フェラーリ FF 試乗レポート/金子浩久(3/3)
- 筆者: 金子 浩久
- カメラマン:島村栄二
高度な統合制御により4輪への駆動配分を最適化
フェラーリ FFには、F12ベルリネッタや458イタリアなどと同じようにF1マネッティーノシステムが装備されており、ハンドル上のノブで走行モードを切り替えられる。モードは、COMFORT、SPORT、WET、SNOW、ESC OFFの5種類。
エンジンからの駆動力は通常後輪に伝えられ、路面のグリップが落ちたことを察知すると瞬時に必要とされる駆動力をPTU(パワートランスファーユニット)を経由して前輪に伝える。
と同時に、E-Diff、F1-Trac、PTUなどといった車輌制御システムも働いて、前後左右4本のタイヤへの最適なトルク配分を可能にしている。
しかし、正直に述べるとそれらの働きをキャパシティ一杯に使い切るような状況に遭遇することは、公道上ではまずあり得ないだろう。
フェラーリFFは「意欲作」かつ「異端児」
FFはフェラーリの中では意欲作であり、異端児である。でも、そこが大いに魅力的だと思う。フェラーリだから走りっぷりには文句は付けようがないほど飛び切りだ。物足りない人などいないだろう。
ただ、このカタチと多用途性は万人向けでないことは確かだ。受け入れられるのは、相当な“通”や“目利き”でないと難しい。かなりの上級者向けフェラーリであることは間違いない。でも、そこがいい。そこに存在意義と魅力がある。クルマ好きならば誰でもいつかはフェラーリに乗りたいと願うものだが、僕だったら「ただの」フェラーリではなくて、ぜひ「フェラーリ FF」を選べるようになりたい。それだけ、FFは新しい魅力に満ちていた。
[レポート:金子浩久]
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