シボレー ボルト 試乗レポート(1/2)
- 筆者: 石川 真禧照
- カメラマン:GM アジア・パシフィック・ジャパン
EV!?PHV!?上海でボルトに試乗!
アメリカのトップメーカー、GM(ゼネラルモータース)は2007年1月のデトロイトモーターショーで、ボルトという名のハイブリッドカーを発売した。
コンセプトカーではあったが、ボルトは5ドアのFFセダンスタイルで全長4,404mm、全幅1,798mm、全高1,430mm、ホイールベース2,685mmと発表された。
このボディサイズはトヨタ・プリウスよりも全幅は75mm広く、全高は60mm低いというプロポーションで、実用性も高く感じられた。
モーターの出力は150馬力、トルクは37.7kgm。最高速160km/h。外部充電も可能だ。
公開から約2年、ようやく生産型ボルトに試乗することができた。
GMIO(GMインターナショナルオフィス)が、中国、上海でプレス関係者を集めて試乗会を開催したのだ。
日本から参加したプレスは7名、ほかに南アメリカ、アルゼンチンからも参加していた。試乗会は1週間行われ、北米を除く世界中のメディアが招待された。
冒頭でボルトはGMのハイブリッドカーと紹介したが、正確には「エンジン付電気自動車」が正しい。
その理由は、ボルトが走行するのは、バッテリーに蓄えられた電気がモーターを動かし、その動力を前輪に伝えて走行するのだが、バッテリーの電気が不足すると、ボディ前部に搭載されているエンジンが作動し、発電する。
その電気をモーターに送りこみ、モーターを回し、走行させるというのだ。
つまり、ボルトはガソリンエンジンとモーターを搭載しているのだが、直接、走行させるのに用いる動力源は電気モーター。だから、基本は電気自動車になる。
GMは「エクステンディッド・レンジ」と呼んでいるが、“電気自動車の走行距離を延ばす仕掛け”というような意味だろう。
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