アウディ 新型 A6 発表会速報
- 筆者:
- カメラマン:オートックワン編集部
ルマンを制したアンドレ ロッテラー選手が駆けつける
今年もアウディは絶好調だ。世界市場では2011年上半期で昨年比+18%の65万3千台を販売。国内でも、先ごろ「なでしこジャパン」に22台を贈呈し大いに話題を呼んだ「Audi A1」をはじめ、新型車の売れ行きも順調で、2011年上半期で既に国内での販売台数が10,000台を超えている。さらに年内には、20,000台の販売台数を超える見込みだという。
そんなノリにノッてるアウディ ジャパンが、下半期の目玉車種として満を持して登場させるのが、8月23日に発表したミディアムセダン「A6」だ。
六本木の東京ミッドタウンホールで行われた新型 A6の報道記者発表会場には、先ごろルマン24時間レースで「Audi R18 TDI」を駆り見事優勝を遂げたアンドレ ロッテラー選手がお祝いに駆けつけた。SUPER GT選手権やフォーミュラニッポンにも参戦し、日本でも馴染みの深いドイツ人ドライバーだ。
既にドイツでドライブしたという新型A6の印象についてロッテラー選手は「レースで培われた軽量化技術のおかげで非常に運転しやすいし、軽量化した分でさらにボディ剛性も強化されている。」と、アウディが得意とする軽量化技術について賞賛した。さらに「燃費も良く、給油の回数も減っている」と、燃費性能の向上について触れることも欠かさない。最後に「音響性能も高まったこともあり、とても快適なドライブだった」とまとめた。
先代モデルに対し15%の軽量化を実現
続いて、アウディ ジャパンの大喜多 寛 代表取締役社長がアウディ NEW A6について述べた。
特長となるキーワードは大きく分けて2つ。「テクノロジー」と「デザイン」だ。
テクノロジー(技術)面でのハイライトは、自ら"Audi Ultra"と称する軽量化技術にある。
安全技術や動力性能の進化、さらには装備の充実などの過程で、年々車両重量は増加傾向にある。
アウディ A6においてもこれは避けられず、1996年モデルのC4型 Audi A6(MT・2.5TDIモデル)が1635kgだったのに対し、2004年デビューの先代C6型 Audi A6(6速AT・3.0TDIモデル)では1875kgと増加している[※数値・仕様は全て欧州値]。
C7型へと進化した新型アウディ A6では、これまでアウディが培ってきたアルミボディの技術を投入。モノコックボディに軽量なアルミニウム素材を約20%使用し、高張力スチール鋼板と組み合わせるハイブリッド構造を採用することで、先代モデルに対し15%の軽量化に成功した。近年特に重要視される燃費や環境性能においても、この影響はかなり大きい。
もちろん一方で更なる高剛性化を実現し、衝突安全性の向上や、乗り心地に影響を及ぼす振動特性の改善が図られているのは言うまでもない。
なおこの"Audi Ultra"のテクノロジーは、今回の新型 A6を皮切りに、他モデルへも波及していく予定だ。
イメージは「日本の包丁」
また、もうひとつのキーワード「デザイン」についてもプレゼンテーションの時間を大きく割いた。
なによりアウディの新デザインは、歴代このA6から始まっている。先代のA6も、その後のアウディデザインを決定付けたシングルフレームグリルを採用した初めてのモデルだった。
その先代 Audi A6のイメージを継承しながらも、新型 A6ではよりシャープに、さらに筋肉質な印象を高め、全体にスポーティな形状とした。プレゼンで流されたVTRでドイツ・インゴルシュタットのデザイナーは、エッジの効いたショルダーラインが、なんと日本の職人が手掛けた包丁(!)をイメージしたことを伝える。ドイツといえば、世界的に有名なツヴィリングの包丁が知られているが、さかのぼれば日本刀の系譜へと繋がる包丁にインスパイアされたということに、何か深い感慨を覚えるところだ。
いっぽうインテリアについても包丁のくだりがあり、ダッシュボードのデコラティブパネルもまた、包丁のイメージだという。
その賛否はともあれ、外観同様に室内のデザインについてもスポーティなイメージが投入されている。もちろんアウディらしい非常に精緻なクオリティは新型 A6でも健在だ。
充実の標準装備が自慢のNEW A6
新型アウディ A6のラインナップは、V6 2.8リッター 直噴DOHCエンジン搭載の「A6 2.8 FSI Quattro」(610.0万円)と、V6 3.0リッター 直噴DOHCエンジン+スーパーチャージャーの「A6 3.0 TFSI Quattro」(835.0万円)の2種類が用意される[※価格は共に消費税込み]。共にクワトロシステムの4輪駆動モデルで、アイドリングストップ機構「スタート&ストップシステム」やエネルギー回生システムを搭載し、2.8リッター車は11.0km/L、3.0リッター車は10.2km/Lと、同クラスの中でも優秀な低燃費性能を誇る。
また新型 A6は、ライバルに比べ装備の充実ぶりもウリとして挙げられる。本革シートやMMI(マルチメディアインターフェース)タッチ、BOSE サラウンド サウンドシステム、シャシーコントロール機能のアウディドライブセレクトなどは全車標準装備だ。またアルミホイールも、2.8リッター車は18インチが、3.0リッター車は19インチがそれぞれ標準設定で装着される。
さらに、アウディお得意のバング&オルフセン アドバンスド サウンドシステムやLEDヘッドライト(LEDポジションランプは標準装備)、20インチアルミホイールなど、豊富なオプションリストも用意される。
A6が属するセグメントは、メルセデスベンツ Eクラスを筆頭にBMW 5シリーズなどの強力な競合がひしめく一大ボリュームゾーンだ。 アウディ ジャパンの大喜多社長はこのタフな市場の中での"挑戦者"として、20%のシェアを獲得したいとする。これにより、日本市場で長年に渡りシェアを独占する競合に対し確固たる地位を高め、更なるブランド力向上を図りたいと意気込む。
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