹底比較 ~人気のミニバンをエアロパーツでドレスアップ~
日産 セレナライダー 日産 セレナライダー 日産 セレナライダー 日産 セレナライダー 日産 セレナライダー 日産 セレナライダー 日産 セレナライダー 日産 セレナライダー 日産 セレナライダー 日産 セレナライダー 日産 セレナライダー 画像ギャラリーはこちら

フロントマスクのデザインがベース車とは大きく異なる

日産 セレナライダー日産 セレナライダー

日産 セレナライダーは、福祉車両など日産の特装車を手掛けるオーテックジャパンにより、開発と製造が行われている。試乗車はライダーをベースにした特別仕様車の「オーテック30周年記念車」であった。

まずはセレナライダーの外観だが、先代モデルに比べてフロントマスクのデザインが大幅に変更された。標準グレードにはV字型のメッキグリルが備わるが、ライダーは左右方向に細いスリットの入ったデザインで、メタル調のフィニッシュを施した。

バンパーの下にはLEDフォグランプが装着され、その下側にはブルーホールLEDも備わる。LEDを使った装飾だが、ミラーを内蔵させて奥行感を持たせ、バンパーに穴が開いているように見える。

ボディサイズは全長が4845mm、全幅が1755mm、全高が1865mmとなる。標準グレードのセレナハイウェイスターに比べると、75mm長く、15mm幅広い。最小回転半径は5.7mで、標準グレードの16インチタイヤ装着車と同じ数値だ。

エンジンはベース車と同様の直列4気筒2リッターを搭載した。最高出力が2.6馬力のモーターを併用して、エンジン駆動の支援やアイドリングストップ後の再始動を行うスマートシンプルハイブリッドとなる。

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標準グレードの持ち味を生かした控え目なドレスアップ

ホンダ ステップワゴンモデューロXホンダ ステップワゴンモデューロX

現行ステップワゴンのフロントマスクは、エアロパーツを装着したスパーダを含めて全般的に大人しい。過去を振り返ると、2005年に発売された3代目は、低床設計を採用して全高が1800mmを下まわった。フロントマスクの存在感も乏しいことから、売れ行きが低迷している。

そこで2009年に発売された先代モデルは、大型メッキグリルを装着したが、現行モデルで顔立ちが再び穏やかになった。売れ行きも好調とはいえないが、控え目な外観がステップワゴンの持ち味なのだろう。スポーツ指向の強いモデューロXも、メッキグリルは強調していない。

その半面、専用のフロントエアロバンパーやエンジンアンダーカバーを備えて、車体の浮き上がりを抑えるなどの空力特性を向上させた。バンパーの下には横長のフロントビームライトも備わる。フォグランプは専用タイプのLEDだ。少しセレナにも似たV字型メッキグリルも採用され、デザインは控え目ながら、スポーティで立体感も増した。

アルミホイールは17インチサイズで、これもモデューロX専用のデザイン。外観は派手ではないが、標準グレードとの識別はしやすい。

エンジンは直列4気筒1.5リッターのターボを搭載する。幅広い回転域で、2リッターのノーマルエンジンと同等か、それ以上の動力性能を発揮する。

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フロントマスクが大幅に変わりアルミホイールも18インチを装着

トヨタ ヴォクシーG’sトヨタ ヴォクシーG’s

ヴォクシーZS G’sは、ベースとなったエアロパーツを備える標準グレードのヴォクシーZSに比べて、ドレスアップによる変化の度合いが大きい。バンパーの下側と両側がブラックなので、ボディカラーがホワイトやシルバーの場合はコントラストが強調される。

ヘッドランプの中央に備わるグリルはブラックのメッシュ状で、精悍な印象に仕上げた。前後のバンパー、フロントグリルなどは、いずれもG’s専用のデザインだ。

アルミホイールも異なり、ヴォクシーZSが装着するのは16インチだが、G’sは大幅に拡大されて18インチとなる。ローダウンサスペンションも組み込まれ、車高を前輪側で20mm、後輪側では25mm低く抑えた。

ボディサイズは全長が4795mm、全幅が1735mm、全高が1810mmとされ、ヴォクシーZSに比べると、85mm長く5mmワイドで15mm低い。

エンジンは直列4気筒の2リッターのみを採用する。ヴォクシーには1.8リッターエンジンをベースにしたハイブリッドも用意されるが、G’sには設定されない。

また、兄弟車のノアにもG’sが設定されている。

>>トヨタ ヴォクシーG’sのエクステリアの写真を見る

デザイン・スペックの総評

外観のデザインは見る人の好みによって評価が分かれるが、3車の中で標準グレードと比べた時の変化の度合いが最も大きいのは、セレナライダーだろう。V字型グリルを取り去って横長のスッキリした形状にしたから、標準グレードとは別のクルマに見える。良し悪しは別にして、正面から見るとメーカーや車名が分かりにくい。

逆にステップワゴンモデューロXは、変化の度合いが小さい。ほかの2車種と違ってメーカーのエンブレムも残され、通常のステップワゴンと識別しやすい。

視界については前方と側方は3車種ともに良好だが、斜め後方には少し差が生じる。セレナでは、3列目シートのサイドウインドーは下端の位置が高めで、斜め後方の視界を少し損なった。

最小回転半径は、セレナライダーが5.7m、ステップワゴンモデューロXは5.8mで、ヴォクシーZS G’sは5.5mに収まる。

なお、ここで取り上げた3車種はすべて改造車両とされるため、持ち込み登録になる。運輸支局に車両を持ち込んで検査を受け、その後に登録番号標(ナンバープレート)が交付されるので、諸費用が少し高くなる場合がある。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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