これがフェラーリFFの後継、新型「GTC4ルッソ」のパフォーマンスだ!速攻試乗レポート(1/3)
- 筆者: 西川 淳
- カメラマン:フェラーリジャパン
伝統のネーミングを二つも同時に与えたGTC4ルッソ
そもそもフェラーリの本格的な公道専用モデルは、50年代半ばに登場した、2ドア4シーターの250ヨーロッパGTにその起源を求めることができる。逆にいうと、その黎明期にあって2シーターモデルはたいてい、“レース兼用”のスパルタンなマシンばかりであった。
そう考えると、FFの後継モデルで、V12エンジンをフロントに積み、フル4シーターのGTとしたGTC4ルッソこそ、跳ね馬ロードカーの正統な後継モデル、といっても、差し支えないだろう。
とはいえ、“GTC(グランツーリズモ・クーペ)”と“Lusso(豪華なという意味)”という、これまた伝統のネーミングを二つも同時に与えてしまう気前良さに、初めてその名を耳にしたとき、ちょっと信じられない気持ちになったものだった。
4WDシステムは後輪操舵の制御を新たに加え劇的進化
真ん中の“4”は、4シーターであり、4WDであることを意味する。4RMと呼ばれるユニークな4WDシステムそのものはFFとまったく同じだが、後輪操舵の制御を新たに加えるなど、劇的な進化を果たした。
そのほか、細かい説明は長くなるので割愛するが、数々の動的制御システムも最新モードにアップデートされている。
FFと同じ6.3リッターの排気量を誇るV12自然吸気エンジンも、当然ながら、ブラッシュアップされた。もともとエンツォに搭載されていたティーポF140型の進化版であり、今回は、特別限定車F12tdf(ツール・ド・フランス)で得た知見を採りいれて、いっそうの高性能化と効率化を計っている。
具体的には、高回転域での最高出力をFF比+30CVの690CVとし、最大トルクも僅かに増して、71.1kg-mとした。その8割の力は、わずか1750回転で得て、全回転域におけるトルクもまた、平均で5%増しとした。CO2排出量も3%減らしている。
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