キャデラック 新型 CTSプレミアム AWD[2015年モデル] 試乗レポート/石川真禧照(3/3)
- 筆者: 石川 真禧照
- カメラマン:小林岳夫
第一に優先されるのは「安全性」
キャデラック CTS プレミアムのAWDはアクティブオンデマンド方式を採用している。通常は後輪駆動で走行し、雨や雪などの滑りやすい路面やコーナリング時に、自動で前輪にも駆動力を配分する。配分は最大でもフロント50、リア50だ。
実際にアイスバーンに薄く新雪が積もった路面では、コーナリング中に後輪が滑り出すと同時に、フロントに駆動力がかかり、安定をとり戻すシーンを何度か体験した。
その動きは、あくまでも安全方向に徹している。アメリカ本国では、それこそ80歳を過ぎた人でもクルマを運転する。そのような人たちにも安全に雪道を運転できるようにつくられているのだ。
この車格と走りで700万円を切る価格設定というのは、かなりお買い得感がある。すでに書いたように左ハンドルだけの設定だが、EクラスやA6の4WDモデル購入を考えている人は、一度、このキャデラック CTS プレミアムのハンドルを握ってみることをすすめたい。
好印象だった「MICHELIN X-ICE XI3」
そして、今回の試乗で印象に残ったことがもうひとつある。それはテスト車が装着していたタイヤだ。
ミシュランのスタッドレス「MICHELIN X-ICE XI3(ミシュラン エックス アイス エックス アイ スリー)」、サイズは245/40R18だったが、これが雪、氷の連続する奥軽井沢の林道で、楽しいドライビングを体験させてくれた。雪道に行くまでのオンロードでも、コーナリング時の姿勢はしっかりと保たれていたし、不快な振動やノイズも入ってこなかった。見た目のパターンも美しく、いかにも氷に強そう。このスタッドレスの存在も今回の収穫だった。
[レポート:石川真禧照]
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キャデラック CTS プレミアム 主要諸元
全長x全幅x全高:4970x1840x1465mm/ホイールベース:2910mm/車両重量:1770kg/乗車定員:5名/駆動方式:全輪駆動(AWD)/エンジン種類:インタークーラー付ターボチャージャー 直列4気筒 DOHC 直噴ガソリンエンジン/総排気量:1998cc/最高出力:276ps(203kW)/5500rpm/最大トルク:40.8kg-m(400N・m)/3000-4500rpm/使用燃料:無鉛プレミアム/トランスミッション:6速オートマチックトランスミッション/タイヤサイズ:245/40R18 93V(オールシーズンタイヤ・ランフラット)/メーカー希望小売価格:6,999,000円[消費税込み]
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