ダイハツ タントエグゼ 試乗レポート/竹岡圭(1/2)

  • 筆者: 竹岡 圭
  • カメラマン:小平寛
ダイハツ タントエグゼ 試乗レポート/竹岡圭
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ユーザーからの声から誕生したタント エグゼ

ダイハツ タントエグゼ

”タント エグゼ”、このクルマの性格を端的に言ってしまうと、タントがファミリー仕様なのに対し、エグゼはそこにプレミアム感を持たせたクルマなので、やっぱり「エグゼクティブ仕様です!」と言われたほうがピンとくるかもしれない。

このクルマが誕生した経緯は、実はユーザーからの声だったらしい。

タントユーザーは、狙い通りのズバリ子育て層ユーザーに加えて、若者層から高年齢者層までと幅広いのだが、若者と高年齢者にしてみれば「タントのスペースは魅力的だけれども、Bピラーレスじゃなくていい。複雑なシートアレンジもいらない。その代わりもっと燃費がいいとか、バリュー価格といった魅力が欲しい」という声があったのだそうだ。

エクステリア・インテリアに上質さが表れている

ダイハツ タントエグゼ
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というワケで、大人の感性や要望を満たすクルマとして仕上がっているタント エグゼ。とにかく室内広々というのが、タントという名前の付くクルマをチョイスする人の要望なワケだから、大きく見えるようなデザインが施されており、特に横から見ると長さを感じる。

しかし、ユニークなキャラクターラインが利いていて、単に箱のように大きいというイメージではなく、流れるようなまとまり感があるのがイイ。上質な感じがするのだ。

そして、その上質感は室内にも表れている。特に私がいいなと思ったのはシート!本当にリビングのソファのようなカタチをしているのだ。

90度まで開く後席のドアを開けると、ものすごくよくカタチがわかると思うのだが、小さいクルマにありがちなアップライトなポジションに座らせるのではなく、ゆったり寛ぐような感じで座れるのがイイ。

ダイハツ タントエグゼダイハツ タントエグゼ

最初はフロントシートと同じものをリアシートにも採用したかったらしいのだが、燃料タンクが床下にあるなどのレイアウトの関係で、そこまではちょっと断念せざるを得なかったのだとか。

しかし、背もたれも座面もオリジナルのタントと比べると大きくなっているので、余裕は十二分。特に体格が大きめの男性はタント エグゼの方がしっくりくるのではないだろうか。

室内スペースが大きいので、シートはほぼフルフラットが可能だ。私の身長だと(ちなみに162cmくらい)、頭や足がはみ出さずに寝れてしまうスペースがあるので、海辺に乗りつけてボーッと過ごすなんていうのも悪くないな~なんて、カーライフの楽しみが頭の中で広がってしまった。

もうひとつ注目のインテリアはイルミネーションなのだが、これはちょっと賛否両論分かれるところかもしれない。ただしインパネなどはスッキリとした見た目ながら、小物入れスペースがたくさん設けられているのは、嬉しいポイントだ。なんとグローブボックスに至っては、ダイハツ車の中で最も大きいらしい。

”スッキリ”をコンセプトに作っているからこそ、スッキリ片づけられるのも当然。毎日使っているとその心遣いにありがたみを感じるハズだ。

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竹岡 圭
筆者竹岡 圭

OLを経て、自動車専門誌を皮切りに、モータージャーナリスト活動を開始。国内外のレース、ラリーなど自らモータースポーツ活動に関わりながら、海外のモーターショーを精力的に回るなど、なにごとにも積極的に取り組んできた結果、近年は一般誌、女性誌、Web媒体、新聞、TV、ラジオなど、その活動はとても多彩なジャンルに広がっている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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