美し過ぎる最新フェラーリ! 過去の名車へのオマージュ、あなたはいくつ分かる? フェラーリ F8トリブートを写真でチェック
- 筆者: MOTA編集部
今回紹介するフェラーリ F8トリブートは、フェラーリの象徴的存在である「V型8気筒エンジン」を搭載した過去の名車へのオマージュがデザイン面で随所に散りばめながら、フェラーリV8モデル史上最強との呼び声も高いモデルだ。今回は世界的に電動化が進むいま、最後のV8フェラーリとも言われるF8トリブートを写真と共にご紹介しよう。
速く走ることをシンプルに追求したマシン
フェラーリ F8トリブートはV型8気筒エンジンをミッドシップ(座席の後ろ)に搭載し、前モデルである488GTBの流れを汲むV8フェラーリの最新モデル。“Tributo”(トリブート)とは英語の「トリビュート」のイタリア語で「尊敬、賞賛」という意味になり、F8トリブートのデザインはその名の通り過去に存在したV8フェラーリへのオマージュが随所に散りばめられている。
しかし、ただ過去へのオマージュとして見た目ありきではなく、速さを追求した現代風のアレンジが施され、まさに機能美という言葉が相応しいフェラーリ独特の美しさが凝縮された一台に仕上がっている。
720psエンジンの加速は0-100km/hわずか2.9秒
これまでいくつもの賞を受賞してきたV型8気筒DOHCツインターボエンジンは、最高出力720馬力を発生し最高速度は340km/hを誇る。これは前モデルの670馬力から実に50馬力もパワーアップし、最高速度は330km/hから10km/hも上乗せされた。
通常、同型エンジンでパワーアップする場合は簡単にパワーアップ可能なターボの見直しを行うが、給排気効率を徹底的に見直してパワーアップを実現しているあたりがフェラーリのエンジンへのこだわりを感じる。
45km/h以下で屋根を開閉できるF8スパイダー
フェラーリF8トリブートには、2019年9月に発表されたF8スパイダーというオープンモデルがある。45km/h以下なら走行中も開閉できるリトラクタブル ハードトップは、さっとオープンにすることで街中で視線を独り占めできること請け合いだ。
数々の名車へのオマージュが詰め込まれたエクステリアデザイン
過去モデルへのオマージュとしてもっともわかりやすいポイントは、エンジンが丸見えの透明なリアウィンドウだろう。これはフェラーリF40に採用されたリアウィンドウで、ミッドシップに搭載されたエンジンが見える独特のデザインだ。
美しいフェラーリエンジンを見せびらかすという優越感のためではなく、ルーバーによる排熱や軽量化など、より性能を向上させる目的のデザインである。
リアフェンダーのエアインテーク形状やボディと同色のパネルに埋め込まれた丸型テールランプなど、現代風のデザインとしながらも、1970年代に発売された308GTBへのオマージュだとはっきりと伝わってくる。
ボンネットの大きな穴は、バンパー下部の開口部から取り入れた空気をボディ上部へスムーズに流すためのもの。それにより空気抵抗を減らすと同時に、車を地面に押し付けるダウンフォースを発生させる。
このようにフェラーリのデザインは、ただのアート作品ではなく機能を追求したまさに機能美であり、見る者を魅了するデザインの源だ。
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