シトロエン C3エアクロスSUV & C5エアクロスSUV 試乗レポート|シトロエンらしさがたっぷり詰まった新感覚SUV(2/3)
- 筆者: 伊藤 梓
- カメラマン:佐藤 正巳
サイズの拡大でよくなったC3エアクロスSUV
C3エアクロスSUVは、C3をベースとしながら、全長+165mm、全高+135mm、ホイールベース+70mmと、それぞれサイズを拡大して室内空間はより広くなっている。
シトロエンといえば、サスペンションをたっぷりストロークさせて滑らかに走る印象があると思うが、ノーマルのC3は段差などでポンポン跳ねるようなところがあり、乗り心地は少々硬めだった。
ところが、今回C3エアクロスSUVは、ホイールベースが伸びたおかげもあるのか、少し余裕のあるゆったりした乗り心地に改善されているように感じた。それでいて、軽いフットワークとサクサクと小気味いいハンドリングはそのまま。サイズアップした分、たくさん荷物を詰めたり、後席の人もゆったり座れるから、C3よりもさらにどこまでも出かけて行きたくなるような雰囲気がある。
C3エアクロスSUVには、ルーフレールやアンダーガードも付いていて、エクステリアはたくましい印象になっている。それでいて、シックなボディカラーにオレンジのアクセントカラーが選べるなど、単にSUVルックが強くなっただけではなく、おしゃれな遊び心がきちんと残っているのが嬉しい。ひとつだけ個人的に残念だったのは、C3ボディサイドにあった板チョコのような『エアバンプ』がなくなっていたこと。今となってはシトロエンの新しいチャームポイントだと思うので、C3エアクロスSUVにも是非欲しかったところだ。
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