シトロエン DS3レーシング 試乗レポート/大谷達也(2/2)
- 筆者: 大谷 達也
- カメラマン:オートックワン編集部
スポーツサスにハイグリップタイヤ装着だが、乗り心地良く普段の足にも使える
早速試乗してみましょう。
タイヤは215/40R18サイズのブリヂストン・ポテンザRE050A。これにスポーツサスペンションの組み合わせと聞くと、まず乗り心地が心配になります。
たしかに、強力な減衰力のダンパーが組み合わされているだけあってドシリと重い感触を伝えてきますが、サスペンションの動き出しがスムーズなので、低速域で走ってもゴツゴツ感はあまりありません。
むしろ、スピードを上げていくと乗り心地はどんどんスムーズになるので、これだったら普段のアシにも使えそうです。
そのいっぽうで、おそらくブッシュ類が大幅に強化されているのでしょう、サスペンションの横方向の位置決めが非常に正確で、いまタイヤにどんな方向からどんな力が加わっているのかがハッキリと伝わってきます。
これは、高速コーナリング時のスタビリティを高めてくれると同時に、タイヤのグリップ力と相談しながら走る限界的な走りを行なっているときには強力な武器となってくれるでしょう。
このように、いかにもスポーティな走りが得意そうな足回りなんですが、ハンドリングに神経質そうなところがまったくなく、クルージングであればリラックスしたドライビングもできるのがDS3レーシングの素晴らしいところです。
スムースながらノーマルエンジンとは一線を画す、パンチあるフィーリングが味わえる
ゴツゴツしない乗り心地といい、直進安定性の高さといい、シトロエン・レーシングのエンジニアたちがこのクルマを「普段遣いもできるスポーティカー」に仕上げようとした意図がヒシヒシと伝わってきます。
もちろん、本気で走ったら間違いなく速いでしょうね。
今回は試乗会場の都合で徹底的にコーナーリングを試すチャンスには恵まれませんでしたが、ロール感の少ないコーナリングフォームからは、タイトなワインディングロードでもキビキビと走ってくれそうなことが予感されました。
エンジンはスムーズだし、エグゾースト・サウンドもメチャクチャうるさいわけではありません。それでも回せばレーシングの名に恥じないほどスムーズ。トップエンドではノーマルの156psエンジンとは別物のパンチを感じさせてくれます。
ところで、DS3レーシングのギアボックスは6MTのみとなりますが、シフトレバーの動きは軽快でクラッチペダルも重くないので、都内の渋滞もそれほど恐れることはないでしょう。
しゃれたエクステリア&インテリア、一段と向上したパフォーマンス、それでいながら日常的な使い勝手にも配慮しているDS3レーシングは、希少価値だけが売り物ではない、意外と実用的なスポーティカーだと思いました。
価格は360万円。1年前に見逃してしまったシトロエン・ファンの皆さん、いまだったらまだ間に合いますよ!
CITROËN DS3 Racing
エンジン&トランスミッション
1.6L ターボ + 6MT(マニュアルトランスミッション)
最高出力:207ps(152KW)/6,000rpm、 275Nm/2,000~4,500rpm
価格
3,600,000円
エクステリア
フロントダブルシェブロン&グリルカラー(オレンジルーフはオレンジ、グレールーフはカーボン)
Racing ステッカー(ルーフ/右フロントフェンダー/左右リアフェンダー)
カーボンキット(フロントスカート/フロント&リアフェンダー/サイドモールディング/サイドスカート/リアバンパーアンダープロテクター)
インテリア
カーボンキット(ステアリングホイールアクセント/インナードアハンドルベース/センターコンソール)
Citroën Racing 専用プレート(運転席左上天井)
ダッシュボードカラー(オレンジルーフはオレンジ/グレールーフはグレー)
レザーシフトノブ
シート
Citroën Racing ロゴ入り、スポーツシート・ミストラル(アルカンタラ&テップレザー)
ホイール
18インチアロイホイール (オレンジルーフはオレンジ、グレールーフはグレー)
タイヤ(215/40R18)
その他
サスペンションの専用チューニング、専用ダンパーの採用
トレッドの拡大(+30mm)、車高(-15mm)
フロントブレーキ:4 ピストンキャリパー(Citroën Racing ロゴ入り)と大径ディスクローター
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