アウディ S3 海外試乗レポート(2/3)

  • 筆者: 河村 康彦
  • カメラマン:アウディ・ジャパン株式会社
アウディ S3 海外試乗レポート
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日本再上陸のS3

エンジン

日本への再上陸が決定したS3は“スポーツバック”を名乗る5ドアのボディにDCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)である“Sトロニック”を組み合わせたモデル。残念ながらミュンヘンで開催の国際試乗会の段階ではまだ”Sトロニック”仕様の設定はなく、テストドライブはオーソドックスな3ペダル式の6速MTで、となった。

わずかに5.8秒、という0→100km/hタイムが示すように、その加速のポテンシャルは素晴らしい。いや、世界の一級スポーツカーばりのそんなデータは「凄まじいもの」と表現をしても良いくらいだ。

ところが実際に乗ってみれば、そうした“速さ”が決して「これみよがし」のものではなく、むしろ「さりげなく」やってくるのがこのモデルの特徴。前述のようにエンジンのフラットなトルク特性ゆえ、強力な加速Gはすでに低いエンジン回転域から発生。リップが与えられた専用フロントバンパーや縦桟にメッキ処理が施されたフロントグリル、下部にディフューザー処理が施されたリアバンパーなどの、専用デザインを持つS3のボディを力強く加速させて行く。

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河村 康彦
筆者河村 康彦

1960年東京生まれ。工学院大学機械工学科卒。モーターファン(三栄書房)の編集者を経て、1985年よりフリーランスのモータージャーナリストとして活動を開始し、現在に至る。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー選考委員 などを歴任。記事一覧を見る

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