全長7メートル超の“走る邸宅”! 欧州製モーターホーム2モデルに“訪問”してみた!【ジャパンキャンピングカーショー2021】
- 筆者: トクダ トオル(MOTA)
- カメラマン:島村 栄二
キャンピングカーには様々なカテゴリーがあるが、その中でも特に贅沢なのが“フルコン”(フルコンバージョン)と呼ばれるオリジナルの車体を持つタイプ。“モーターホーム”などとも呼ばれるキャンピングカーだ。
Dethleffs(デスレフ)とADRIA(アドリア)の“走る邸宅”、高級フルコンモデル2台をご紹介しよう!
別荘を買うくらいならお手頃な価格!? 1400万円強のフルコン「Dethleffs(デスレフ)」
まずはドイツ・Dethleffs(デスレフ)のフルコンバージョン、PULSE A-Class(パルス エークラス)「I7051-EB」からご紹介する。
シャシーはフィアットの商用バン「デュカト」だが、外観にその面影はない。デスレフ社オリジナル設計のボディサイズは全長7400mm×全幅2330mm×全高3000mmと、中型トラック並みの大きさ。丸みを帯びたスタイリングは優雅だ。
車内に乗り込んでみると、明るい雰囲気のインテリアがまぶしい。車内の天井部には柔らかな光を注ぐLEDの間接照明が全周で施されている。
ドア正面はリビング。運転席・助手席は回転式で、リビングチェアとしても機能する。その運転席上部には電動式プルダウンベッドが仕込まれていて、2名の就寝が可能だ。
リビング後ろにはシンクと3ツ口のガスコンロ、冷蔵庫などが備わるキッチンがあり、シャワー室兼トイレが続く。後部には独立した部屋があり、ツインのベッドルームとなっている。
全長7メートル超のボディサイズにして就寝定員は4名と、なかなか贅沢な空間だ。
デスレフ PULSE A-Class I7051-EBの価格は1408万円。展示車はオプション込みで1457万5000円(価格は消費税込、以下同)。
長野に山荘を建てようとしても、この値段では無理だ! …と考えれば意外にリーズナブルかも!? しかもこちらは日本中どこだって移動出来るのだ!
独立したトイレとシャワー室を持つ高級モーターホーム「ADRIA(アドリア)」
ADRIA(アドリア)は中央ヨーロッパのスロベニア共和国に本社を持つキャンピングカーメーカー。キャンピングトレーラーやバンコンバージョンのキャンピングカーなど多彩なラインナップを誇るが、中でもジャパンキャンピングカーショー2021会場で特に注目を集めていたのが、高級モーターホーム「ADRIA SONIC SUPREME(アドリア ソニックス プリーム)710SL」だ。
こちらもベースはフィアット デュカト。外観からして高級車の佇まいだ。ボディサイズは全長7520mm×全幅2320mm×全高2960mm。
室内に乗り込むと、外観以上に上質な仕立て。シートのテキスタイルは、ファブリックが5色、レザーシートも3色から選択可能となっている。こちらも運転席上部に電動式リフトダウンベッド(2名が就寝可能)を備える。
キッチンは3バーナー、シンク、冷蔵庫のほかにオーブンまで用意する。トイレとシャワー室が左右に独立して備わっているのも贅沢な造りだ。
そして後部にはベッドルーム。左右配置のツインベッドだが、真ん中にエキストラベッドを置くことも可能だから、親子が川の字になって寝ることも出来る。
ADRIA SONIC SUPREME 710SLの価格は1592万8000円から。こちらもユーザーの好みに応じた豊富なオプションが用意されている。
[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル/撮影:島村 栄二]
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