[イラストレーター遠藤イヅルの”マルエン”レポート Vol.3]春を満喫する「のんびり」イベント~マロニエ・オートストーリー「春」~

  • 筆者: 遠藤 イヅル
  • カメラマン:遠藤イヅル イラスト:遠藤イヅル
[イラストレーター遠藤イヅルの”マルエン”レポート Vol.3]春を満喫する「のんびり」イベント~マロニエ・オートストーリー「春」~
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春を満喫する「のんびり」イベント

こんにちは! イラストレーターの遠藤イヅルです。大好評をいただいております「イラストレーター遠藤イヅルの”マルエン”レポート」。話題のニューモデルからマニアックな旧車に至るまで、街中で行われる様々なイベントの模様をイラストでご紹介しています。

第三回は、栃木県を中心に、「クルマ」を末永く楽しむことができる環境づくりと、自動車文化を通じ社会貢献をめざされている「マロニエ・オートストーリー・フォーラム」さんが定期的に開催されているドライブ&BBQののんびりイベント、【マロニエ・オートストーリー「春」】の様子をお届けします! 新旧・国籍問わず集まった魅力的な車たちに大興奮!その中から、また今回も遠藤イヅル的視点で「心にささったクルマ」たちをご紹介していきます!

シトロエン CX プレステージュに乗って、ゆらゆら行こう♪

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今回は「シトロエン CX プレステージュ」にお乗りの友人からお誘いを受けまして、フランスの大臣や高官クラスが乗っていた「フレンチ・リムジン」での参加です!

このシトロエンCXプレステージュはメッキバンパーも美しい前期型、しかもふっかふか度が革よりも何倍も嬉しい「布シート」仕様。まるで船のようにゆらゆらと、でも決して酔わない乗り心地なので、快適至極のままあっというまに栃木は鹿沼の会場へ着いてしまいました!それにしてもさすがリムジン、リアシートの足元の広さはただ事じゃないです。

「珍しい英国車も多数参加」MG-B GT

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参加車は新旧、洋の東西問わずの幅広いバリエーションでしたが、とくに多かったのは英国車のオープンカー。

その英国のオープンカーの代名詞のひとつ「MG-B」も1台参加していたのですが、これがとっても珍しい「屋根のあかないMG-B」、固定ルーフの「GT」でした!

このイベントは基本的に時間に集合したあとは「春の栃木路を楽しむコマ地図を使ったドライブ」と「名車をすぐ近くで愛でながらいただけるBBQ」が売りの、とてものんびりしたイベントなのですが、ドライブコースにはタイトなワインディングも道中にあり、このMG-B GTのオーナーさんも、きっとドライブを楽しまれたかと思います。

「オトコノコが思うかっこいいクルマ」フォード エスコート Mk.2 RS1800

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英国車というのは一見「無国籍風」が少なくなく、この2代目(英国風に言えばMk.2)英国フォード・エスコートもまるで日本の「サニー」のようなスタイルをしています。でもだからこそ「個性的」な欧州車の中で、むしろこの日本では希少性が高まる結果となるのですよね。僕はこういう車選びが大好きです。

エスコートは英国、欧州ではメジャーなファミリーカーだったのですが、ラリーで活躍したこのRS1800はコスワースチューン・エンジンとオーバーフェンダー、スポイラーで武装した、「オトコノコが思うかっこいいクルマ」的な存在で、たまらなく魅力的です。

「ピニンファリーナだけじゃない」フェラーリ 308GT4

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フェラーリといえば「ピニンファリーナ」がデザインをするのが定石なのですが、生産車のなかにはごくわずか、彼らの手によらない車種があり、その中の一つがこの「308GT4」。同時期のフェラーリと比べるとパキパキした印象のスタイルは、ベルトーネの作。

でも実際には実に表情豊かで美しい!個人的には2+2(要するに4人乗り)のフェラーリが好みなのですが、この日もこのクルマのオーナーさんはなんと大人3人でイベントに参加されていて、それが実にかっこよかったのでした。

こんな名車をすぐそばに置き、眺めながらBBQができるのも、このイベントの魅力でした。

「宝石のようなスポーツカーにうっとり」フィアット アバルト 750ザガート

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小さくて速いクルマって魅力的で大好きなんですけれど、その「好きなクルマ」のひとつに、「アバルト」が手がけた一連の宝石のようなスポーツカーたちがあります。その中の一台、フィアット600をベースにカルロ・アバルトがエンジンをチューンし、ザガートがボディを架装したフィアット・アバルト750ザガートまで来ていて、このイベントの奥深さを知りました(^^)。ヘルメットを被ったまま乗れるようにと膨らんだ「ダブル・バブルルーフ」、そして冷却フィンが切られた美しいオイルパンなど、魅力的なディティールがいっぱいです。

最大の魅力「車種シバリなし」

「イラストレーター遠藤イヅルの”マルエン”レポート Vol.3」【マロニエ・オートストーリー「春」】
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参加台数は50台オーバー、という感じだったのですが、集まった車たちはどれも素晴らしいクルマたちばかり!少し肌寒い今年の春ですが、窓を開け放っての栃木路ドライブは爽快の一言でした。「マロニエ・オートストーリー」は今回の「春」だけでなく、「秋」にもイベントを定期的に開催されているそうなので、ご興味がある方はぜひぜひご参加されてみてはいかがでしょうか。最大の魅力は、「車種がなんでもいい」ということだと思います!

[レポート・イラスト&Photo:遠藤イヅル]

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遠藤 イヅル
筆者遠藤 イヅル

1971年生まれ。カーデザイン専門学校を卒業後、メーカー系レース部門にデザイナーとして在籍。その後会社員デザイナーとして働き、イラストレーター/ライターへ。とくに、本国では売れたのに日本ではほとんど見ることの出来ない実用車に興奮する。20年で所有した17台のうち、フランス車は11台。おふらんすかぶれ。おまけにディープな鉄ちゃん。記事一覧を見る

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