フォード 新型クーガ 海外試乗レポート /大谷達也(1/2)
- 筆者: 大谷 達也
- カメラマン:フォード・ジャパン・リミテッド
熱烈に愛されるブランド
一般にはあまり知られていないけれど、知っている人からは熱烈に愛されているブランドがいくつかある。
フォードも、そのひとつだ。
「いやいや、フォードくらい知ってますよ」とアナタは思うだろう。でも、その走りの実力が本当の意味で知られているとはとても思えない。
たとえば、先ごろ日本でも発売された3代目フォーカスは、フォルクスワーゲン・ゴルフがライバルのCセグメントハッチバックで、1998年に初代が発売されて以来、世界中で通算1000万台以上が生産されたメガヒット作。
昨年も「世界でもっとも売れた乗用車」がフォーカスだったと、ある調査会社が報告しているくらいだ。
実際に試乗してみると、どっしりと落ち着いた安定感が魅力のゴルフに対し、フォーカスは軽快なハンドリングと適度に引き締まった乗り心地をバランスよく実現していて、1度その良さを知ってしまうとなかなか離れられなくなる名作である。
ところが、日本で2005年に発売された2代目フォーカスは、フォード・ジャパンがアメリカ製フォードに重点を置く政策をとったため、2007年に販売を休止。おかげで、それ以前にフォーカスを購入したフォード・ファンの多くは「あれー、ウチのはちょっと古くなってきたけれど、フォーカス以外のクルマには乗る気になれない!」なんてジレンマに苦しんできたそうだ。
今年に入ってフォーカスの販売が再開されたのは、そういうファンの期待に応えたものだったとも聞く。
新型フォーカスのテクノロジーを用いて新たに仕立て直したモデルが、新型クーガ
その間、フォーカス不在の穴を埋める一翼を担ってきたのがSUVのクーガだった。
クルマ事情に詳しい方であればご存じのとおり、最近でこそワン・フォードといってグローバルレベルでクルマが開発されるようになっているものの、従来のフォード製品はアメリカ主導で作られたアメリカ・フォードと、ドイツ主導で作られたヨーロッパ・フォードに二分することができた。
大型SUVのエクスプローラーはアメリカ・フォードの代表作。いっぽう、フォーカスやクーガはいかにもヨーロッパ・フォード的な作品だった。
しかも、フォーカスとクーガはC-carと呼ばれる共通のプラットフォームを用いていた。というわけでクーガにもフォーカスと共通のテイストが強く感じられ、これが旧フォーカス・オーナーの一部がクーガに流れる現象にも結びついていたのである。
ところが、ここにきてフォーカスが3代目に生まれ変わった。そこで、この3代目フォーカスのテクノロジーを用いて新たに仕立て直したのが、ここに紹介する2代目クーガというわけである。
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