フェラーリ 新型「F8 Tributo」が登場|フェラーリ史上最強のV8オマージュモデル

  • 筆者: MOTA編集部
  • カメラマン:MOTA編集部

フェラーリ 新型F8 Tributoを発表

フェラーリは2019年6月25日、新型「F8 Tributo」のジャパンプレミアを東京都現代美術館で開催した。価格は3245万円。ジュネーブモーターショーで同年3月に発表以来、待ち望まれていたお披露目となった。

会場にはF8 Tributoのほか、V8エンジン搭載シリーズの最初のモデルである1975年製の「308GTB」や、最も有名なV8モデル「F40」、そしてF8 Tributoに搭載されるV8ターボエンジンがイベントのシンボルとして展示された。

>>リアウインドウからエンジンが透けて見える! F8 Tributoの内外装を画像で見る(17枚)

F8 Tributoの主な特長

488 GTBの後継モデル

F8 Tributoは「488 GTB」の後継モデルとなっており、全面的な見直しの結果、限界域での操縦性能および快適性が向上した。先代モデルより最高出力が50PS高められ、さらなる軽量化も達成。エアロダイナミック効率が10%上回るほか、最新バージョン(6.1)のサイドスリップアングルコントロールシステムを搭載している。

透けて見えるエンジンルーム

F8 Tributoの大きな特徴として、新型レキサン製リアウインドウを透してエンジンルームが見えることが挙げられる。これは、フェラーリの最も有名なV8モデル「F40」の特徴的なデザイン要素を現代的にアレンジしたものである。

またスポイラーは、テールライトを包むことで、視覚的に車輌の重心位置を下げ、ツインライトクラスターとボディカラーのテールパネルというクラッシックなテール構成を蘇らせた。これは伝説となっているこのシリーズ最初のモデル、1975年製308 GTBをはじめとする初期のV型8気筒ベルリネッタのシンボルのひとつである。

キャビンのデザイン

F8 Tributoのキャビンのデザインは、基本的にはドライバー重視のクラシックなコックピットデザインを踏襲しているが、ダッシュ、ドアパネルおよびトランスミッショントンネルなど、個々の要素はすべて再設計されている。

また新世代 HMI(ヒューマンマシンインターフェース)に加え、円形エアベント、新型ステアリングホイールおよびスイッチ類、さらには新型7インチのパッセンジャータッチスクリーンディスプレイなどが装備されている。

エンジンとエアロダイナミクス

最優秀賞に選ばれたV8エンジン

F8 Tributoは720PSという圧倒的な最高出力と、1リッターあたり185PSという記録的な出力を誇る、スペシャルシリーズを除くフェラーリ史上最もパワフルなV8エンジンを搭載している。

総排気量3902ccのV8エンジンは2016年から2018年と、3年連続でインターナショナルエンジン・オブザイヤーの「最優秀エンジン」に輝いたうえ、2018年には、過去20年にわたる歴代「最優秀エンジン」の中で最も優秀なエンジンを選出する特別賞、「ベストオブベスト」も受賞している。

エアロダイナミック効率

F8 Tributoのエアロパッケージにはサーキットで培われた経験が注ぎ込まれており、エンジンの熱管理に関するいくつかの機能を488 Pistaから受け継いでいる。

フェラーリスタイリングセンターでデザインされたF8 Tributoは、優れたパフォーマンスと卓越したエアロダイナミック効率というフェラーリならではの特徴を新たなデザインアプローチで継承しているのだ。

またフロント部には488 Pistaで初めて導入された S-Ductを備えており、このエリアの広範囲にわたる再設計によってデザインが一新されている。これにより、488 GTBよりも増大した総ダウンフォースにおける S-Ductの貢献度は15%まで向上している。

40kgの軽量化を実現

F8 Tributoは、ターボラグを全く感じさせることなく720PSの出力を発揮し、同時に刺激的なエグゾーストサウンドを奏でる。「RACE」ポジションで最新バージョンのフェラーリダイナミックエンハンサー(FDE+)を作動させるという初の試みも、走りの性能に磨きを掛けているひとつの要因となっている。

また軽量化に力を注いだ結果、F8 Tributoの乾燥重量は488 GTBよりも40kg軽くなり、キャビンの快適性はそのままに応答性能とドライビングプレジャーが強化された。

[筆者・撮影:MOTA編集部]

主なスペック

■全長:4611mm

■全幅:1979mm

■全高:1206mm

■重量:1330kg(軽量オプション装備車)

■エンジン型式:90° V型8気筒ターボ

■総排気量:3902cc

■最高出力:720PS/8000rpm

■最大トルク:770Nm/3250rpm

■0~100km/h加速:2.9秒

■0~200km/h加速:7.8秒

■最高速度:340km/h

■価格:3245万円(消費税込み)

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筆者MOTA編集部

MOTA編集部。編集部員は、自動車雑誌の編集者やフリーランスで活動していた編集者/ライター、撮影も同時にこなす編集ディレクターなど、自動車全般に対して詳しいメンバーが集まっています。

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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