80年代後半に流行ったハイソカー3選! 国産車が光り輝いていたバブル時代を振り返る

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日本がバブル経済で賑わっていた1980年代、国産高級乗用車や上級小型乗用車として「ハイソカー」ブームが誕生。たくさんのモデルがクルマシーンを盛り上げ、今以上に国産車が輝いていた時代があった。ここでは、そんな懐かしのハイソカー3選をお届けする。

目次[開く][閉じる]
  1. 歴代最高傑作の呼び声も「トヨタ クラウン(130系)」
  2. 大ヒット作「トヨタ マークII(X80系)」
  3. 豪華なインテリアが魅力の「日産 ローレル(C33)」

歴代最高傑作の呼び声も「トヨタ クラウン(130系)」

1台目に紹介するのは、1989年9月に発売されたトヨタ 8代目クラウン(130系)。当時はバブル景気の後押しもあり、月間販売台数がカローラを上回ることもあるほど人気を博すなど、歴代クラウンの中でも最高傑作との声も多い1台。

8代目(130系)クラウンは、3ナンバー専用ボディに、電子制御エアサスペンションやエレクトロマルチビジョンなど、最先端のハイテク装備を導入。4リッターV型8気筒エンジンを搭載したりと、挑戦的で最先端のモデルだった。

インテリアは、先代120系のブラッシュアップを基本としつつも、当時最先端で高価だったカーナビがオプションで設定。また、トヨタの高級車といえばこの130系にも採用されているワインレッドの内装色という方も多いのではないだろうか。

現在の中古車市場では60台近くのモデルが出品されており、車両本体価格はおよそ35万円~250万円の値段で取引されている。

大ヒット作「トヨタ マークII(X80系)」

次に紹介するのは、1988年~1992年に販売されたトヨタ 6代目マークII(X80系)。こちらもバブル景気の追い風もあり、兄弟車のチェイサー、クレスタと合わせて、最も多い月の販売台数は約5万台を記録したほどの大ヒット作だ。

6代目マークII(X80系)は、同じく人気だった先代マークII(X70系)からのキープコンセプト。とは言え、サスペンションを刷新して走行性能を、ガソリンエンジンを全てDOHC(ツインカム)、もしくはハイメカツインカム化して性能を向上するなどクルマとしての完成度を高めている。

販売の主力は変わらず4ドアハードトップだったが、全高を落としてスタイリッシュになった反面、居住性は少々失われている。

その後、1990年のマイナーチェンジで2.5リッター版を追加。マークII系高性能モデルの代名詞「GTツインターボ」も2.5リッターエンジン(1JZ-GTE)に置き換わり、最高出力は規制値上限の280psに達している。

現在の中古車市場では30台近くのモデルが出品されており、車両本体価格はおよそ40万円~340万円の値段で取引されている。

豪華なインテリアが魅力の「日産 ローレル(C33)」

最後に紹介するのは、1989年1月にデビューした日産 6代目ローレル(C33型)。

ハイソカーの条件ともいえる豪華な内装とハードトップを備え、いかにもバブル時代のハイソカーらしいパッケージだったが、5ナンバーサイズの枠をいっぱいまで使ったボディサイズは、大人4人が乗車するには若干の狭さも。

エクステリアのデザインは、保守的で上品な大人しい印象だが、インテリアは、本物の木材を使った本木目クラスターが装備され、インパネにもシートと同じトリムを貼る凝りよう。シートは、オフホワイトの本革や焦げ茶色のエクセーヌ(アルカンターラ)が与えられ、その豪華なインテリアはシーマやセドリックを上回るほどだった。

エンジンは、直列4気筒と直列6気筒ガソリンエンジン、直列6気筒ディーゼルエンジンが設定され、ターボエンジンもラインナップ。走りの日産らしい軽快で元気な走りが特徴だ。

日産は当時、スポーティ路線のR32スカイライン、趣味性の強いA31セフィーロ、そして、高級路線のC33ローレルという、全く違うボディとキャラクターを持たせた3台体制で、絶対王者トヨタマークII(GX81系)3兄弟に対抗した。

現在の中古車市場では10台程のモデルが出品されており、車両本体価格はおよそ50万円~300万円の値段で取引されている。

ここまで、懐かしい3台ハイソカーを紹介しきた。どれも中古車市場では程度の良いモデルは高値で取引さるなど、今なおその人気は健在。現代のクルマにはない輝きに触れてみるのもありかもしれない。

[筆者:望月 達也(MOTA編集部)]

トヨタ/クラウン
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望月 達也(MOTA編集部)
筆者望月 達也(MOTA編集部)

1984年生まれ。埼玉県出身。週末はサッカーや自転車でツーリングなど体を動かすことが大好きな1児のパパ。自動車メディアに携わるようになってから10余年、乗り換えに悩むユーザーの目線に立ったコンテンツ作りを常に意識し続けている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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