宿敵フェラーリを倒せっ! 男たちの意地が激突する映画『フォードvsフェラーリ』
- 筆者: MOTA編集部
2020年1月10日(金)から全国で公開される映画『フォードvsフェラーリ』。ル・マン24時間レースを舞台に、普通車で世界を席巻したフォードが、レース界の絶対王者であるフェラーリに挑んでいく!
打倒フェラーリを掲げたフォードGT40を画像でチェック![フォトギャラリー]
勝つのはフォードか、それともフェラーリか!?
大衆車メーカーとして世界を席巻したフォードが、レーシングカーの名門フェラーリをレースで打ち負かしたことがあるという事実を知っているだろうか? 耐久レースの代名詞、ル・マン24時間レースで、フォードはフェラーリに勝利している。その歴史的な事実を、英国人ドライバーとアメリカ人チューナーの二人を中心に、フォード側から映像化したのが、2020年1月10日(金)から日本全国で公開される映画『フォードvsフェラーリ』だ。
フォードは、市販車をさらに売るためにレースで勝利したい。一方で当時レースシーンを席巻していたフェラーリはというと、レース資金を捻出するために市販車をさらに売りたい。そこでフォードはフェラーリの買収を企てる。フォードのアイアコッカはエンツォ・フェラーリにアポイントを取り直接買収交渉を行うも、巨大な横やりが入り破談。その際エンツォに吐かれた言葉がきっかけとなり、フォード社内で打倒フェラーリの狼煙が上がることになる。
映画の主人公は、癖は強いがドライビング技術は抜群のドライバー、ケン・マイルズ(クリスチャン・ベイル)と、ル・マンのウィナードライバーでありチューナーのキャロル・シェルビー(マット・デイモン)。シェルビーは、過去にはドライバーとしてル・マンを制していながら心臓の病でドライバーを諦め、クルマのチューナーに転身した人物。シェルビー・コブラの生みの親といえば、覚えがある人も多いだろう。この二人を中心に、フォードの代表取締役や重役勢、モータースポーツ担当などがぞれぞれの思惑でル・マンという偉大なレースに挑んでいく。
これまでレースとはまったく縁のなかったフォードが社運をかけて開発したレーシングカー GT40だったが、戦闘力はフェラーリに劣っていた。そこでル・マンに間に合わせるべく、ケン・マイルズとキャロル・シェルビーが徹底的に鍛えていく。車両開発中やレースでの走行シーンは迫力満点で、実際にフォードGT40に乗っているかのよう。とくにル・マンでライバルとなるフェラーリ330P4とのバトルシーンは、緊迫感と臨場感に溢れ、手に汗握る展開が続く。レースシーン自体は映画全体の半分近くを占めるが、その長さをまったく感じさせないはずだ。
従順ではないケン・マイルズを疎むフォード経営陣との確執はどうなったのか? 果たしてフォードはフェラーリに勝つことができたのか? そしてキャロル・シェルビーは監督としてル・マンでの勝利を得られたのか? その結果は、ぜひ劇場で確かめて欲しい。
古いレースファンやクルマ好きは絶対にドハマリするだろう。レースなんてまったく興味ないという人でも、ドライバーとチーム、そして組織が絡み合う人間ドラマに引き込まれるに違いない。『フォードvsフェラーリ』、オススメです。
映画 『フォードvsフェラーリ』 2020年1月10日(金)全国ロードショー
配給: ウォルト・ディズニー・ジャパン
(C)2019 Twentieth Century Fox Film Corporation
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