ダイハツ ムーヴラテ 試乗レポート
- 筆者: 松下 宏
- カメラマン:難波賢二
ひと味違ったマイルドなムーヴ ダイハツムーブラテ誕生!
ムーヴの基本プラットホームをベースに女性ユーザーにとっての使い勝手を重視して作られたモデル。ムーヴが直線的なデザインによって男性的なイメージの強いクルマであるのに対し、ムーヴラテはムーヴの角を取った丸みを帯びたデザインを採用することによって女性にも親しみやすいデザインに仕上げている。
インテリア回りにも女性のアイデアを生かした仕様が随所に施され、デザインにもいろいろな工夫がある。 メカニズムの部分でもムーヴの基本性能をベースに、新しいエンジン制御技術を取り入れることで、一段と高い環境性能を実現した。
ムーヴラテの”ラテ”は牛乳の意味。コーヒーに入れると豊かでコクがあり、マイルドな味になるのと同じように、ひと味違ったマイルドなムーヴをイメージして付けられた名前である。
最近では肩肘張らずに生きるスローライフを目指す人が増えているが、そんな人には特に適したクルマといえそう。
デザインの特徴は何と言っても「丸」!ほのぼのしていて優しい仕上がり。
全体に丸みを帯びたボディ、丸型のヘッドライトやリヤコンビランプ、楕円形のグリルパターンなど、肩の力を抜いた柔らかなラインと、丸さをバランス良く組み合わせ、思わず笑顔がこぼれるようなほのぼのとしたデザインに仕上げている。
上級グレードに装着されるエアロバンパーなどのデザインも、柔らかなラインで構成されている。インテリアも丸をモチーフにしたデザインがあふれている。メーター、インパネクラスター、ドアトリムなど、どれをとっても丸くデザインされている。丸型のドアハンドルは操作性の面でも優れたデザインである。にっこり笑ったスマイルマークのようなシートもなかなか可愛らしい。
インパネ回りからドア、シートバックに至るまで、さまざまな収納スペースが確保されるのは女性向けのクルマならでは。こんなのがあったいいなというアイデアをすべて盛り込むようにしたものという。室内空間の広さはムーヴと同様だ。
軽快な吹き上がりで元気の良い走り。通常の軽自動車と比べると上々。
ムーヴラテに搭載されるエンジンは基本的に2機種で、細かく分けると3機種になる。細かく分けられるのは自然吸気エンジンで、車両重量に応じて排気ガス対策の中身が変わり、型式やパワー&トルクの数字は同じだが、低排出ガス仕様の中身が★★★★か★★★かの違いが生じている。
走りに関しては軽自動車の平均レベルを超える印象。自然吸気エンジンの搭載車でも、軽快な吹き上がりによってけっこう元気良く走らせることができる。AT の変速フィールもまずまずで、ムーヴラテが想定する女性ユーザーを中心に考えたら、このエンジンが売れ筋になるのは当然だろう。
ターボ仕様のエンジンを搭載したRS系のモデルになると、走りには大きな余裕が生まれる。自然吸気エンジンとのパワーの差はわずかだが、ターボではトルクが格段に太くなるので走りやすい。しかもATが電子制御式になって格段に滑らかな変速を実現するので、走りの快適性では格段にこちらが上位になる。
足回りは全体に柔らかめのチューニングで、ターボ仕様でも大きめのロールを感じる。
基本的には女性でクルマに対する意識の高いユーザー向けの1台。
外観デサインにしてもインテリアの仕様にしても、男性ユーザーではちょっと気恥ずかしくなるような感じ。ダイハツでは必ずしも女性ユーザーだけに絞ったクルマではないというが、男性が堂々と乗れるようなクルマでもない。基本的には女性ユーザーを中心に考えるべきクルマだろう。
前後のドアが90度近くまで大きく開くので、乗り降りがしやすいほかチャイルドシートの装着も容易になる。大半のグレードが100万円を超えるので、価格設定はちょっと高めの水準にある。
単なるセカンドカーとしてではなく、一家にとってのセカンドカーではあっても、乗る人にとってはファーストカーという位置づけのクルマである。自らの意志でクルマを選んで乗るような、クルマに対する意識の高い女性ユーザー向けのクルマと考えたいい。
お勧めグレードは自然吸気エンジンを搭載したX。エアロパーツを装着したXリミテッドは排気ガス規制の面からもお勧めできない。標準のXでいい。
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。