【新旧比較】「ダイハツ コペン」の新型と旧型を比較してみた/渡辺陽一郎(4/4)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
グレード構成&価格設定
新型コペンに用意されるグレードは、今のところ「コペンローブ」のみ。2014年の秋に「コペンX(クロス)モデル」が追加され、2015年の中盤になると、丸型ヘッドランプを装着したタイプも加わる。だから現時点ではコペンのバリエーションは完成していない。
一方、先代型には前述の「アルティメットエディション」などがあり、いろいろな上級装備を選択できた。この点では現行型は見劣りする。
車両価格は、現行型のCVT仕様はアイドリングストップを装着して179万8200円。先代型は消費税が5%で169万5000円だったから、8%に換算すれば174万3400円くらいだ。5万5000円ほどの価格上昇で、横滑り防止装置、アイドリングストップ、LEDヘッドランプなどが加わったから、新型は割安感を少し強めている。
進化度数:2点/10点(もう少し頑張りましょう)
走行安定性も同様だ。登場年月に12年の隔たりがあれば、走行安定性が高まって当然といえる。
この点だけを見れば進化度数は4~5点だが、新型コペンは「ドレスフォーメーション」という新しい試みを行った。20~30万円の負担で、外装を一新できるメリットは大きい。
しかも「ドレスフォーメーション」は、メーカーとディーラーにとって、ひとつの「賭け」でもある。購入後もディーラーがユーザーと良好な関係を保つためのツールになる半面、代替えサイクルが長引くことも考えられるからだ。セールスマンが「そろそろ新車に代替えしませんか?」と話を切り出した時、「外観を着せ替えて、これからも乗り続けるよ」と言われる可能性が高い。軽自動車は1台当たりの粗利が安く、「着せ替えでも大歓迎」かも知れないが、従来とはビジネススタイルが大きく変わる。この意欲も考慮して、総合評価の進化度数は7点としたい。
進化度数:7点/10点(大幅に進化した)
ダイハツコペン 進化度数早見表 | |
---|---|
ボディスタイル&サイズ | 3点 |
内装のデザイン&居住性 | 2点 |
動力性能 | 1点 |
走行安定性 | 6点 |
乗り心地 | 3点 |
快適&安全装備 | 4点 |
燃費性能 | 9点 |
グレード構成&価格設定 | 2点 |
総合的な進化度数 | 7点 |
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