日産の名車3選! S30Zやサメブル、ケンメリなど懐かしの旧車を振り返り

画像ギャラリーはこちら

いよいよ日本仕様が国内でも公開され、2022年6月下旬から販売予定の日産 新型フェアレディZ。同社のスポーツカーの顔として50年以上に及ぶ長い歴史を刻んできたモデルだが、日産には他にも多くの人々を魅了してきた名車が存在する。ここでは、そんな日産の名車3選をお届する。

目次[開く][閉じる]
  1. フェアレディZ50年の歴史はここから始まった「S30フェアレディZ」
  2. 「サメブル」の相性で親しまれた4代目ブルーバード(610型)
  3. 社会現象を引き起こしたケンメリ「4代目 C110型 スカイライン」

フェアレディZ50年の歴史はここから始まった「S30フェアレディZ」

まず最初に紹介するのは、2022年下旬に新型モデルの発売を予定しているフェアレディZの初代モデル「S30フェアレディZ」。

S30フェアレディZは、それまで通好みなオープンカーだったダットサンフェアレディから、居住性を高め、ゆったりとクルージング可能なGTカーへ劇的に変化を遂げ、1969年10月に登場した。

より低く、長く、ワイドなスタイリングは、優美さの中に獰猛さも醸し出し、今なお多くのファンを魅了するモデル。 性能も第一級で、特に前期に存在した2.4L・150psエンジン搭載の「240Z」は世界ラリーなど数々のモータースポーツシーンで活躍し、そのポテンシャルを証明した。

「Z-Car」の名で親しまれた初代「Z」は、当時の欧州スポーツカーと比べても遜色ないルックスと動力性能を持ち合わせていながら、各段に買いやすい価格設定で日本国内はもとより海外、特に北米市場で爆発的な人気を獲得。1978年までの8年間で世界販売52万台以上を記録した。世界の自動車史上、最も売れたスポーツカーとして知られ、同時に多くの熱烈なファンを生み出している。

「サメブル」の相性で親しまれた4代目ブルーバード(610型)

次に紹介するのが、1971年に登場した4代目ブルーバードU(610型)。ダットサンブルーバード510型の後継とし発売され、当時流行したゆったりとした曲線的スタイリングを採用し、アルファベットの「J」のようなサイドウィンドウラインが特徴的。

車格も上級移行したため、発売当初は510型ブルーバードも併売されていたという歴史を持つ。

1.6リッターが主力だった510型からはひと回り大きく、初期は4気筒OHC1.6リッターと1.8リッターの2種類のエンジンで展開し、その後1973年にはスカイラインGTと同じ6気筒・2リッターエンジン搭載の2000GT(G610型)も追加。ポンティアックのような独立したグリルを持ち、伸ばされたフロントフェンダー、先端に“サメのえら”のような造形を持つことから「サメブル」と呼ばれた。

しかし、直6モデルは本来大衆車だったブルーバードのイメージから離れすぎたこと、折しもオイルショックと排ガス規制対策による性能低下などの要因から、販売は低迷。そのため、サメブルは当時からレアな存在だった。

社会現象を引き起こしたケンメリ「4代目 C110型 スカイライン」

最後に紹介するのは、1972年に登場した4代目 C110型 スカイライン、通称ケンメリ。ケンとメリーがスカイラインに乗り日本各地を旅するシリーズCMは、社会現象を引き起こしブームとなった。

4代目 C110型 スカイラインは、4ドアセダン、2ドアハードトップ、ワゴン/バンをラインナップ。セダンとハードトップにはホイールベースを延長し6気筒エンジンを搭載したGT系が設定されていた。4ドアセダンは、4枚ドアのケンメリの略として「ヨンメリ」と呼ばれた。約4年間の販売期間中、およそ67万台を販売。これは歴代スカイラインの中でも最多となる。

加えて、4ドアセダンのGT系、2ドアハードトップの全グレードのテールライトが丸型4灯となったのはケンメリから。以後、スカイラインの象徴として10代目のR34スカイラインまで受け継がれ、R35 GT-Rにも継承されている。

1973年には、ハードトップ2000GT-R(KPGC110型)がデビュー。2000cc S20型エンジンは、160馬力を発生させ、専用ラジエータグリル、前後オーバーフェンダー、リアスポイラーなどを装備、240km/hのメータースケールが特徴だ。諸説あるが、排出ガス規制の影響により生産台数はわずか197台で、そのうち195台のみ市販されたと言われている。

「S30Z」に「サメブル」、「ケンメリ」と、ここまで日産の名車を3台紹介してきた。2022年6月から販売予定の新型フェアレディZも、これらのように何十年後には名車と呼ばれているのか? これからの活躍に期待したいところだ。

[筆者:望月 達也(MOTA編集部)]

日産/フェアレディZ
日産 フェアレディZカタログを見る
新車価格:
549.8万円930.3万円
中古価格:
49.8万円6,816.3万円
日産/ブルーバード
日産 ブルーバードカタログを見る
新車価格:
179.4万円288.2万円
中古価格:
28.8万円525万円
日産/スカイライン
日産 スカイラインカタログを見る
新車価格:
456.9万円948万円
中古価格:
29.8万円2,066.3万円

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

検索ワード

望月 達也(MOTA編集部)
筆者望月 達也(MOTA編集部)

1984年生まれ。埼玉県出身。週末はサッカーや自転車でツーリングなど体を動かすことが大好きな1児のパパ。自動車メディアに携わるようになってから10余年、乗り換えに悩むユーザーの目線に立ったコンテンツ作りを常に意識し続けている。記事一覧を見る

MOTA編集部
監修者MOTA編集部

MOTA編集部は自動車に関する豊富な知識を持つ専門家チーム。ユーザーにとって価値のあるコンテンツ・サービスを提供することをモットーに、新型車の情報や、自動車の購入・売買のノウハウなど、自動車に関する情報を誰にでも分かりやすく解説できるように監修しています。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!

新車・中古車を検討の方へ

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

日産 フェアレディZの最新自動車ニュース/記事

日産のカタログ情報 日産 フェアレディZのカタログ情報 日産の中古車検索 日産 フェアレディZの中古車検索 日産の記事一覧 日産 フェアレディZの記事一覧 日産のニュース一覧 日産 フェアレディZのニュース一覧

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる