アウディ Q3 試乗レポート/飯田裕子(2/2)
- 筆者: 飯田 裕子
- カメラマン:オートックワン編集部
SUVであることを忘れそうなほど、面白いようにコーナーを駆け抜けていく
走行フィールは期待通りであり、コーナーリング性能についてはロールせず、想像以上に軽快でスムーズなハンドリングが楽しさを感じさせてくれた。
試乗したQ3は、2リッターTFSIエンジンに7速Sトロニックを組み合わせたクワトロモデル。今回は特に一人乗車であったこともあるけれど、211ps/30.6kg-mの低速から実用面ではトルクが十二分に感じられ、これなら大人数でドライブに出かけてもエンジンに不満を抱くことはないだろう。
ハンドリングについては、A3へ採用されている「C7」という型のプラットフォームがQ3にも採用され、エンジンも横置き。しかも車高が低めとは言えSUVなのだ。
思った以上にコーナーリング性能の高さを感じられた背景には、A4などに採用されているフロント40:リア60というリア駆動寄りのトルク配分のクワトロシステムとは異なる、95:5の状態(FF的)から最大で100:0もしくは0:100までトルクが変化するシステムを採用していること。
これに加えQ3にはABSの制御を利用しコーナリング走行時、ターンインで姿勢が変わりやすくなる「トルクベクタリング」も採用されていた。
試乗車はS-Lineだったのでスポーツサスペンションが組み込まれおり、標準モデルよりも車高が20mm低かったことも功を奏していただろう。着座位置が高く、アイポイントも高いことを強味に、面白いようにスイスイとコーナーを曲がっていくうちにSUVであることを忘れそうなほどだった。
ちなみにS-lineには18インチのタイヤも装着されていたが、乗り心地について不満もない。環境性能にもトピックはある。
Q3には実に悩ましい選択肢が・・・
Q3には「コースティングモード」が採用されていた。
これはアクセルオフ時にクラッチを切り離し、燃料カットをする。クラッチを切り離すことで余計なエンジンブレーキが働かず、アイドリング状態で走行が可能なため、燃料消費は0(ゼロ)ではないが、スピードが落ちない空走状態で、アクセルをオフしているわずかな時間ながら距離単位の燃費を稼ぐことができるというもの。
アウディの日本モデルでは今年2月から発売されている1.4リッターに初採用したのに続く2台目のモデルとなる。ただし、現在これは走行モードを任意で選ぶことのできる“ドライブセレクト”搭載モデルの“効率(エコ)モード”をセットしたときのみ働くそうだ。
他にも軽量&高剛性ボディの採用や、電動パワーステアリング、スタートストップシステム(アイドリングストップ機能)などの装備にもより、JC08モード燃費で13.8km/l。燃費の良い国産車などに比べれば自慢できるほどの数値ではないかもしれないが、取り組みについては理解しておいてもよいのではないか。
そしてこのQ3、実は今回登場した211馬力モデルに加えて、秋には170馬力モデルのカジュアルヴァージョンの登場がすでに決まっている。夏休み後か、冬休み前(間に合うかどうかは定かではないけれど)まで待つか。これは、実に悩ましい選択かも知れない・・・!?
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