ダイハツ タントエグゼ グレード比較(1/3)
- 筆者: 松下 宏
- カメラマン:ダイハツ工業株式会社
大人のタント
ダイハツから発売されたタント エグゼは、ひと言でいうと“大人のタント”。
既存のタントは、子育てママに支持されて大ヒットしたと言われているが、逆に子育てママのイメージが強くなりすぎて、子育てママ専用車という印象を与えるようになってしまった。
そこで、子育てママ以外のユーザー層を対象に開発されたのがタント エグゼだ。未婚・新婚・子離れ層と、幅広いユーザーをターゲットにするものの、中心となるのは年齢の高い子離れ層。良い物を見分ける目を持った大人の要求に耐える高品質なクルマ作りが特徴で、全車に4席グラマラスコンフォートシートが用意されるなど、内装の質感の高さが際立っている。
基本ボディはタントのものだが、左右のドアは前後とも通常のヒンジ式。スライドドアを採用したミラクルオープンドアの設定はない。標準系とカスタム系の設定があるのは、ほかのダイハツ車と共通だ。
メカニズム面では、無段変速のCVT仕様車を中心にしたラインナップになっているのがポイントで、4速ATが組み合わされるのは4WDの自然吸気エンジン搭載車のみだ。
大ヒットしたタントに加えてタントエグゼまで投入したダイハツは、ラインナップのわずかな隙間まで埋めようという意欲十分なクルマ作りをしている。
既存のタントと食い合いになる部分はあるのだろうが、トータルで台数を伸ばせるとの判断だ。
なお、エコカー減税&補助金は自然吸気エンジンを搭載した2WD車が50%の減税&補助金を受けられるが、ターボ車と4WD車は排気ガス性能が★★★(星3つ)であるため、減税も補助金も受けることができない。
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